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雪崩の発生状況は? 最大で時速200㎞ものスピードに!雪崩(なだれ)から身を守るために
そもそも、雪崩とは?
発生しやすいケースは? 私たちが心がけるべきことは? 行政の取組は?
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最終更新平成28年12月1日

国土の半分以上が「豪雪地帯」に指定されている日本では、毎年のように雪崩(なだれ)による災害が発生しており、危険箇所は全国で2万箇所以上もあります。最大で時速200㎞ものスピードで一瞬のうちに私たちを襲う雪崩は、豪雪地帯で暮らす住民だけでなく、スキー・スノーボードや登山、温泉などのレジャー目的で訪れる多くの観光客も巻き込むおそれがあります。雪崩災害から命を守るためには、雪崩の特徴や発生しやすいケースについて知識を深めるとともに、常日頃からの心がけが大切です。そこで、雪崩について知っておきたい基本を分かりやすくご紹介します。

雪崩の発生状況は?~豪雪地帯を中心に毎年発生。雪崩の危険箇所は全国で約2万箇所以上も

全国の豪雪地帯の分布

資料:国土交通省

世界でも有数の積雪量のある日本は、国土の半分以上が「豪雪地帯」(※)に指定されており、特に日本海側の地域に集中しています。

※豪雪地帯:豪雪地帯対策特別措置法によって指定されている、冬期に大量の積雪がある地域。北海道から山陰までの24道府県が対象。その中でも積雪の度が特に高く、かつ、積雪により長期間自動車の交通が途絶するなどにより住民の生活に著しい支障を生ずる地域を、「特別豪雪地帯」として指定。

この豪雪地帯を中心に発生している雪の事故・災害のうち、特に広範囲にわたって甚大な被害を及ぼすのが「雪崩(なだれ)」です。毎年、雪崩災害は1~3月を中心に発生(グラフ参照)しており、死者・行方不明者を伴う被害も起きています。

さらに、集落を対象とした雪崩の危険箇所(人家5戸以上など)は全国で2万箇所以上もあり(下表参照)、集落や山間の道路のほか、スキー場や観光地といったさまざまな場所で雪崩災害は起こっています。そのため、豪雪地帯で暮らす約2,000万人もの住民だけでなく、スキーやスノーボード、冬山登山や温泉といったレジャー目的で訪れる多くの観光客も、雪崩災害に巻き込まれるおそれがあります。それを避けるためには、雪崩に対する正しい知識を深めておくことが大切です。

月別の雪崩発生件数
(平成5年~平成26年までの累計)

都道府県別雪崩危険箇所(平成16年度公表)

都道府県名 雪崩危険箇所 都道府県名 雪崩危険箇所 都道府県名 雪崩危険箇所
北海道 2,536 群馬 450 静岡 59
青森 1,003 新潟 1,484 滋賀 346
岩手 177 富山 907 京都 687
宮城 175 石川 1,203 兵庫 1,314
秋田 1,630 福井 1,318 鳥取 1,316
山形 935 山梨 86 島根 525
福島 187 長野 1,292 岡山 696
栃木 209 岐阜 1,630 広島 336
合計 20,501

資料:国土交通省

詳細については、各都道府県の砂防部局までお問い合わせください。

主な雪崩の被害例(平成18年豪雪)

資料:国土交通省

クリックすると図が拡大します。[PDF]

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そもそも、雪崩とは?~厳寒期や春先に発生しやすく、最大で時速200㎞ものスピードに

雪崩とは、「斜面上にある雪や氷の全部、または一部が肉眼で識別できる速さで流れ落ちる現象」を言い、積雪が崩れて動き始める「発生区」と、発生した雪崩が通る「走路」、そして、崩れ落ちた雪が積み重なる「堆積(たいせき)区」から成っています。また、雪崩によって堆積した雪を「デブリ」と呼びます(図参照)。

なお、雪崩は"すべり面"の違いによって、「表層(ひょうそう)雪崩」「全層(ぜんそう)雪崩」の大きく2つのタイプに分けられます。

種別 表層(ひょうそう)雪崩 全層(ぜんそう)雪崩
概要



古い積雪面に降り積もった新雪が滑り落ちる




斜面の固くて重たい雪が、
地表面の上を流れるように滑り落ちる
主な発生時期 低気温で降雪が続く1~2月の厳寒期 気温が上昇する春先の融雪期
速度 新幹線並み(時速100~200キロメートル)

