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大臣のほんね

鴨下一郎 環境大臣

鴨下一郎環境大臣に、就任した感想、京都議定書目標達成、持続可能な社会の実現、洞爺湖サミットなどについてアナウンサーの渡辺真理さんが、お話を伺いました。また、大臣直筆の漢字1字に込めた信条、熱い思いもお伝えします。


渡辺真理氏 渡辺真理と申します。よろしくお願いいたします。
鴨下大臣 よろしくお願いいたします。
渡辺真理氏 大臣は、いつもここで。
鴨下大臣 大体ここか、そちらで執務をしています。
渡辺真理氏 鴨下大臣の机は、とても整頓されていますね。
鴨下大臣 荷物だとかを積んだりしないように、できるだけさっぱりと、資料も何も使わないで仕事をするタイプなんです。ごみを出さないように。
渡辺真理氏 ごみを出さないように、そこでも環境問題が。
鴨下大臣 そうです。
渡辺真理氏 「政府インターネットテレビ『大臣のほんね』」、鴨下一郎環境大臣に伺います。
先ほど鴨下大臣にも、志、信条を漢字一文字に表していただきました。達筆です。この字に込められた思い、後ほど伺います。
まず大臣に伺っていきたいのが、福田内閣の環境大臣におなりになった感想から伺えますか。
鴨下大臣 福田総理は、まず自民党の総裁選に出たときに、ほとんど環境の話を中心になさったんです。ですから、そういう意味でいうと、環境に対して非常にいろんな意味で熱心な、あるいは志をお持ちであるということで、私はそこで環境大臣を預からせていただく、大変やりがいのある仕事を与えられたというふうに思っています。
渡辺真理氏 まずは地球温暖化問題、これは環境大臣におなりになったときに、ずしっとその両肩に地球温暖化問題というのがのしかかってきたと思いますが、そこの感覚というのは、いかがでしょうか。
鴨下大臣 日本が京都議定書を批准して、来年から第一約束期間といって、これから日本が1990年から6%マイナスに炭酸ガスの量を減らさないといけないんです。大変重要な時期、大変な責任も感じたけれども、物すごいやりがいも感じました。
渡辺真理氏 どういうふうに実現していくのかという施策を具体的に伺えますか。
鴨下大臣 6%減らすというのは、すごく大変です。例えば産業界は、この90年から一生懸命努力をして、自主的に頑張ってきた。私たち一人ひとりの生活、これに関して言えば、約40%ぐらい90年から増えているんです。これをマイナスに減らすというのは容易ではありません。
渡辺真理氏 こうしないといけないということが頭でわかっても、なかなか生活を変えていくことができない。そういった中で、こういう「私のチャレンジ宣言」ということをなさっているんですね。これも教えていただけますか。
鴨下大臣 私たちは、生活の中で調理をしたり、暖房をしたり、明かりを付けたり、自動車を運転したり、生活周りで大体1日6kgのCO2を出しているんです。6kgですよ。ですから、それを6kgから5kgに減らしてもらう。だから、1kg減らすために、どういうやり方があるかということで、シャワーを1分間減らすとか、お風呂は家族で入るときには間隔を開けずにみんなが入るとか、こういうことを全部チェックして、そこに何kgと書いてありますから、それをトータルで足すと1kgになるということを自分なりに宣言しようという話なんです。
渡辺真理氏 例えばジャーの保温をやめるが、37kgだったんだとか、御飯は保温するよりレンジで解凍するとか、かなり、そうだったんだということも多い項目でした。
鴨下大臣 そうですね。
渡辺真理氏 そうしますと、大臣も私生活の中でも、やはりこまめに電気のことを気になさったり、生活のことも気になさるように必然的になるんでしょうか。
鴨下大臣 私は前からそういうふうにしていましたけれども、例えば冬は、朝起きて寒いじゃないですか。すぐに暖房入れて、がんと温かくするけれども、できるだけそういうふうにしないで、パジャマの上にダウンジャケットを着て。
渡辺真理氏 御宅でですか。
鴨下大臣 そうです。暖房がきくまで30分ぐらいはそれでしのぐ、家族は余りいい顔をしませんけれども、京都で議定書が締結されて、そして日本も国会できちんとした形で批准したわけですから、その約束は果たさないといけない。
