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春山も天候の急変に要注意!
遭難を防ぐ3つのポイント

最終更新平成27年4月10日

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中高年に加え、若者にも広がりつつある登山ブーム。一方で、遭難事故に対して警察などが行う捜索救助活動の件数も増えています。気候が温暖な春でも毎年、山岳遭難が絶えず、特に多いのは、道迷いや滑落、転倒です。春の山は、ふもとは暖かくても山頂付近はまだ寒く、天候も急変しやすいため、登山計画や装備が不十分だと命にかかわる場合もあります。山岳遭難に巻き込まれず、安全に登山を楽しむためのポイントを紹介します。

 

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不十分な装備や無理な登山が遭難事故の原因に

平成25年 態様別山岳遭難者数の割合
資料提供:警察庁「平成25年中における山岳遭難の概況」[PDF]

4月下旬から5月初めは、山の空気も緑もさわやかで、登山を楽しむ人も多くなる時期です。その一方で、毎年、多くの遭難事故が発生しています。

春とはいっても、山の気候はふもととは違い、気温もまだ低く、天候が急変して雪が降ることもあります。遭難の多くは、春山に対する認識が甘く、不十分な装備で体力的に無理な計画を立てるなど、知識・経験・体力の不足から遭難に至ることが見受けられます。

山岳遭難で多いのは「道迷い」「滑落」「転倒」で全体の約7割を占めています(警察庁「平成25年中における山岳遭難の概況」より)。また、「病気」「疲労」も少なくありません。遭難者の半数以上は無事に救出されていますが、亡くなったり、行方不明になったり、負傷したりするケースも少なくありません。

だれもが気軽に登山を楽しむようになった今日ですが、山という自然を甘く見てはいけません。今一度、安全に登山を楽しむための注意点をしっかり押さえておきましょう。

 

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安全登山のポイント(1) 無理のない「登山計画」を

安全な登山は、どんな山に登るかという計画から始まります。

登山は、山に登ってから下山してくるまで、自分の力で行わなければなりません。そのため、自分の技量・体力に見合った山や登山コースを選ぶことが重要です。

登山コースを決めたら、自分の体力では何時間かけて登って、下山できるかを考えてみましょう。日が沈むと山道は暗く、危険が増しますので、明るいうちに下山できるよう、登る時間と下山時間を考えることが大事です。また、疲れすぎないよう、途中途中で休憩をとることも必要です。自分の体力や技術などを考慮しながら、時間にゆとりをもった、無理のない登山計画を立てましょう。

登山計画を立てたら、「登山計画書(登山届)」にまとめましょう。登山計画書にまとめる内容は、次のような項目です。登山計画書の様式は、日本山岳協会などに掲載されており、ダウンロードすることもできます。

登山計画書にまとめる主な内容

  • パーティの名称及び所在地
  • 緊急の連絡先及び氏名
  • 登山の目的
  • 目的の山域や山の名称
  • 登山の期間
  • 日程・行動予定(コースの概念図も添える)
  • 参加者名簿(氏名、生年月日、住所、緊急連絡先、血液型など)
  • リーダーや各担当の役割分担
  • 装備や食糧などのリスト
  • 持参する通信手段(携帯電話番号、無線のコールサインなど) など

 

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安全登山のポイント(2) 情報収集や装備を万全に

登山の装備は、登山をする時期の山の気候や、登山の行程(日帰りか宿泊か)などによって違ってきます。登山計画をきちんと立てることで、どのような装備が必要かを考え、万全の準備をして登山に臨むことができます。

4月~5月の山は、ふもとは初夏の装いでも、山によっては登山コースに雪が残っていたり、登山中に天気が急変して雪が降ったりする場合もあります。登る山や登山ルートの状況など最新情報を調査し、予備知識をつけておきましょう。また、登山の当日まで天気予報はしっかりとチェックしましょう。山の天候は変わりやすいので、登山中も、携帯ラジオを持参してこまめに気象情報をチェックし、行動することが大切です。

また、登山目的や山の気候などに合った、万全の装備をしましょう。気温や天候などに合わせて脱ぎ着のできる服装とトレッキングシューズなどの歩きやすい靴は必須です。道迷いなどの遭難を防ぐために、地図とコンパスを持参することも重要です。また、万一、遭難した場合に助けを呼べるよう、携帯電話や無線機などの連絡手段は必ず持っていきましょう。このほかにも登山に必要な装備はさまざまあります。自分の登山にはどんな装備が必要かを考えて、万全の装備で登山しましょう。

 

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安全登山のポイント(3) 山に登る前に「登山計画書(登山届)」の作成と提出を

登山計画を立てたら、登山計画書(登山届)に行動予定をまとめ、一緒に登山する人と共有しましょう。また、家族や職場の同僚など周囲の人々にも、行動予定を伝えておくことが大事です。

登山計画書は、入山する前に、下記のいずれかに提出しましょう。

登山計画書の提出先

  • 家庭、クラブ(山岳会)、職場、学校など
  • 山域の登山指導センターや案内所、登山口の登山届ポストなど
  • 登山地域の都道府県警察本部地域課、山域を管轄する警察署、交番、駐在所

※登山計画書の提出先には、必ず下山の報告をしてください。

登山計画書は、万一、遭難事故が発生した場合、捜索の手がかりとなります。これまでも登山計画書を提出したおかげで、命拾いをしたという例が数多くあります。低い山でも遭難事故は発生していますので、山の高さにかかわらず、登山計画書を作成・提出することをお勧めします。登山計画書を作成するときに、登山計画を見直す機会にもなり、遭難を防止することにもつながります。

「自分の行動は自分で管理する」のが登山の基本です。ほかの人と一緒に登山するときも、自分の歩くルートはチェックし、山に入る時期の天候や必要な装備、登山するときの注意点などについて知識を身につけておきましょう。また、疲労による遭難も発生していますので、登山をする前には、日ごろからトレーニングを行い、体力をつけておくことが大事です。

遭難・事故に遭ったときは、地元の警察署または110番へ

万一、救助を必要とする遭難・事故に遭った場合の連絡先は、登山届を提出した地元の警察署または110番です。一刻を争う遭難事故の場合、警察や消防、自衛隊または民間のヘリコプターで捜索・救助活動が行われます。民間のヘリコプターによって救助が行われた場合は、多額の費用を本人が負担することになります。

また、救助要請があっても、遭難した場所の地形や気象条件によっては、ヘリコプターでの救助が行えない場合もあります。

救助要請をした場合でも、すぐに助けが来られるとは限らないということを肝に銘じ、「道に迷ったときには、どうすればいいか」「けがをして動けなくなったときはどうすればいいか」「雷や大雨になったときにはどうすればいいか」など、遭難・事故に遭ったときの対策もしっかり行ってください。

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<取材協力:警察庁  文責:政府広報オンライン>

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