自動車並み(時速40~80キロメートル)

到達範囲 表層雪崩  >  全層雪崩

資料、イラスト:国土交通省

雪崩発生時の動画

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雪崩が発生しやすいケースは?~起こりやすいのは急斜面や植生がまばらな場所など。気象条件や前兆現象にも注意

雪崩はスピードが速いため、発生に気づいてから逃げることは困難です。災害から身を守るためには、前もって雪崩が発生しやすいケースを知っておくことが重要です。

発生しやすい場所

急な斜面

一般的に、傾斜が30度以上になると発生しやすくなり、特に35度~45度が最も危険と言われています。

目安

スキーの上級者コースと同程度(傾斜30度程度) 「落石注意」の標識が設置 など
低木林やまばらな植生の斜面

中高木が密に生えている斜面では雪崩が発生しにくい一方、低木林やまばらな植生の斜面では雪崩発生の危険が高くなります。笹や草に覆われた斜面などは裸地よりも発生しやすい地形です。

イラスト:全国地すべりがけ崩れ対策協議会

「簡単に、およその角度を知る方法」

資料:全国地すべりがけ崩れ対策協議会「雪崩対応安全ガイドブック」

腕をまっすぐ前に伸ばして、親指を上にした握りこぶし一つ分=約10度です。
(ただし、個人差が大きいので注意)

 


上記のような場所に加えて、さらに次のような現象が見られたときには雪崩発生の危険度が高まっているため、特に注意が必要です。

発生しやすい条件

 

表層雪崩 ・気温が低く、既にかなりの積雪がある上に、短期間に多量の降雪があったとき
(例えば、1メートル程度以上の積雪の上に30センチ程度以上の降雪があったときなど)
・急傾斜で、特に雪庇(せっぴ)や吹きだまりが出来ている斜面
・0度以下の気温が続き、吹雪や強風が伴うとき


全層雪崩 ・過去に雪崩が発生した斜面など
・春先や降雨後、フェーン現象などによる気温上昇時
・斜面に積雪の亀裂ができている

イラスト提供:国土交通省

主な前兆現象

(1)雪庇(せっぴ) (2)巻きだれ
山の尾根からの雪の張り出し。
張り出した部分が雪のかたまりとなって斜面に落ちる。
雪崩予防柵からの雪の張り出し。
張り出した部分が雪のかたまりとなって斜面に落ちる。
(3)斜面が平らになっている (4)スノーボール
斜面に元の地形が分からないほど平らに雪が積もる。
表層雪崩が起きる危険。家の裏山などは特に要注意。
斜面をころころ落ちてくるボールのような、雪のかたまり。
雪庇や巻だれの一部が落ちてきたもので、多く見られるときは特に要注意。
(5)クラック (6)雪しわ
斜面にひっかき傷が付いたような雪の裂け目。
積もっていた雪がゆるみ、少しずつ動き出そうとしている状態で、その動きが大きくなると全層雪崩の危険。
ふやけた指先のようなシワ状の雪の模様。
積もっていた雪がゆるみ、少しずつ動き出そうとしている状態。積雪が少なくても全層雪崩の危険。

写真提供:(1)・(5)・(6)は(独)防災科学技術研究所上石氏、(2)・(3)・(4)は新潟県

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私たちが心がけるべきことは?~日頃から危険箇所や気象情報をチェック。もし、雪崩の前兆を発見したらすぐに通報を

雪崩から自分の身を守るためには、一人ひとりが雪崩に関する正しい理解を深めておくとともに、普段から雪崩災害に対する防災意識を持つことが重要です。そこで、日頃からできることをいくつかご紹介します。

  • 市町村が作成、配布するハザードマップによって、その地域の危険箇所を把握
  • 「なだれ注意報」などの気象情報が出ていないかを確認
  • その他、自治体から発信される情報のチェック

ハザードマップ(青森県)

新聞による広報(新潟県)

もしも、雪崩の前兆を発見した場合は決して近づかずに、最寄りの市町村役場や警察署、または消防署へすぐに通報してください。

万が一、雪崩発生の場に遭遇したら?

