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平成21年7月掲載

 

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海・川・山の夏のレジャー 安全に楽しく遊ぶために

夏は海や川、山など、アウトドアでのレジャーを楽しむ人が多くなる季節です。アウトドアは、自然に触れる楽しみがある半面、自然ならではの危険もあります。アウトドアでの事故を防ぐためには、自然を甘く見ず、危険をきちんと認識することが大事です。ここでは、夏に事故が起こりやすい水辺のレジャー、山のレジャーでの注意点を紹介します。

 

水難の6割は海、3割は河川で発生

海や河川などでのレジャーでは、水に流されたり、溺れたりするなど、命にかかわる事故が少なくありません。

平成20年夏期(6月〜8月)に発生した水難は全国で739件、そのうち約6割が海で、約3割が河川で発生しています。また、行為別にみると、最も多いのが「水泳中」の水難で約3割、次いで「魚とり・釣り」が約2割、「水遊び」が約1割となっています。

水難者の総数は869人。そのうち死者・行方不明者が多いのは海と河川で、海で202人、河川で122人が亡くなったり、行方不明になったりしています。

また、夏期は子どもの事故が多くなる時期です。中学生以下の子どもの水難は160件発生しており、水難者は205人、死者・行方不明者は35人となっています。子どもの水死事故は、例年、海よりも河川で多く発生しています。

 

平成20年夏期の水難発生状況(場所別)

※子どもは「中学生以下の子ども」を指します。
場所別発生状況 発生件数 死者・行方不明者
総数 うち子ども 総数 うち子ども
419 70 202 8
河川 217 51 122 19
湖沼地 34 8 29 4
用水路 32 5 29 3
プール 31 25 4 1
その他 6 1 5 0
合計 739 160 391 35

平成20年夏期の水難発生状況(行為別)

行為別発生状況 発生件数 死者・行方不明者
総数 うち子ども 総数 うち子ども
水泳中 241 62 120 10
ボート遊び 28 6 3 0
水遊び 102 57 32 14
魚とり・釣り 147 11 102 3
通行中 48 2 33 0
作業中 26 1 25 0
水難救助中 12 1 1 0
遊技スポーツ 40 4 14 1
その他 95 16 61 7
合計 739 160 391 35

資料提供:警察庁

 

水難から命を守る6つのポイント

海や河川など水辺で楽しむレジャーは、水泳や釣り、ボートなど数多くあり、それぞれ安全に楽しむために注意すべき点があります。レジャーを楽しむ前に、そうした注意点をきちんと確認しておきましょう。

水泳や水遊び、釣りなどでは、次の点に注意し、子どもにも守らせるようにしましょう。

 

(1)遊泳禁止区域など危険な場所では遊ばない

海や川で「遊泳禁止区域」となっている場所は、穏やかに見えても、水深が急に深くなっていたり、海の沖へ強く流れる「離岸流」があったりするなど、事故につながりやすい危険な場所です。遊泳禁止区域には近づかないようにしましょう。
また、魚とりや釣りをするときには、転落などの危険がある場所を事前によく調べ、危険な場所を避けましょう。

(2)悪天候のときは遊ばない

天候の変化に注意し、海が荒れているときや気象・海象が悪くなることが予想されるときは、水辺のレジャーを中止しましょう。特に河川でのレジャーの場合は、上流の天候の急変などによって、急に増水することもあるので注意しましょう。

(3)子どもだけでは遊ばせない

水深が浅い場所でも水難事故は発生しています。海水浴場の人混みの中で、子どもが親を見失って沖に出てしまったり、波打ち際で遊んでいても離岸流に巻き込まれてしまったりする場合もあります。小さい子どもはもちろん、子どもが泳げるようになってからも、必ず大人が付き添い、子どもから目を離さないようにしましょう。

(4)健康状態の悪いときは泳がない

体調が優れないときや睡眠不足で疲れているときは、水泳や釣りなどのレジャーは控えること。体に負担がかかり、事故につながる危険が高くなります。また、飲酒後や飲酒しながらの水泳や釣りも、事故につながりやすく危険ですので、絶対にやめましょう。

(5)日焼けや水分補給に注意する

熱射病や日射病にならないように、水分の補給と日かげでの休息を忘れないようにしましょう。また、肌の焼きすぎに注意しましょう。

(6)ライフジャケットを着用する

釣りやボートなど、水辺のレジャーを楽しむときは、ライフジャケットを必ず着用しましょう。また、万一、事故が起こったときの連絡手段を確保するため、携帯電話を防水パックに入れて携行しましょう。

