Home > Highlighting JAPAN > Highlighting JAPAN 2010年6月号 > 患者への負担を減らす手術・治療技術(仮訳)
日本の研究者は手術室における手術方法の改善に大きく寄与している。
ナノシート
2009年7月、早稲田大学の武岡真司教授らの研究チームは厚さ75ナノメートルという、世界一薄い内臓用絆創膏「ナノシート」の開発成功を発表した。
肺に空いた6ミリほどの穴にナノシートを貼り付ける動物実験を行ったところ、シートは肺の動きに合わせて伸縮して破れることなく、穴は一週間でふさがった。
「これまで使われてきた、傷をふさぐために使われるシート状の接着剤は、貼った所が他の臓器に癒着し、痛みや出血を引き起こす可能性がありましたが、非常に薄いナノシートは「のり」となる薬剤を使わなくてもぴったりと患部に貼り付くので、癒着が起こらないのです。また、最終的には体内で分解されるので、取り出す必要もありません」と武岡教授は言う。「2年後には実際に人体を使った試験が始まる予定です」
内視鏡
世界で初めて胃カメラを開発し、現在でも医療用消化器内視鏡の世界シェア70%を占めるオリンパスでは、ESD(内視鏡粘膜下層剥離術)に適する内視鏡とその周辺機器を開発している。ESDは、内視鏡の先端から出した小さな電気メスによってガンなどの病変組織を取り除く手技だ。かつては、どんなに小さな腫瘍を取り除くにも開腹手術が必要だったが、この手技を使えば口や肛門から内視鏡を体内に入れて治療を行うことができる。
「医師は内視鏡の画像を見ながら、手元のコントローラで操作を行います」とオリンパスの広報担当者は言う。「今後は、医師の診断をサポートするための高画質化をはじめとした様々な性能向上、そして検査や治療を受ける患者の負担を減らせるような、細くて柔軟性を持った内視鏡の開発を続けていきます」
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