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平成19年9月掲載

 


緊急地震速報が始まります

 

平成19年10月1日から、気象庁は、地震による強い揺れを事前にお知らせする「緊急地震速報」の一般提供を開始します。情報の受け手が速やかに適切な対 応をとることによる地震被害の大幅な軽減が期待されています。緊急地震速報が流れてもパニックになったり慌てたりせず、まず身の安全を確保しましょう。


事前に地震の発生を知り、適切な対応をとる

日本に住んでいて「一度も地震を経験したことがない」という方は少ないのではないでしょうか。日本は世界でも有数の地震大国です。最近では、平成19年3月の能登半島地震、同年7月の新潟県中越沖地震の発生が記憶に新しいと思います。

地震は突然襲ってきます。事前に地震が来ることが分かっていれば、さまざまな地震の被害を減らせるはずです。そこで、気象庁では、地震による強い揺れを事 前にお知らせする 「緊急地震速報」の一般提供を平成19年10月1日に開始します。緊急地震速報は、最大震度5弱以上と推定される地震の際に、震度4以 上の強い揺れが起こると思われる地域を事前にお知らせするものです。

ただし、緊急地震速報をお知らせしてから実際に強い揺れが来るまでの時間は、わずか数秒から十数秒しかありません。内陸の浅い地震など震源の近くでは、緊 急地震速報でお知らせするより先に強い揺れが来てしまうこともあります。また、予測する震度に誤差が生じることもあります。このような限界を知りながら情 報を活用すれば、身の安全を守ることができます。

 

緊急地震速報のしくみ

画像をクリックすると別ウィンドウで拡大画像を表示します

資料提供:気象庁

地震の波には、早く伝わる弱い揺れのP波(初期微動)と、それより遅く伝わる強い揺れのS波(主要動)の2種類があります。緊急地震速報は、地震発生の震 源(上記図表の×印)の近くで検知した初期微動(P波)の情報を活用。初期微動の検知後、瞬時に解析し、地震の震源・規模、想定される揺れの強さを自動計 算します。これらの地震に関する予測情報を、強い地震の揺れ(S波)が始まる前に、お知らせします。

 

テレビやラジオで緊急地震速報を伝える

平成19年10月1日から、NHKテレビ・ラジオでは、「緊急地震速報」の全国放送を開始します。テレビでは、スーパー(地図つき、1画面で表 示)、ラジオでは放送を中断してお伝えします。内容は、「緊急地震速報」「千葉県で強い地震」「強い揺れに警戒」「千葉、茨城、東京」など、地震が起きた 場所、強い揺れへの警戒の呼びかけ、強い揺れが推定される対象地域などです。

百貨店や地下街などの施設でも、館内放送で緊急地震速報へ の対応を検討しているところがあります。一部の携帯電話会社では、携帯電話への緊急地震速報の配信が計画されています。また、緊急速報を受信する専用端末 や、表示ソフトを搭載したパソコンなどへ情報を提供する事業を計画している事業者もあります。必要な設置機器などについては、事業者へお問い合わせくださ い。

 

慌てずに身の安全を確保する

緊急地震速報を受け取った後、地震の強い揺れが来るまでは数秒から十数秒と短く、多くのことはできません。緊急地震速報を見たり聞いたりした際には、「周囲の状況に応じて、短い間に慌てずに、まず身の安全を確保する」ことを心がけましょう。

さまざまな場面において緊急地震速報を見聞きしたときにとるべき行動の具体例は下記のとおりです。これらを参考に「ここで緊急地震速報を聞いたらどう行動すべきか」を状況に応じて考える習慣をつけましょう。

 

屋内にいるとき

  • 家具の移動や落下物から身を守るため、頭を保護しながら大きな家具から離れ、丈夫な机の下などに隠れる
  • 慌てて外に飛び出さない
  • その場で火を消せる場合には火の始末をし、火元から離れているところにいる場合は無理して消火しない
  • 扉を開けて避難路を確保する

人が大勢いる施設(大規模店舗などの集客施設)にいるとき

  • 慌てずに施設の係員および従業員の指示に従う。 従業員から指示がない場合は、その場で頭を保護し、揺れに備えて安全な姿勢をとる
  • つり下がっている照明などからは退避する
  • 慌てて出口や階段に殺到しない

屋外にいるとき

  • ブロック塀、自動販売機の倒壊などに注意し、その場から離れる
  • 看板や割れたガラスの落下に注意して、建物から離れる

山やがけ付近にいるとき

  • 落石やがけ崩れに注意する

乗り物に乗っているとき

  • 後続の運転手が緊急地震速報を聞いているとは限らないため、自動車運転中は、慌てて急ハンドルや急ブレーキをかけず緩やかに速度を落とし、ハザードランプを点灯して周りの車に注意を促し、大きな揺れを感じたら、道路の左側に停止する
  • 鉄道やバスなどの乗車中は、つり革や手すりにしっかりつかまる
  • エレベーターに乗っている場合は、最寄りの階で停止させて、すぐに降りる

地震による被害を最小限にとどめるためには、まず一人一人が地震に備えることが大切です。家具、食器などの転倒・移動防止、ガラスの飛散防止フィルムを張 るなどの地震対策を徹底しましょう。また、日ごろから地震時に身を守るための行動や方法を確認し、家族で安全な場所の確認などについて話し合っておきま しょう。

 

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