海外には、海外旅行保険に加入してから出かけましょう
海外旅行保険に入らないで海外へ旅行し、現地でけがをしたり病気になったりすると、日本では考えられないほど高額の治療費を請求されます。「自分だけは大丈夫」と思わずに、もしもの時のために、海外に渡航する前には必ず海外旅行保険に加入しておきましょう。
他人事ではない海外でのけがや病気
海外に出かけるとき、自分が現地で事故に遭ったり、病気になったりすることを想像することは、あまりないのではないでしょうか。
しかし、海外でのけがや病気などの災難は、いつ自分の身に降りかかってきてもおかしくはありません。外務省の統計によると、2006(平成 18)年にわが国の在外公館や財団法人交流協会(台湾)に援護要請があった邦人のうち、負傷した人は年間590人、死亡者は484人で、海外ではそれぞれ 平均して毎日1人以上の負傷者と死亡者が発生しています。
邦人援護件数・人数(死亡者・負傷者)
資料提供:外務省
また、死亡者の半数以上の298人は疾病による死亡で、多くの方が病気により現地で亡くなっています。出発前は元気でも、現地に到着すると、時差や、日本とは全く異なる気候や食事などの影響により体調を崩してしまう方も少なくありません。
海外では治療費に数百万円請求される
海外でけがをしたり病気になったりすると、多額の治療費を請求されます。例えばアメリカでICU(集中治療室)を使うと、1日あたり最低50万円かかるといわれています。したがって、2日間 ICUを使用するだけで、医療費は100万円以上かかることになります。
ICU を使用しない場合でも、2週間程度の入院加療の場合、地域によって差がありますが、欧米ではおおむね500〜600万円、アジアでも400〜500万円の 治療費を請求されるのが通常です。また、重度の患者を日本へ搬送する場合は、医師や看護師が付き添い、チャーター機を使用することになるため、費用は、治 療費も含めて2,000万円を超える場合があります。
また、中国や韓国などのように、支払保証のない外国人に対しては、治療を断る地域もあります。
治療費のほかにも救援費用や現地での損害賠償なども広く補償
海外では高額の医療費を請求されますが、十分な医療や補償が得られる海外旅行保険に加入しておけば、保険会社が費用を負担してくれるため、心配が大きく解消されます。海外旅行保険では、各保険会社の商品内容によって差がありますが、主に以下のような補償が受けられます。
1.けがや病気などの治療費用
けがや病気などで医師の治療を受けたとき、その治療費が補償されます。また、海外旅行保険に入っていることを伝えれば、支払保証がないため治療を断られるということもありません。
2.救援者費用
現地での入院が長期になったとき、家族が現地を訪れる費用も補償の対象となります。
3.賠償責任
誤って宿泊先のホテルの備品や訪問した店の商品を壊して、損害賠償責任を負った場合、その費用が補償されます。
4.携行品損害
旅行カバンやカメラなどの身の回り品を盗まれたり、破損したりしたとき、その損害に対して保険金が支払われます。
5.航空機遅延
悪天候などで航空機の出発が遅れた場合など、その遅延に伴う宿泊費や食事代などが補償されます。
6.航空機寄託手荷物遅延
預けた手荷物の到着が遅れた場合、当面必要な日用品の購入費用が補償されます。
ほかにも保険会社によってはさまざまなサービスがあります。詳しくは保険会社にお問い合わせください。
また、最近では、クレジットカードの付帯保険でも海外旅行保険と同様のサービスが受けられる場合もあります。しかし、クレジットカードの付帯保 険では、ゴールドカードであっても、治療費の補償金額の上限は200〜300万円程度である場合がほとんどであり、重症の場合、すべてをカバーすることは 困難です。なかには、クレジットカードで旅行代金を支払わなければ保険が付かないというものもあります。クレジットカードの付帯保険の利用をお考えの方 は、補償内容を事前によく確認しておきましょう。
海外安全キャンペーン
外務省では、2007年11月1日〜12月31日の期間、鉄腕アトムを海外安全大使として、海外安全キャンペーンを実施しています。楽しいはずの旅行を台無しにしないためにも、事前の安全情報をしっかり収集して、「自分の身は自分で守る」気持ちで出かけましょう。
1.海外安全ホームページ
海外安全ホームページで は、「危険情報」「スポット情報」「広域情報」、「安全対策基礎データ」など安全・安心な旅行のために必要な渡航先の情報が掲載されています。また、「海 外邦人事件簿」や「海外安全劇場」など、海外安全のために必要な知識や情報を豊富に用意しています。海外へ出かけるときはぜひ当サイトで旅行先の情報を事 前に収集しましょう。
2.外務省海外安全相談センター
外務省海外安全相談センターでは、安全対策のポイントをまとめたパンフレットの無料配布、海外安全についての電話相談、海外安全対策ビデオの貸し出しなどを行っています。
(住所)〒100-8919 東京都千代田区霞が関2-2-1
(電話番号)03-5501-8162(直通)
(受付時間)9:00〜17:00(月〜金曜日/祝日を除く)
3.海外安全情報FAXサービス
海外安全情報FAXサービスでは世界の国・地域別の安全情報を取り出せます。情報内容は随時更新。24時間、通話料のみでご利用できます。
(FAX番号)0570-023-300(日本国外からの場合は0422-42-4601)
FAX機の受話器を取ってダイヤルしてください。
「海外安全キャンペーン」リーフレット
資料提供:外務省
「お役立ち記事」では、国の行政施策の中から暮らしにかかわりの深いテーマ、暮らしに役立つ情報をピックアップし、分かりやすくまとめて提供しています。

