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平成20年2月掲載

 


大切な命を守るために、車の後席でもシートベルトを着用してください

シートベルトは、着用することで自分の安全性が高まるほか、特に後席で着用することで他の乗員の安全性も高まることが分かっています。「車に乗ったら後席もシートベルトの着用」を、同乗者全員で確認しましょう。

 

後席でのシートベルトの非着用は急ブレーキや追突などには無防備

警察庁と社団法人日本自動車連盟(JAF)は、平成19年10月1日から16日まで、シートベルトの着用状況を調査しました。その結果、一般道路での後席シートベルトの着用率は8.8%、高速道路では13.5%と運転者や助手席同乗者の着用率と比較して非常に低い水準でした(表参照)。

〔表〕シートベルト着用状況(平成19年)

(1)一般道の着用状況(全国780か所)
区分 調査対象者数 着用者数 着用率(前年比)
運転者 302,851 287,811 95.0%(+1.2pt)
助手席同乗者 52,883 45,654 86.3%(+2.9pt)
後部座席同乗者 55,409 4,902 8.8%(+1.3pt)
(2)高速道等の着用状況(全国105か所)
区分 調査対象者数 着用者数 着用率(前年比)
運転者 55,283 54,451 98.5%(+0.3pt)
助手席同乗者 19,619 18,348 93.5%(+0.5pt)
後部座席同乗者 13,430 1,810 13.5%(+0.8pt)

資料提供:警察庁

 

車に乗る人に「後ろの席は前の席より安全だ」「後ろの席は、前の席の背もたれで保護されている」という意識があるとしたら、それは誤解です。後席でシートベルトをしていないと激しい衝突をしたときに窓ガラスを突き破って車の外にほうり出されて亡くなるケースがあります。平成18年中の交通事故で自動車乗車中に亡くなった方は2,359人。仮にすべての乗員がシートベルトを着用していたとすれば、約1,200人の命が助かったと見込まれています。

 

シートベルトの着用は同乗者の命を守る

シートベルトの着用・非着用における平成18年の交通事故での致死率をみてみると、ドライバーがシートベルトをしていなかったときの致死率(注)は着用していたときの約46倍となります。同様に助手席では約10倍、後部座席では約4倍になります。また、こうしたデータから分かるように、「シートベルトをしていれば命が助かった」「車外に投げ出されずにすんだ」「同乗者の死傷を防げたかもしれない」という事故は少なくありません。シートベルトの着用は本人を死傷から守るだけでなく、一緒に車に乗っている人たちの命を守ります。

さらに、後席の人がシートベルトをせずに交通事故に巻き込まれたとき、前の座席に座っている人の頭部に重傷を及ぼす可能性は後席の人がシートベルトをしているときと比べて約51倍といわれています。体重50キログラムの人が後席のシートベルトをせずに時速40キロメートルで衝突したときの衝撃力はシートベルトをしていたときの約30倍となる計測データもあります。1.5トンもの力が前席にいる人に加われば、ひとたまりもありません。

(注) 致死率=死者数÷死傷者数×100(%)

 

命を守るシートベルトは正しく着けよう

シートベルトをしていても、正しく着けていなければ効果がありません。命を守るシートベルトは、正しく使って初めて効果を発揮します。3点式シートベルトを着用するときのポイントをみていきます。

 

肩のベルトは鎖骨から胸骨へかける

肩ベルトは、肩の中央に位置する鎖骨から胸骨を通るように着用します。肩からずり落ちたり、首にかかったりしないようにしてください。シートベルトの高さが調整できる場合は、座る人の体格に応じて鎖骨と胸骨を通る位置に合わせます。

 

腰のベルトは左右の腰骨の位置で合わせる

腰のベルトは、左右の腰骨の位置で合わせて着用します。カチッと音がしたら肩のベルトを引き上げ、腰のベルトのたるみをとりましょう。決しておなかにかからないようにしてください。おなかにかかったままだと、事故のときに内臓を損傷する危険性があります。

 

車内は常に整理整とんしておく

車内に荷物が雑然と置いてあると、事故のとき荷物が車内に飛び散り凶器となる危険性があります。万が一のために箱などに収納して整理整とんしましょう。


わが国は自動車の技術力、環境対応水準は世界トップレベルです。しかし、欧米諸国のように「車に乗ったら全員がシートベルトを着用する」という法律が義務付けられていませんでした。
平成19年6月の道路交通法改正により、後席乗員のシートベルト着用が平成20年6月までに義務付けられることになりました。車に乗るときは、同乗者一人一人が後部座席に乗る人たちにもシートベルトをすることを確認しましょう。それが、みんなの大切な命を守る第一歩となります。

 

道路運送車両の保安基準改正で、より高い安全性を確保した自動車が普及します

平成24年7月から後席の中央席にも3点式シートベルトを完全装備

シートベルトの装備は、昭和40年代に乗用車などの前席の2点式シートベルト(左右の腰骨に合わせて装着)から始まりました。昭和50年代には、後席へも装備することが義務付けられるようになり、前席シートベルトが3点式となりました。現在は車の後席の中央席以外の席は、すべて3点式シートベルトが装備されています。
平成18年3月に道路運送車両の保安基準が改正され、平成24年7月からはすべての車の後席の中央席には3点式シートベルトが装備されることとなりました。今後5年間は移行期間で、モデルチェンジのときに順次3点式シートベルトが採用され、平成24年7月から製造される車の後席の中央席は、すべて3点式シートベルトになり、より高い安全性が確保されます。

 

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