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Highlighting JAPAN

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特集「生物多様性、それはいのち 生物多様性、それは私たちの暮らし」

トキの野生復帰(仮訳)

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2008年9月、新潟県佐渡市。1600人を超える人が見守る中、10羽のトキが木箱の中から、大空へと放たれた。トキが飛び立つと、人々から拍手と歓声が上がった。トキが日本の空を飛ぶのは、最後の野生のトキが保護された1981年以来、27年ぶりであった。

トキはかつて、ほぼ日本全国に生息しており、カエル、魚など水田の小動物を食べ、日本人の直ぐそばで暮らしていたのだ。

だが、羽を狙った乱獲に加え、生息地である森林の伐採や農薬の使用による餌の減少などの原因によって激減し、1960年代には10羽ほどになっていた。

絶滅の危機に際し政府は、1965年からトキの人工飼育の試みを開始。また、1999年には、中国から2羽のトキのペアが贈呈され、同年に、人工飼育では日本で初めてヒナが誕生している。

人工飼育の試みを進めると同時に、野生復帰のための訓練も行われている。佐渡トキ保護センター内の野生復帰ステーションでは、池や木を配した自然環境に近い順化ケージが建設され、そこで採餌、飛翔、天敵回避といった訓練が行われる。さらに、野生においてトキが生息できる環境を整えるために、佐渡で、トキの餌となる小動物が住む水田や水路の整備、トキのねぐらとなる森林の保全といった取り組みが進められた。

「トキは、地域の生態ピラミッドの最高位に位置する、いわばアンブレラ種なのです」と環境省佐渡自然保護管事務所の笹渕紘平氏は言う。「トキの野生への復帰は、その地域の多様性の保全を意味します」

そしてついに2008年9月、順化の訓練を十分に積み、健康状態に問題のない10羽が選ばれ放鳥された。翌年9月にも20羽が放鳥されている。

放鳥されたトキには小型発信器が取り付けられ、センターはその後の生息をフォローしている。またトキの目撃情報についても、地元住民の協力を得て、毎日収集が行われている。

4月1日現在、日本では114羽のトキが飼育されており、野生復帰の時を待っている。

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