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Highlighting JAPAN

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金沢21世紀美術館(仮訳)

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石川県金沢市にある21世紀金沢美術館は世界的な注目を集めている。さくらい伸が秋元雄史館長に聞く。

街のそこかしこに今も伝統文化が息づく古都・金沢。加賀百万石の歴史を物語る大名庭園「兼六園」のすぐ近くに、最先端の現代美術を展示する「金沢21世紀美術館」が開館したのは04年10月のこと。開館から5年が経過し、年間150万人以上、述べ770万人を超える入館者を誇る人気スポットとなっている。

人気の展示作品、例えば、レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」という作品は、プールを覗くと、あたかも深い水の中を人が歩いているように見えるというもの。実際は、ガラスで上下を仕切られただけの単純な構造。水が張られている水面を上から覗いたり、下から見上げてみると、現実と非現実の境界が曖昧になったような感じを覚える不思議な作品だ。あるいは、ジェームズ・タレルの「ブルー・プラネット・スカイ」は、天井のまんなかに正方形の開口部がある約11メートル四方の白い正方形の部屋にすぎないが、そこから刻一刻と変化する空を見ていると、見慣れたはずの空がこの空間ではアートとなるのだ。

同美術館の大きな特徴のひとつは、今年6月、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞したことで国際的にも注目を集める建築家・妹島和世と西沢立衛によるユニット「SANAA」が設計を手掛けたその建物にある。館内に自然光が入るように外壁や建物内の多くにガラスを採用。白を基調とした円形の建物には正面も裏側もなく、東西南北4カ所の入口を設け、どこからでも入場ができる。設計コンセプトは、人々が自由に、気楽に集える「公園のように街に開かれた美術館」。館内には、誰もが気軽に立ち寄ることのできる無料ゾーンもあり、展示作品を自由に観ることができる。

「展示作品はもちろん、この建築、空間そのものを鑑賞しに訪れる人たちも多いんです」秋元雄史館長は語る。

「アーティストたちも、この建築のもつ透明感や開放感にインスパイアされる部分が大きいようです。開館5周年を記念して、色や光を駆使した作品で知られるオラファー・エリアソンの展示を行なった際、彼は建物の内と外の境界が曖昧で、外の光が館内にゆるやかに射し込む独特の空間と呼応するよう作品を展示しました。その結果、建物と一体となるこの場所ならではの展示が生まれ、当館の冬期来館者数の記録を塗り替える観客を動員する結果となりました。この建築に刺激を受け、『ここで展示をしたい』と言ってくれるアーティストも増えています」

さらに、海外のアーティストがこの美術館を評価するのは、現代美術と人々の生活との距離の近さだという。それは、前述の無料ゾーンの設置をはじめとして、小学生向けの「ミュージアム・クルーズ・プロジェクト」等の開催を通じて、地域の人々の日常生活にアートを無理なく溶け込ませるさまざまな試みの集積と言える。一部の美術愛好家のためのハイソサエティな空間ではなく、文字通り「街に開かれた美術館」として、子供からお年寄りまで、幅広い層の人々が集い、作品を思い思いに体感していくのだ。

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