助け合う人の力が「防災力」 あなたもできる! 防災ボランティア活動
1月17日は「防災とボランティアの日」、この日をはさむ1月15日〜1月21日は「防災とボランティアの週間」。平成7年の阪神・淡路大震災では、被災地でのボランティアの活動が大きな役割を果たしました。大きな災害が起こったとき、被災して困っている人たちを助けたいと思う人は多いでしょう。ボランティア活動の方法はさまざまです。被災地のニーズを理解したうえで、自分にできるボランティア活動を考えましょう。
被災地でのボランティア活動 参加前に情報収集を
防災ボランティア活動というと、被災地での支援活動などがすぐに思い起こされます。大きな災害が発生したとき、被災地でボランティア活動をしたい。被災地の方々を助けたいと思う方は少なくないでしょう。
そんなときは、まず、被害の状況はどうなのか、被災地ではどのような支援が必要とされているか、ボランティア活動へのニーズはあるか、などについて、正確な情報を把握することが重要です。こうした情報は、テレビやラジオ、新聞、地方公共団体のホームページなど、信頼できる情報源から収集を。被災地に直接電話で問い合わせるのは、現地の人たちの労力や電話回線の負担を増やすことになるので、避けましょう。
また、ボランティア活動をしたい人たちに、すぐに駆けつけられても、被災地ではかえって混乱してしまう場合があります。ボランティア活動を受け入れる体制が整い次第、被災地で、ボランティア活動の調整を行う「災害ボランティアセンター」が多くの場合設置されます。ここが窓口となり、さまざまな種類のボランティア活動が行われます。ボランティア活動に参加したいという方は、まず、災害ボランティアセンターのホームページをご覧ください。災害ボランティアセンターのホームページがない場合は、都道府県庁や都道府県社会福祉協議会のホームページを調べてみましょう。
全国ボランティア活動振興センターの「福祉救援・災害ボランティア情報」なども参考になります。

能登半島地震の際、輪島市に設けられたボランティアセンター
(写真提供:輪島市社会福祉協議会)
被災地では自分のことは自分で面倒を見ることが基本です。被災地でのボランティア活動のために行った本人が、助けられる側になったり、被災地の負担になったりしては本末転倒です。食事や就寝場所や交通費の確保、体調管理なども含め、情報収集をしっかりして、万全の準備をして活動に参加しましょう。
今いる場所でできる 募金というボランティア活動
被災地での活動に参加することだけが、ボランティア活動ではありません。
例えば、被災地の人々の生活や災害復旧活動に充てられる「義援金」を送ることも、立派なボランティア活動です。寄付などにより、災害ボランティアセンターを経済的に直接支援することは、現地でのボランティア活動の大きな力となります。「赤い羽根・共同募金」の一部も、ボランティア団体やボランティアセンターの活動資金になっています。
なお、災害時には、義援金への協力を装った振り込め詐欺なども考えられます。義援金に協力する場合は、必ず、地方公共団体、社会福祉協議会、公共放送など、信頼できる情報源で振り込み先などを確認しましょう。
被災地への観光や産品購入などの応援のカタチ
災害直後の救援や復旧の活動が一段落しても、被災地の経済活動が元の水準に戻り、復興が実現されるまでには長い月日がかかります。被災地が活気を取り戻し、一日も早く復興を遂げるには、息の長い支援が必要です。
例えば、被災地が観光地の場合、被災後に訪れる人は激減してしまう傾向がありますが、むしろ、積極的に観光に訪れることも、現地の復興を応援することにつながります。また、被災地でつくられているものを買うことも、現地の産業の復興に貢献します。

平成16年新潟県中越地震の震央でつくられている「震央米」
(写真提供:中越復興市民会議)
被災地を応援したいという気持ちを行動に示す方法はさまざまです。現地でのボランティア活動という形にとらわれず、寄付や観光など、それぞれができる形で、被災地の復興を応援していきましょう。
災害に役立つ ふだんの防災活動
ふだんから災害の発生に備えることも、防災ボランティア活動の重要な分野です。
大きな災害が起こったときは、そこにいる周囲の人たちと、助け合うことが大切です。一方、災害はいつ起こるか分かりません。自分が所属する学校や職場、地域、NPOなどで、防災や被災したときの支援活動などについて話し合ってみたり、防災訓練を行ったりすることは、いざというときに、とても役に立ちます。
防災活動とは関係ないようにみえても、隣近所との人づきあいやネットワークは、災害時に地域内で助け合っていかなければならないとき、大きな力になるものです。近年は、「防災まちづくり」として、地域ぐるみで防災に取り組む活動も多くなっています。
皆さんも、まずは、町内会単位で防災の勉強会をしたり、防災訓練をしたりするなど、できることから、防災ボランティア活動を始めてみませんか。

早稲田地区における防災まちづくり活動:高齢者の住宅にガラス飛散防止フィルム貼りを支援
(平成20年度「防災白書」より)
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