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2010年5月21日。種子島宇宙センターから、小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス」が金星探査機「あかつき」と共に打ち上げられた。
イカロスの使命は、帆に太陽からの光の圧力を受けて推進力を得る、ソーラーセイル(宇宙ヨット)を実証すること。6月10日には世界で初めて宇宙空間における帆の展開に成功した。14メートル四方の帆には、薄膜太陽電池が貼り付けられており、推進力を得るだけでなく発電も同時に実現できる。
「太陽光圧で進む宇宙帆船という発想自体は古くからあり、SF小説やアニメの題材としてもよく取り上げられてきました。世界中で多くの研究者が実現を目指して努力を重ねてきましたが、実際に宇宙で帆を広げて、太陽光圧による加速を確認できたのはイカロスが初めてです。」開発に携わったJAXA(宇宙航空研究開発機構)の月・惑星探査プログラムグループの森治氏はこう話す。
「イカロスの成功は、日本の技術力に後押しされたものです。帆の素材であるポリイミドフィルムの製造分野で、日本は世界一のシェアを誇っています。また、帆をスムーズに開くために、その畳み方には折り紙の要領を応用しているんです。日本ならではの発想でしょう?」
JAXAでは、2010年代後半に直径50メートル級の帆を搭載したソーラー電力セイル探査機で、木星とトロヤ群小惑星を目指す計画を立てている。
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