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平成19年8月掲載

 


次期南極観測船の名前を付けてみませんか?

次期南極観測船(完成モデル)

資料提供:国立極地研究所

南極にある昭和基地が開設されて50年。日本の南極地域観測事業は、オゾンホールの発見などさまざまな成果を挙げてきました。現在、2007(平成19) 年度の輸送・観測支援業務を最後に退役する「しらせ」に次ぐ4代目の南極観測船の建造が進められています。2007年8月1日(水)から9月10日(月) まで、2009(平成21)年に完成予定となる次期南極観測船の名称を募集しています。


開設50周年を迎えた昭和基地

南極地域観測事業は、文部科学省、防衛省などの関係省庁および国立極地研究所や大学などの研究機関が連携し、観測や輸送といった任務を分担して行う国家事業です。

日本の南極観測の始まりは、1957〜58年の「第3回国際地球観測年」という地球全体の観測を行う国際的な共同観測計画への参加でした。

1956(昭和31)年11月8日、予備観測を行うため、第1次南極観測隊を乗せた「宗谷」が日本を出発。1957(昭和32)年1月には東オングル島に昭和基地が開設され、現在まで南極地域での観測を継続しています。

南極に派遣された観測隊は、南極大陸の天文・気象・地質・生物学の観測を行っています。現在南極で越冬している第48次観測隊は35名で構成されており、 研究観測を担当する観測系隊員、観測や基地の設備や日々の生活をサポートするエンジニア、調理師、医師などの設営系隊員がお互いに協力し合い活動していま す。

 

昭和基地

資料提供:国立極地研究所

 

南極観測は国際的な共同研究

1961年6月23日に南極地域の平和的利用や国際協力による科学研究の推進を骨子とする「南極条約」が発効し、日本を含む12か国が半恒久的な国際南極観測に参加することになりました。現在は、南極条約加盟国の総数は46か国に上ります。

南極ではこの条約に基づき、領土権の主張や資源探査が禁じられています。南極観測は、国境もなく、紛争もない大陸での国際的な協働研究なのです。

南極は人類の生活活動の影響が最も少ない大陸です。そのため、人類の活動やその存在に極めて密接にかかわる地球環境の変化を高精度で捕らえることができます。

気象、地磁気、極光、夜光、地震、重力など、これまで継続的に行ってきた南極観測により、さまざまな成果が生み出されています。

 

○大量の隕石(いんせき)の発見

隕石は、46億年前に地球や火星などの惑星と同時に形成された岩石です。南極の隕石は、数千年から数十万年もの間、南極氷床の中に保存され、氷の流れに 乗って内陸山脈の周辺に集まってきたもので、数・種類が多く、風化が進みにくい、清浄な状態であるという特徴があります。これまでに、以前は知られていな かった月隕石などを含む1万6,200個もの隕石が南極で発見・採集されています。隕石の研究は、惑星進化の過程解明に寄与しています。

 

隕石

資料提供:国立極地研究所

 

○オーロラ観測

ローマ神話に出てくる「夜明けを告げる女神」の名に由来する「オーロラ」。日本の昭和基地はオーロラ観測に適した立地にあります。そのため、南極 観測の開始時から、さまざまな手法を用いたオーロラ観測が行われ、その現象、仕組み、構造の研究が行われてきました。研究の結果、オーロラは、太陽の活動 と深いかかわりがあるとことが分かっています。

 

オーロラ観測

資料提供:国立極地研究所

 

○温暖化の原因物質の観測

現在、地球温暖化問題が深刻化しています。世界の二酸化炭素濃度は、産業革命以来、増加の一途をたどっています。そのため、地球温暖化の原因物質 である二酸化炭素などを継続して観測することが必要です。また同時に、氷床(5,000平方キロメートル以上の面積をもつ氷河)などの観測が今後一層重要 になってきます。

 

○オゾンホールの発見

オゾン濃度の低い領域が円形状にでき、穴があいたようにみえる「オゾンホール」は、南極で発見された極域に限られた現象です。南極観測で発見され たオゾンホールの問題は、世界の人々の大きな関心を呼びました。その後、オゾンを破壊する特定フロンの廃止が決められ、現在ではその効果が表れてきていま す。

 

オゾンホール

資料提供:国立極地研究所

 

応募期間は2007年8月1日(水)〜9月10日(月)

わが国では、1956〜1960年(第1〜6次南極観測隊)は「宗谷」、1965〜1980年(第7〜24次南極観測隊)は「ふじ」、1980年〜2007年(第25〜49次南極観測隊)は、「しらせ」が南極観測船として活躍してきました。

宗谷 ふじ しらせ

 

 


 

現在の「しらせ」は、船齢25年を迎え老朽化が進んだため、2007年度に出発する輸送・観測支援業務を最後に退役し、新しい船へと任務をバトン タッチする予定になっています。「しらせ」に次ぐ4代目の南極観測船が2007年から京都の舞鶴にある造船所で建造されており、2009年度には南極へ出 発する予定です。2009年に就役するこの後継南極観測船は、全長138メートル、幅28メートル、基準排水量12,500トンで、厚さ1.5メートルの 氷を連続して砕いて進むことができる世界の中でもトップクラスの砕氷艦で、環境保全にも配慮したエコ・シップです。

この新しい南極観測船に名前を付けてみませんか。

応募期間は2007年8月1日(水)〜9月10日(月)。新南極観測船船名公募要領は、以下のとおりです。

 

○応募方法

1.官製はがきによる応募

(1)船の名前(はがき1枚につき1名称)、(2)住所、(3)氏名、(4)連絡先電話番号を明記のうえ、下記あてにハガキを郵送してください。2007年9月10日当日消印有効です。
〒119-0130 東京都板橋区加賀1−9−10
南極地域観測統合推進本部 船名募集係

 

2.インターネットによる応募

以下のウェブサイト
http://www.nipr.ac.jp/jare/newship/
にアクセスしてください。

 

○応募にあたっての注意(名称のルール)

  • 船名は、名所旧跡(例えば山や氷河)の名称を「ひらがな」で付けてください。なお、漢字、カタカナ、アルファベット、記号などは除きます。
  • 「だいに」「しん」「ごう」「まる」(例えば、「だいに(第二)○○」「しん(新)○○」「○○ごう(号)」「○○まる(丸)」)を名称の前後につけないでください。
  • 防衛省海上自衛隊が所有する南極観測船(砕氷艦)になるため、防衛省で現在使われている艦艇名はつけられません。※現在使用されている艦艇名については、こちらをご覧ください。

○選考や発表など

  • 学識経験者と主要関係省庁で構成された「船名選考委員会」により、選考が行われます。
  • 選定された船名は、2007年11月下旬に開催される南極地域観測統合推進本部総で報告し、発表されます。入選者には直接通知し、記念品を贈ります。選定 された船名の応募者が多数の場合は、抽選を行い、入選者20人以内を決定します。入選者のうち、2008年4月に行われる進水式に一人を招待します。
  • 入選者の「氏名」および「住所のうち都道府県名」を発表しますので、匿名を希望する場合は、氏名の後ろに「匿名希望」と書いてください。

※応募者の個人情報については、船名選考後直ちに破棄し、この募集以外の事柄を使用することは一切ありません。

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