Home > Highlighting JAPAN > Highlighting JAPAN 2010年8月号 > メキシカンウェーブ(仮訳)
2009年と2010年、交流400周年を迎えている日本とメキシコ。The Japan Journalのアレックス・ヘンディがミゲル・ルイス カバーニャス駐日メキシコ大使に、日墨関係の現状について聞いた。
──駐日大使に就任したのは2004年7月ですね…
当時メキシコは日本と経済連携協定(EPA)締結に向けて交渉中でした。交渉からEPA締結までの作業は、面白みのあるものでした。日本は素晴らしい国だと思います。情熱があり、国家間の関係構築を真剣に模索していけば多くのことを成し遂げられます。5年を超えて日本に滞在するメキシコ大使も珍しくありません。日本と生産的な関係を築くには、そこで長い時間を過ごす必要があるからです。国の各地を飛び回らなければいけません。自分の国を狭いと思っている日本人の方もいますが、それは違います。どの町も、どの都市も、どの都道府県も、それ自体が一つの国のようです。
──EPAが日墨関係に与えた影響は?
過去10年間で両国は経済貿易の分野で強い関係を築いてきました。2008年には、両国の貿易額が200億ドルに到達しました。メキシコに対する日本の投資額も増えました。少なくともここ20年で日本の大企業はメキシコで存在感を維持しています。その一方で中小企業も多く参入しているところです。ごく最近では、メキシコのインフラ事業に日本企業が興味を示しています。2005年にEPAが施行されて以来、メキシコと日本の経済関係は拡大し、非常に制度化が進んでいます。
──外交面では?
政治的な面では、メキシコと日本はおそらく初めて、重要な政治的対話を現在行っています。たとえば今年は気候変動問題で多くの協力がなされています。これは我々にとって重要な分野です。その大きな理由は、年末に開催される(国連気候変動枠組条約の)COP 16のホスト国をメキシコが務めることにあります。メキシコのパトリシア・エスピノサ・カンテジャノ外相は2010年に入って既に3回来日しています。最近では7月に来日し、岡田克也外相や小沢鋭仁環境相をはじめ、日本の民間の代表者の方々とも会談しました。過去のCOP(枠組条約締結国会議)以上に協定成立の可能性を高めるには、民間の参画が必要というのがメキシコ側の考えです。
──ということは、主要な協力分野は環境ですね…
日本は経済大国であり、メキシコは途上国です。したがって必ずしも目標が共通するとは限りませんが、偶然的に一致するものが多くあります。グリーンエコノミーへの移行を進める日本の取り組みをメキシコは非常に高く評価しています。カルデロン大統領は、環境保護と気候変動防止のための国際関係構築を強く望んでいます。メキシコでは既に浸水や雨、干ばつといった形で気候変動の結果が現れています。カルデロン大統領(47)は国家指導者としては若い部類に入りますが、これらの問題解決に真剣に取り組んでいると私は確信しています。
──その他にメキシコ・日本にとって重要な問題は?
カルデロン大統領が2月に来日した際、グローバル・アライアンスという書類に署名がされました。これは人権、人間の安全保障、気候変動といったグローバルな問題についてG20、APEC、各地域国際フォーラムの枠内で協力を進めることを意味します。二国間関係に関して言えば通商や投資の推進はもちろんのこと、科学やテクノロジーでも協力を進めています。たとえば昨年、我々は東京大学とメキシコの国立ゲノム医学研究所で科学者のセミナーを主催しました。実際、メキシコ・日本両国間では教育で多くの交流があり、大学間で73の二国間協定が定められています。メキシコでスペイン語を学んだ日本人の数は少なくとも4,000人にのぼります。そしてメキシコからは、毎年100人を超える学生たちが来日しています。
──日墨交流400周年にあたって、どのようなイベントが開催されていますか?
メキシコでは、歌舞伎一座や宝塚歌劇(全員女性の演劇集団)の招待をはじめ数多くのイベントが日本大使館の主催で催されています。メキシコシティの主要道路では車の通行を数時間止め、日本のパレードが行われました。日本ではコンサートや展示会、会合など70を超えるイベントを開催しました。たとえば『オルメカ:アメリカ大陸最古の文明』という展示会が7月末から(京都文化博物館で)スタートし、2011年末まで日本全国を回る予定です。これは一見の価値ありですよ。
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