渡辺真理氏 続いて伺いたいのが、福田総理大臣が所信表明演説の中で、住宅の寿命を延ばす、200年住宅の提案をなさっていましたが、鴨下大臣は持続可能な社会の実現に向けて、具体的には、どういう取組みをなさっていくんですか。
鴨下大臣 ひとたびつくった住宅を大事に使って、200年使えるような考え方を持ちましょうということなんですけれども、もったいないだとか、大事に使っていこうという考え方を持ちましょうと。うちの中でもできるエコということで、うちエコという話をしているんですけれども、その中の一番大きなキャンペーンの1つに、省エネ家電を使っていただきましょう。あと白熱電球を、今、蛍光灯の丸い電球がありますね。ああいうものに変えていただいて、できるだけ電気の量を減らしてもらう。
渡辺真理氏 もったいないという精神が、鴨下大臣はとてもすばらしいとおっしゃっていますね。
鴨下大臣 例えば電気をつけっぱなしでもったいない。シャワーの水を出しっぱなしでもったいない。そういう感覚というのを、日本人は昔から持っていましたから、そういうことを世界の中にも広げていきたい。
渡辺真理氏 2008年は京都議定書の第一約束期間でもあるんですけれども、洞爺湖サミットが開催されます。主要テーマが地球環境問題になりますが、大臣はその環境問題を、日本はできればリードしていく国として、世界に向けてどういう提案をなさろうとお考えですか。
鴨下大臣 日本は技術としては、省エネの技術、地球温暖化を防ぐ技術、これはもう極めて進んでいます。それを中心に、京都議定書を超えるすべての国が入っていただく、例えばアメリカだとか、そういう枠組みをつくる、それを2009年ぐらいまでに実現して、最終的に合意に至ろうと。来年の5月には、G8の環境大臣会合があって、それを経て最終的に洞爺湖サミットに集約しようと、洞爺湖サミットには、多分福田総理も並々ならぬ決意を持っていると思います。我々はそれの実務者として、すべての国が入っていただく枠組みをつくるために、今から一生懸命汗をかいているわけです。
渡辺真理氏 大臣が一文字の漢字に、志、心情を表してくださったのが「風」という文字。
鴨下大臣 風というのは見えませんけれども、すごいパワーも持っているし、空気がこういうふうに動くということが、言わば地球全体が問題を共有しているということです。それはだって偏西風であったり、怒れば台風になるし、我々はもう本当にさわやかな、あるいは本当のちょっとした揺らぎの風を感じるぐらいに敏感でなければいけないし、そういうことを表現させていただきました。
渡辺真理氏 風に国境はないですしね。ほかにも字の候補はあったんですか。
鴨下大臣 本当は「鬼」と書こうと思ったんです。でもそぐわないかなと。
渡辺真理氏 その心は?
鴨下大臣 環境相は鬼にならないといけない。
渡辺真理氏 鬼となって。
鴨下大臣 今、まさに我々は相当鬼のように頑張らないといけない。こういう思いもあったんだけれども、でも「風」にしました。
渡辺真理氏 わかりました。
今後の環境大臣としての抱負を聞かせていただけますか。
鴨下大臣 私は、福田総理からも国民運動を起こしてくださいという話を言われていますから、地球環境、それからごみの削減だとか、あらゆることで国民の皆さん一人ひとりが納得して、自分で行動してくださるような雰囲気をつくっていくのが私の仕事だと思っていますので、折々に一生懸命語りたいと思いますし、訴えたいと思います。
渡辺真理氏 お忙しい中、ありがとうございました。
鴨下大臣 どうもありがとうございました。

鴨下大臣 十分に話ができたかなということで、少し思いのたけは残りますけれども、是非こういう形で少しでも皆さんにわかっていただけたらと思います。本当にありがとうございました。
渡辺真理氏 思いのたけをもっとぶちまけていただければよかったのかもしれませんが、環境問題、理念だけでなく実行力で鬼となって進めていただければと思っております。
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