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平成21年8月掲載

 

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著作権侵害のインターネット配信に注意! 音楽や映像の「著作権」を守りましょう

日常生活の中でも、インターネットで情報をやりとりするのが当たり前になってきた私たちの社会。大容量のデータも高速で送受信できるようになり、音楽や映像などをダウンロードして楽しむ人も多くなっています。その一方で、インターネット上には、音楽や映像などを製作・演奏した人々の権利(「著作権」など)を侵害して、断りなく違法にコピーされたものが数多く出回っています。この問題に対処するため、平成22年から、著作権法が改正されます。

 

音楽や映像の配信には著作権者の了解が必要

高速・大容量のインターネット通信の普及を背景に、音楽や映像を自分のパソコンや携帯電話にダウンロードして楽しむ人が増えています。音楽や映像などの作品は、著作権制度によって保護される権利(「著作権」など)があり、その利用には権利をもつ人の了解を得なければならないことが、「著作権法」で定められています。

インターネットで音楽や映像を配信する場合にも、著作権をもつ製作者などに了解を得て、所定の使用料を支払うことが必要です。このように、適法なインターネット配信事業、CDやレンタルDVDなどの流通による収益が、クリエイターの次の創作を生み出す原資になっています。

しかし、近年、著作権者の了解を得ないで、音楽や映像を配信する違法サイトが増えており、違法サイトと知りながら、そこから音楽や映像をダウンロードする利用者も多くなっています。

 

4億曲を超えた携帯向け違法サイトからの総ダウンロード数

特に若者を中心として多くの人たちが利用している携帯電話の音楽ダウンロードでは、著作権を侵害して配信する違法サイトからのダウンロード数が、合法的に配信しているサイトからのダウンロード数を超えるほどになっています。

日本レコード協会が平成20年12月(2008年)にまとめた「違法な携帯電話向け音楽配信に関するユーザー利用実態調査」によれば、平成20年(2008年)の違法サイトからの総ダウンロード数は4億曲以上と推計されています。

また、Winnyなどのファイル共有ソフトを用いて、著作権で保護されている音楽や映像のファイルを、製作者など権利をもつ人の了解を得ずに他人がアクセスできるような状態にした場合も著作権の侵害(違法)となりますが、こうした違法ファイル共有も増加しています。

このように、違法サイトや違法ファイル共有から音楽や映画をダウンロードする人が増えることによって、音楽や映像をつくる人たちが本来得るべき収益が断ち切られています。

 

携帯電話向け違法音楽ファイルの推定ダウンロード数

携帯電話向け違法音楽ファイルの推定ダウンロード数

(社)日本レコード協会「違法な携帯電話向け音楽配信に関するユーザー利用実態調査」2006〜2008年を基に作成

 

違法配信された音楽・映像の無断ダウンロードも違法に

これまでの著作権法では、違法配信からのダウンロードを禁止する規定がなかったため、著作権を侵害して配信されている音楽や映画であると知っていても、個人的な利用のためにダウンロードすることは違法とはされてきませんでした。

権利者団体などを中心に、これまでも、違法配信対策が精力的に行われてきましたが、違法な流通の規模はますます大きくなり、技術的にも制約があることから、違法配信への対処だけでは限界が生じていました。

そこで、今回、著作権法の改正が行われ、著作権を侵害した配信だと知りながら、権利者に無断で音楽や映像をダウンロードすることは、個人的に楽しむ目的であっても、違法(権利侵害)であるとされました。

 

違反者への罰則はないが、権利者は権利行使が可能に

この改正著作権法は、平成22年1月1日から施行されます。違反した人に対する罰則は設けられていませんが、ダウンロード行為について、明らかに違法配信であると知って行っていたり、それを誇示していたりするような悪質な場合は、著作権などをもつ人が権利侵害として民事訴訟を起こすことができるようになります。

 

正規の配信サイトからダウンロードを

エルマーク

正規の配信サイトを安心して利用できるようにするため、業界の自主的な取組として、正規の配信サイトを示す「エルマーク」の普及が行われています。

「エルマーク」は、レコード会社・映像製作会社との契約によってコンテンツを配信しているパソコン向けサイトや携帯電話向けサイトなど、音楽・映像配信事業者数の92%以上(218社の配信事業者、1144サイト:7月21日現在)に表示されています。

音楽や映像をつくった人の権利が守られながら、インターネットを通じて多くの人たちが、音楽や映像を気軽に楽しめるような環境をつくっていくためには、一人一人が著作権に対する意識を高め、ルールを守っていくことが重要です。

今回の著作権法の改正にあたっては、平成18年から3年間にわたって関係者の間で何度も話し合いを重ね、その結果が反映されています。音楽や映像などをつくった人の著作権を大切にしながら、利用していくためにも、ダウンロードする際には、権利者の許諾を得ていることを明示している正規の配信サイトを利用しましょう。

 

架空請求や振り込め詐欺に注意!

違法ダウンロードを理由とした損害賠償などの名目で、支払いの請求がいきなり送りつけられる場合など、架空請求や振り込め詐欺などの可能性が指摘されています。そのような場合は、すぐに支払わず、文化庁著作権課や権利者団体の相談窓口に問い合わせるなど、内容をよく確認しましょう。

 

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