 

 

山岳遭難者の約8割が40歳以上の中高年

7月〜8月の夏山は気象条件にも恵まれ、本格的な登山から、ハイキング、沢登り、渓流釣りなど、多くの登山者でにぎわいます。しかし、夏とはいっても山の自然は甘くはありません。毎年、多くの山岳遭難が発生しており、注意が必要です。

平成20年夏期(7月〜8月)に発生した山岳遭難事故は453件、遭難者は525人(うち死者・行方不明者79人)で昭和43年以降、過去最高となっています。遭難者を年齢別にみると、40歳以上の中高年が416人(うち死者・行方不明者76人)と約8割を占めています。

平成20年夏期の遭難者数(年齢別)

年齢別遭難者数 遭難者数
総数 死者 重傷
合計 525 70 114
〜39歳未満 109 2 12
40歳以上 416 68 102
15歳未満 27 0 1
15〜19歳 16 0 2
20〜24歳 11 0 2
25〜29歳 15 0 3
30〜34歳 15 0 0
35〜39歳 25 2 4
40〜44歳 31 7 3
45〜49歳 24 4 7
50〜54歳 47 5 8
55〜59歳 78 16 23
60〜64歳 83 14 24
65〜69歳 73 8 27
70〜74歳 40 10 5
75〜79歳 32 4 5
80歳以上 8 0 0

資料提供:警察庁

 

ちょっとした不注意や安易な行動が遭難の原因に

山岳遭難の中で多いのは、「転落・滑落」「疲労・病気」「転倒」で、全体の約8割を占めています。転落・滑落の半数が登山道での遭難で、遭難者の7割が死亡または重傷となっています。また、これらに次いで、「道迷い」による遭難も多くなっています。

山岳遭難の多くは、ちょっとした不注意や安易な行動が原因となっています。夏山の場合、気象条件に恵まれ、気軽に登れると思われていますが、事前準備の不足や計画のない登山、軽装での登山、体力・技術不足など、山を甘く見たことによって遭難が発生しています。

平成20年夏期の山岳遭難発生状況(態様別)

態様別発生状況 発生件数 遭難者数
総数 総数 死者 重傷
転落・滑落 132 135 43 48
道迷い 66 106 1 0
疲労・病気 112 118 15 3
転倒 103 102 0 56
落石 6 7 4 2
悪天候 5 6 2 1
熊等の襲撃 5 6 0 3
不明 9 10 2 0
その他 15 35 3 1
合計 453 525 70 114

資料提供:警察庁

 

安全に夏山登山を楽しむための6つのポイント

夏であっても、山にはさまざまな危険があります。安全に夏山を楽しむために、次のことに注意しましょう。

(1)登山計画書の作成、提出

登山の前に、コース・日程などに配慮して安全な登山計画書を作成し、登山口の提出箱または山を管轄する警察署などに「登山計画書」を提出しましょう。

(2)体力・技術に合った山選びを

単独での登山は避け、グループで登山しましょう。その際、メンバーの体力や体調、登山の経験・技術などを考慮して、能力に合った山を選びましょう。

(3)十分な装備で登りましょう

山の天気は変わりやすく、山頂付近では夏でも気温が低くなります。登山靴や上着、靴下、帽子、サングラス、雨具など、十分な装備をして登りましょう。また、水筒、食料、地図、コンパス、タオル、救急薬品など、日程やコースに合わせて必要なものを確認しておきましょう。

(4)暑さ対策を万全に

標高の低い山岳では、予想以上に暑く、熱射病や日射病、熱疲労などの熱中症にかかりやすくなります。風通しがよい服装をしたり、帽子をかぶったりするなど、暑さ対策をしておきましょう。また、水筒を持参し、こまめに水分補給を行いましょう。

(5)夕立・雷に注意する

夏山で怖いのは夕立と雷です。雷雲は午後に発生しやすいため、早めの出発、早めの到着となるような登山計画を立てて行動しましょう。

(6)万一の連絡手段として携帯電話を携行する

万一、遭難したときに、通報して助けを求められるよう、携帯電話やアマチュア無線機などの通信手段を携行しましょう。山では携帯電話の通話圏外になる場所も多くありますが、携帯電話からの通報で救出された例も少なくありません。

 

登山中は、滑落を防止するために、滑りにくい登山靴を着用するとともに、ストックなどの装備を有効に使いましょう。また、途中で視界不良や体調不良などになった場合は、滑落や道迷いなど遭難の恐れがありますので、無理をしないで、登山を中止することが重要です。

 

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