渡海紀三朗 文部科学大臣

渡海紀三朗文部科学大臣に、就任した感想、教育再生、教育課程の見直し、科学技術の振興などについて、アナウンサーの岩瀬惠子さんが、お話を伺いました。また、大臣直筆の漢字1字に込めた信条、熱い思いもお伝えします。
| 岩瀬惠子氏 | よろしくお願いいたします。インタビューさせていただきます。岩瀬と申します。 |
|---|---|
| 渡海大臣 | どうも渡海です。よろしくお願いいたします。どうぞ、こちらへ。 |
| 岩瀬惠子氏 | よろしくお願いします。すてきな椅子ですね。 |
| 渡海大臣 | これは古いのかな、あそこに壁があるでしょう。あれは古い建物のつい立なんです。 |
| 岩瀬惠子氏 | でもきれいですね。 |
| 岩瀬惠子氏 | こんにちは。「政府インターネットテレビ『大臣のほんね』」。今日は渡海紀三郎文部科学大臣にお話を伺ってまいります。 さて、こちらをごらんください。この文字「情」。これは、先ほど大臣に現在の志、心情、その大臣の本音を漢字一文字にして書いていただいたものです。後ほど、この文字に込められている思いも伺っていきたいと思います。 それでは、まず、初入閣おめでとうございます。 |
| 渡海大臣 | ありがとうございます。 |
| 岩瀬惠子氏 | 福田内閣で初入閣した感想というのを伺っていいでしょうか。 |
| 渡海大臣 | この文教行政というのは、随分長いことやってきましたし、私は科学技術を随分長いことやってきました。今まで政府に3回入って、これで4回目なんですが、すべて科学技術に実は関係しています。 そんなことを含めて考えれば、大いに頑張るところはあるかなと。ただ、ここは非常に所管が広くて大変なんです。Ministry of Education,Culture,Sports,Science and Technologyと名刺に余るぐらいです。ですから、日替わりメニューでいろんなことが起こりますから、そういう意味では本当に忙しいなというのが率直な印象ですね。 |
| 岩瀬惠子氏 | さて、2006年12月に教育基本法が60年ぶりに、そして2007年の6月に教育三法が改正されましたね。まさに、今、教育改革の真っただ中という感じがいたしますが、今、なぜ教育の改革、そして再生が必要なのか、また教育はどう変わっていくのか、その辺りのお考えをお聞かせください。 |
| 渡海大臣 | この戦後につくられた教育基本法、日本人の学力の向上とか、それから日本の発展のためには、やはり大いに役に立ったと思うんです。ただ、大きな2つの理由が私は改正にはあると思うんですが、1つは、やはり我が国のさまざまな社会の状況が変わったということ。 例えば国際化であったりとか、高齢化、少子化、また、さっき話が出ていましたが、科学技術も随分進歩します。生活も大いに変わったんです。そういうことを考えれば、やはり今の時代に合ったものにしなければいけない。 もう一点、学力の向上とか、日本の発展ということにはよかったんですが、昔の日本にはしっかりとあったけれども、今、実はなくなってしまった。そういうことをしっかりと教育の中で教えていく必要がある。今回、伝統とか、文化といっています。加えて道徳の問題も出ていますが、こういった足りなかったもの、また、失われたものを取り戻す。 もう一つは、今の社会の現状ですね。こういうものにやはり合ったものに変えていくということで、その屋台骨といいますか、基本になる基本法を改正したということです。 |
| 岩瀬惠子氏 | 教育免許、教職免許を10年で有効期限を設けるとか、やはりかなりドラスティックになったなという部分もありますね。 |
| 渡海大臣 | 社会の変化も非常に激しいですからね。それにちゃんとついていくために、勿論研修をしていただくとか、そういうことも大事ですが、やはり適、不向きといいますかね、そういうこともあります。しっかりとその辺はチェックをしていただいて、その研修を通じて新たな知識といいますか、そういうものを身に付けていただくということも10年からきっちりやっていただこうということです。 例えば、理科なんかの新しい技術、そういったものもそのときにちゃんと覚えていただこう、やはり先生がちゃんとしっかりと身に付けていただかないと、子どもだって覚えませんよ。 |
| 岩瀬惠子氏 | 科学技術の発展というのも、本当に日進月歩で進んでいるわけですからね、先生も追いついて、そうすると、子どもたちに楽しいことも教えられると、そういうことなんですね。 |
