オンライン広報通信

2005年9月号

●話題/Topics
行政施策の中でも、特に私たちの生活に身近なトピックスを分かりやすくまとめています。


● 食事バランスガイド

健康的な食生活のめやすが一目で分かる
食事バランスガイド

ライフスタイルの変化などによる「食」の多様化により、従来の米食を中心とした日本式の食事にも変化が現れています。また、一人暮らしだったり、家族がそれぞれ別に食事をとったりしている場合、食生活が偏りがちになり、肥満や生活習慣病の要因となっています。「食事バランスガイド」は、こうした偏りがちな食生活を、バランスのよい食生活に近づけて行くための、めやすとなるものです。

◆健康は食生活から

 近年、野菜の摂取不足、食塩、脂質のとり過ぎなどの生活上の問題や、肥満や糖尿病などの生活習慣病の増加の問題が深刻化しています。

 例えば、平成14年の調査(※厚生労働省「平成14年国民栄養調査」)によると「30〜60歳代の男性の約3割は肥満」という結果がでています。この結果を20年前の調査結果と比べると、その数は全体の比率でおよそ1割程度、増加しています。また、子どもの肥満も増えてきています。毎日の健康は、食生活が基本です。こうしたことから、健康的で望ましい食生活と自らの食生活を、具体的な行動に結び付けるためのガイド となる「食事バランスガイド」が、平成17年6月に公表されました。


◆正しく回そう食生活の「コマ」

 「食事バランスガイド」は、全体が「コマ」の形で表現されています。コマの本体は、1日の食事のバランス、軸は必要な水分、そして、コマを回転させるのは、適度な運動です。

 コマは、食事バランスと適切な運動が与えられて、初めて安定して回転します。偏りのある食事をとった場合、コマのバランスが崩れてしまい、私たちの健康も保てなくなってしまうのです。

 「5つの区分をバランスよく食事に組み込むこと」「十分な水分をとること」「お菓子やジュース、お酒などの嗜好飲料は楽しく適度に」、そして「適度な運動を行うこと」。このようにして、正しくコマを回転させることが、あなたの健康的な食生活につながるのです。


◆例えばこんな使い方

 一人暮らしをしている人の場合、食事の時間や栄養バランスが偏りがちになります。
 特に、野菜などの副菜は、常に不足しがちです。

 例えば、忙しい朝の食事を「おにぎり一個(1SV)」「牛乳コップ半分(1SV)」「みかん一個(1SV)」で簡単に済ませたならば、昼と夜の食事で、野菜などの副菜を5〜6つ(SV)意識的にとるようにしましょう。中食などの調理済みの食品を上手に利用することで、料理をする時間のない人でも、多くの種類の食品をとることができます。

 また、昼に外食で脂質の多い主菜を食べた場合には、夜は肉類などの主菜を抑えた食事にしてみるなど、バランスガイドを元にした食事の組み立てを行うようにしましょう。 



食事バランスガイド

拡大図


◆バランスガイド5つの区分

(主食)ごはん(中盛り)だったら4杯程度
 ごはん、パン、麺・パスタなどは炭水化物の供給源となるものです。「おにぎり1個」「ごはん小盛り1杯」「食パン(4〜6枚切)1枚」が「1つ(1SV)」のめやすです。主食は人間の活動のエネルギー源となるもの。摂取量も1番多く、1日にとる量は「5〜7つ(SV)」が適量とされています。 

(副菜)野菜料理5皿程度
 野菜やきのこ、いも、海藻などは、各種のビタミンやミネラル、食物繊維の供給源となるものです。野菜サラダやお浸しの小鉢が「1つ(1SV)」のめやすで、1日に「5〜6つ(SV)」が適量です。不足しがちな料理なので、毎日の食事に意識して取り入れて行きましょう。
(主菜)肉・魚・卵・大豆料理から3皿程度
 肉や魚、卵、大豆などを使った料理は、体をつくるたんぱく質の供給源となるものです。鶏卵を使った目玉焼きが「1つ(1SV)」のめやすで、1日にとる量は「3〜5つ(SV)」が適量です。洋風の食生活では主菜を多めにとりがちです。脂質の多い肉料理などを食べた場合には、食事のバランスを考えて、そのほかの食事の際に、上記のめやすよりも主菜を少なめにするようにしましょう。
(牛乳・乳製品)牛乳だったら1本程度
 牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品は、骨などをつくるカルシウムの供給源となるものです。牛乳コップ半分が「1つ(1SV)」のめやすで、1日にとる量は牛乳びん1本分の「2つ(2SV)」が適量です。コーヒー牛乳など、ほかの食品と併せてとってもOK。
(果物)みかんだったら2個程度
 りんご、みかんなどの果実や、すいか、いちごなどの果実的な野菜は、ビタミンCやカリウムなどの供給源となるものです。みかん1個、りんご半分が「1つ(1SV)」のめやすで、1日にとる量は「2つ(2SV)」が適量です。


海外にもあるフードガイド
 日本における「食事バランスガイド」にあたるものが、海外でも数多く発表されています。例えば、米国ではピラミッド型のフードガイド、中国では五重塔型のフードガイドなど、各国の食生活指針や食文化などを反映して策定されています。

 日本の「食事バランスガイド」は、1日にとるめやすの量を食材量ではなく、料理の区分別に提示することで、複雑な計算をしなくても、食事料が適量か否かをおおよそ把握できることが特徴となっています。
 ○米国のフードガイド



関連ホームページ
財団法人 食生活情報サービスセンター



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