Home > Highlighting JAPAN > Highlighting JAPAN 2010年11月号 > 大銀杏の再生(仮訳)
2010年3月10日未明、神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮にある高さ約30m、幹の周囲約7mの大銀杏が、強風により根元から折れて倒伏した。大銀杏は、鎌倉に幕府が開かれた12世紀末頃には既に大木であったとの説もあり、推定樹齢は1000年である。
大銀杏倒伏のニュースが報じられると、鶴岡八幡宮には日本全国から心配する手紙や電子メールがいっせいに寄せられた。
八幡宮が専門家に依頼して再生の可能性を探ったところ、「元のままの形での再生は厳しいが、地中に残った根と、根が一部付いた状態で折れている幹の両方から、新しい芽が出て再生するのではないか」と“診断”された。
そこで、地中の根はそのまま残し、幹は再生可能と予測される地上4メートル程度に切断し、その隣に移植した。すると、4月初旬には残った根と、移植した幹の双方から、新しい芽が出ているのが確認された。その後、水やりに気をつけながら、若芽を見守ったところ、扇型のイチョウの葉が次々に増え、順調に成長しているという。鶴岡八幡宮の担当者は「全国から多くの方の励ましを受けて、みなさんの大銀杏再生に寄せる思いの大きさを感じました。最近では、大銀杏の新しい芽を見て、命の大切さをあらためて考えたという声もよく聞きます。また、海外からの参拝者は、大銀杏への関心の強さから、日本人と自然との深いつながりを感じるそうです」と話している。
移植した幹が、きちんと根付いたかどうか判断できるのは2012年の春だという。専門家からはこれほど大きな木の移植は例がなく、成功すれば世界最大の「挿し木」として、ギネスブックに申請することを勧められているそうだ。
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