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身近なモノやサービスのCO2排出量が分かる!
カーボンフットプリント制度が始まりました

平成22年3月掲載  
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皆さんは「カーボンフットプリント」という言葉を聞いたことがありますか。直訳すると「炭素の足跡」。私たちが使用する商品やサービスについて、どこで、どれだけ温室効果ガスが排出されているかを把握し、CO2相当量に換算して表示する仕組みのことです。地球温暖化の原因となる温室効果ガスを減らすため、国内外でカーボンフットプリントを表示する取り組みが始まっています。

 

見えないCO2の排出量を数字で“見える化”

生活の中で排出されるCO2などの温室効果ガスを減らすために、今、多くの人が、省エネを心がけたり、ごみを減らしたり、さまざまな取り組みを実践しています。そうした取り組みの一つとして、取り入れていきたいのが、「CO2の排出が少ない商品やサービスを選ぶ」ということです。

私たちが日常生活の中で使用する製品(サービスを含む)は、つくられるときから捨てられるまで、その製品の一生を通してCO2を排出します。CO2の排出が少ない製品を選ぼうとするときには、自分がその製品を購入してから、それを使ったり保存したりするときにどれだけCO2を排出するかだけでなく、その製品が自分の手元に届くまでにどれだけのCO2が排出されたか、また、自分がごみとして捨てた後、リサイクルや廃棄処分されるまでに、各過程でどれだけのCO2が排出されるかということまで、考える必要があります。

「カーボンフットプリント」は、そうした製品のライフサイクル全体で排出されたCO2などの温室効果ガスをCO2相当量に換算して“見える化”し、数字で分かりやすく表示する制度です。

 

より環境にやさしい製品を選んでCO2削減に貢献

カーボンフットプリントによって、私たちはその製品を使っている間に排出されるCO2だけでなく、製品のライフサイクル全体でのCO2排出量を知ることができ、より環境にやさしい製品選びに役立てることができます。

このカーボンフットプリントの制度を導入するため、日本では、2008年度にCO2排出量の算定・表示・信頼性の確保などの基本ルールが検討され、ガイドラインが取りまとめられました。そして、そのガイドラインに基づき、2009年度に試行事業が実施され、現在、約300の企業や業界が参加しています。2010年度も引き続き制度の構築等を目指し、試行事業を実施する予定です。

カーボンフットプリントマーク

カーボンフットプリントは、右のようなマークで表示されます。「CO2」と書かれた秤のイラストの上に表示された数字が、その製品のライフサイクル全体でのCO2排出量を表します。同じような商品なら、このCO2排出量の数字を比較して、よりCO2排出量の少ない商品を選ぶことができるようになるわけです。

企業にとっては、製品のライフサイクル全体のどこでCO2排出量が大量に排出されているかを把握することができるため、CO2排出量を削減する取り組みに役立てることができます。また、CO2排出量をきちんと把握し、公表していこうという取り組み自体が、企業の環境意識の高さをアピールすることにもつながります。

 

さまざまな品に「カーボンフットプリントマーク」

各製品のCO2排出量は、製品の種類ごとに定められたの算定基準(PCR=Product Category Rule)に基づいて計算されます。そして、その算定結果や表示方法について第三者委員会による検証を受け、適当と認められたものが、カーボンフットプリントマークを貼付することができます。

2010年3月現在、30の製品について算定基準が定められています。また、その算定基準に基づき、30の製品について、算定結果や表示方法に関する検証が終了し、マークの表示が認められています。

 

商品別算定基準が定められている商品(2010年3月24日現在)

食品・農産物 製造物(食品以外) サービス
うるち米(ジャポニカ米)
菜種油
キャンデー(醤油で味付けした商品)
生ポテトチップス(契約栽培された国産馬鈴薯を使用した商品)
パックご飯
ハム・ソーセージ類
米菓(うすく焼きサラダ油掛けした商品)
インスタントコーヒー
チョコレート(ウェハース入りチョコレート)
花き
野菜および果実
出版・商業印刷物(中間財)
平版印刷用PS版
衣料用粉末洗剤
オフィス家具
食品廃棄物を原料とした有機質の液体肥料
ユニフォーム
電子体温計(抵抗体温計)
食器(陶磁器製品および合成樹脂製品)
ファイル・バインダー
筆記具類
一般照明用ランプ
小形二次電池
汎用鋼管杭
無機性汚泥を原料とする再生路盤材
消火器
日学用・事務用紙製品
ガラス製容器(中間財)
金属製容器包装
プラスチック製容器包装
紙製容器包装
ポータルサイト・サーバ運営業におけるサービスの一種であるICTホスティングサービス

 

世界でも取り組みが進む「カーボンフットプリント」

カーボンフットプリント制度は、日本だけでなく、イギリスやフランス、スイス、スウェーデン、オーストラリア、韓国など、世界各国でも導入が進められています。

例えば、イギリスでは、2007年に世界で初めてカーボンフットプリントのラベル表示を実施したり、製品のカーボンフットプリントの算定に関する規格を策定したりするなど、世界に先駆けて取り組みを推進しています。

こうした各国の取り組みを受けて、国際標準化機構(ISO)でも、カーボンフットプリントに関する国際標準化に向けた取組が始まりました。現在、2011年11月にカーボンフットプリントの国際規格を発行するための作業が進められています。

 

(取材協力:経済産業省 文責:政府広報オンライン)

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