| 渡海大臣 | はい。それで、これは私個人の考えですが、やはりそういう10年に1回という節目があることそのものが、先生にとってもいい意味での緊張感といいますか、そういうものにつながると思いますから、そういう意味では非常に大事な制度だと思います。 |
| 岩瀬惠子氏 | 続いて、ゆとり教育のお話も伺いたいんですけれども、今はその見直しというものが求められる時代になりつつありますね。学習指導要領の改定も進められているわけですが、現状の教育課程の問題点、そしてどのような改定が行われるのか、その方向性について教えてください。 |
| 渡海大臣 | そのときの理念というのは、できるだけ子どもが自分の力で、詰め込みではなくて考えるだということをやったと思うんです。日本の子どもたちというのは、知識が身に付けている。ただ、それを活用したり、応用したり、これができない。これはずっと長年の傾向です。 そういう反省に立って、基礎的な知識、国語、それから理数系ですね。こういうものも少し量も増やして、そしてしっかり教えていく。というのは、基礎的な知識の中でいろいろ繰り返し教えていくことによって、より確実に応用力が付いてくるとか、こういうことも大事ですね。 特に実験とか体験とか、こういうことによって、私はより面白くと言っているんですが、より面白く、より興味を持って学ぶようになる。何をするにも言語力、要するに理解をするにも要るわけです。数学をやるにも算数をやるにも言語力が要る。やはりこれをしっかり付けることによって学科を横断した1つの活用力、こういうものも強まる。そういうところを中心にして考えると、1割ぐらいは増やさなければいけないという結論です。私は、これは正しいと思っております。 |
| 岩瀬惠子氏 | 最後に科学技術の振興について伺いたいと思います。これは本当にお得意分野でいらっしゃるんではないかと思いますけれども、大臣は、この科学技術という分野に本当に長く携わって来られて、ライフワークだというお話を伺っているんですけれども、その大臣の科学技術に対する思いと、今後の施策について。 |
| 渡海大臣 | そうですね。自分が興味を持って頑張れる分野は何か。やっていたら何か自然にそこへ行ってしまったと、いい意味でですね。日本に資源がないわけですから、人間の力、知恵、そして技術、これでやはり日本の将来を切り開いていかなければいけない。そんな思いで、今ずっと、もう20年近くやっていますね。 |
| 岩瀬惠子氏 | ある意味、科学技術の分野というのは、物すごくロマンもあるし、日本人には、そのポテンシャルもある分野と思っているんですけれどもね。 |
| 渡海大臣 | そうですね。負けたらいけないですね。ですから、やはり元気が出るように我々は政策の中でしっかりやっていかなければいけないと思います。 |
| 岩瀬惠子氏 | 先ほど書いていただきましたこの文字、どのようなお気持ちでお書きになったんでしょうか。 |
| 渡海大臣 | 迷ったんですけれどもね。 |
| 岩瀬惠子氏 | 「じょう」でよろしいですね。 |
| 渡海大臣 | はい、結構です。私は、やはり大きく分ければ、考え方というのは、判断ですね。判断は理論でやるか、情か、この2つだと思うんです。物事の判断をするときに、私は理よりも、勿論政策は理なんです。だけれども、最終判断は情でやりたいというのが私の心情です。これがここに書かせていただいた意味です。 |
| 岩瀬惠子氏 | では、最後に今後の抱負をお願いいたします。 |
| 渡海大臣 | まず、今と思うのが、今、政治に対して非常に残念ながら、また政治不信が起こっております。これはやはり我々にとって一番大きな問題の1つだと思います。ですから、政治不信をどうやって解消するか。 それから、今、ここで教育行政、科学技術に携わって思うのは、やはり子どもたちが未来を描ける、その夢を持てる、何かそんな国になるように自分が少しでも仕事ができればと、そんなふうに思っています。 |
| 岩瀬惠子氏 | どうもありがとうございました。 |
| 渡海大臣 | 本当に的確に御質問をいただいて、考えていたことを本音でちゃんと話ができたかなと、そんなふうに思っています。お疲れ様でした。 |
| 岩瀬惠子氏 | 子どもの教育と科学技術の振興、これはまさに日本の将来を担う大事な仕事だと思います。すごく真摯な態度で臨んでいらして、何か心強くなりました。 この番組では、皆様からの御意見、御要望などを募集しております。ホームページの中の御意見、御要望のコーナーから是非お寄せください。 |