もし実際に、雪崩が自分の周りで発生したら、または自分自身が雪崩に巻き込まれたら・・・。
そのような状況に遭遇した場合のために、全国地すべりがけ崩れ対策協議会「雪崩対応安全ガイドブック」では具体的な対策を紹介しています。そのうちのいくつかをピックアップします。

雪崩が自分の近くで起きた場合

雪崩ビーコン

写真:全国地すべりがけ崩れ対策協議会

  1. 流されている人を見続けること
  2. 仲間が雪崩に巻き込まれた地点(遭難点)と、見えなくなった地点(消失点)を覚えておく。
  3. 雪崩が止まったら見張りを立て、遭難点と消失点にポールや木などの目印をたてる。
  4. すぐに雪崩ビーコン(無線機)などを用いて、捜索する。
  5. 見つかれば、直ちに掘り起こして救急処置を行う

自分自身が雪崩に流されてしまった場合

  1. 雪崩の流れの端へ逃げる
  2. 仲間が巻き込まれないように知らせる。
  3. 身体から荷物をはずす。
  4. 雪の中で泳いで浮上するようにする。
  5. 雪が止まりそうになったとき、雪の中での空間を確保できるよう、手で口の前に空間を作る
  6. 雪の中から、上を歩いている人の声が聞こえる場合があるため、聞こえたら大きな声を出す。

さらに詳しくは、全国地すべりがけ崩れ対策協議会「雪崩対応安全ガイドブック」[PDF]

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行政の取組は?~雪崩防止施設の整備や、危険個所のパトロールと周知、講習会の開催など

雪崩災害を防ぐために、豪雪地帯の都道府県ではハード・ソフト両面から様々な雪崩対策に取り組んでおり、国もそれをサポートしています。

ハード対策の事例

雪崩対策事業として危険箇所を主対象に、例えば以下のような雪崩防止施設の設置などを実施しています。

写真提供:国土交通省

<発生区> 雪崩の未然防止のために積雪を安定させる

(1)予防柵工(よぼうさくこう)
柵構造物を設置し、雪崩の発生防止

<走路> 雪崩の方向を規制し、運動エネルギーを低減させる

(2)減勢柵工(げんせいさくこう)
柵構造物を設置し、雪崩の速度を低減

<堆積区> 集落などの保全対象を直接防御する

(3)防護柵工(ぼうごさくこう)
柵構造物を設置し、雪崩をせき止め
(4)グライド防止工
斜面の積雪層が斜面に沿って下方にずれる
現象(グライド)を抑制し、雪のかたまりなどが流れ落ちてくるのを防ぐ

雪崩防止施設の例

写真提供はいずれも国土交通省

ソフト対策の事例

インターネットでの危険箇所(ハザードマップ)公表

お住まいの都道府県または市町村のホームページで確認できます。

新潟県の例

行政職員による雪崩危険箇所や対策施設のパトロール
住民への情報提供や様々な啓発活動(写真提供:国土交通省)

情報表示板
(長野県)

雪崩災害防止パネル展
(北海道)

小学校対象の雪崩防災教室
(鳥取県)

写真・画像提供はすべて国土交通省

お住まいの地域における雪崩対策の取組について詳しくは、都道府県または市町村までお問い合わせください。

12月1日~7日は雪崩防災週間です

国土交通省「雪崩防災週間ポスター」

本格的な雪のシーズンを前に、国土交通省と都道府県では、毎年12月1日~7日を「雪崩防災週間」として、雪崩災害に対する国民の理解と関心を高めるための様々な活動を実施しています。防災知識の普及のほか、雪崩危険箇所の周知や点検、警戒・避難訓練など、地域の実情に応じて、様々な活動が行われます。

雪崩防災週間をきっかけに、雪崩災害に対する知識を深めましょう。

国土交通省「雪崩防災週間(12月1日~12月7日)のお知らせ」


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<取材協力:国土交通省  文責:政府広報オンライン>

政府広報
政府インターネットテレビ 冬の脅威!「雪崩災害」から身を守る
日本は先進国の中で最も雪が多い国の一つです。雪崩は向き合わなくてはいけない災害の一つです。豪雪地帯では、様々な対策が取られていますが毎年のように、雪崩による死者や行方不明者が出でいます。最近では、登山やスキーなどのレジャー客にも被害が出ています。今回は、雪崩が起きるメカニズムを解説して、被害を最小限に食い止めるための対策をご紹介します。
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