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Highlighting JAPAN

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特集「生物多様性、それはいのち 生物多様性、それは私たちの暮らし」

湿地のワイズユーズ:佐潟(仮訳)

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新潟県の日本海沿岸に、1996年にラムサール条約に登録された「佐潟」(面積 76ha)という湿地がある。佐潟の水深は平均1メートルと浅い。佐潟では年間を通じて、100種を超える野鳥を観察でき、特に、冬は数千羽におよぶ鴨や白鳥が飛来する。また、国内各地で減少が著しいオニバスやミズアオイといった貴重な水生植物の生息地でもある。

佐潟はそうした多様な生物が生息する場所であるだけではなく、古くから農業用の溜め池として利用されるとともに、コイやウナギの漁獲、食用となるレンコンやヒシの採取も行われてきた。

2009年9月、この佐潟で、漁業組合員や地域住民など170名あまりが参加し、「潟普請」が行われた。潟普請とは、佐潟で江戸時代から地元住民が協力して行われていた清掃作業である。

清掃作業と言っても単にゴミを拾うだけではない。例えば、潟内のヨシ刈りだ。ヨシは水質悪化の原因となるリンや窒素を吸収するが、大量に繁殖し、それが枯れて湖底に沈むと逆に水質の悪化につながるのだ。刈り取ったヨシは、堆肥などの材料として再利用される。

さらに、湖底に堆積するドロもかき出される。これにより、ドロのために淀んだ水に流れが生まれ、湖底の環境も改善されるのだ。かき出されたドロは、近くの畑で肥料として使われる。

「佐潟は川がないので、汚れが進みやすいのです。だからこそ、人の手が必要になるのです」と長年にわたって佐潟を研究してきた佐潟水鳥・湿地センターの佐藤安男氏は言う。「佐潟の豊かな自然は、地域の人々による潟普請という『保全』と『賢明な利用』の結果なのです」

佐潟では、8年前から復活した潟普請の他にも、レンコンやヒシを収穫し、天ぷらにして食べる、ハスの花を使って布を染める、漁業者の指導の下、コイやフナを網で獲るなど、子どもから高齢者まで地域の人々が参加する様々なイベントが年間を通じて行われている。

「以前に比べ、佐潟の水質は改善し、ゴミも少なくなりましたが、なによりも佐潟への地域住民の関心が非常に高まりました」と佐藤氏は言う。「こうしたイベントを通じて、佐潟と人々の結びつきを強め、佐潟の伝統を次の世代に伝えることが、佐潟の保全につながるのです」

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