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自殺者は減っているのでは? あなたもゲートキーパーに!大切な人の悩みに気づく、支える
自殺につながるサインや状況とは?
「いつもと違う」に気づいたら? 「ゲートキーパー」になるには? 今、悩みを抱えている方へ
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最終更新平成28年7月25日

食事量が減った、普段より疲れた顔をしている、ため息が目立つ、口数が減った・・・、家族や仲間など身近な人が「いつもと違う」様子ということはありませんか? 周囲が気付かぬうちに一人で大きな悩みを抱えて、精神的に追い詰められ、最悪の場合は自ら命を絶ってしまうことも。ここ数年における自殺者数は減少しているものの、若年層の自殺者数の減少率が他の年齢層に比べて小さいです。また、5人に1人の割合で「本気で自殺を考えた」経験があるなど、決して自殺は他人ごとではありません。大切な人の命を守るために、「いつもと違う」様子に気づいたら、勇気を出して声をかけてみませんか?

自殺者は減っているのでは?~全体の自殺者数が減少している中、若年層の減少率が小さい

人の「命」は何ものにも代えがたいものです。しかし、自殺者は後を絶ちません。年間での自殺による死亡者数は平成24年から4年連続で3万人を下回っているものの(グラフ(1))、他の主要国と自殺の死亡率(人口10万人あたりの自殺による死亡者数)を比較すると、我が国はロシアに次いで高い水準となっています(グラフ(2))。

グラフ(1)「過去10年間における自殺者数の推移(平成18年~平成27年)」

(資料:資料:警察庁「自殺統計」より厚生労働省自殺対策推進室作成)

グラフ(2) 「主要国の自殺死亡率比較」

資料:世界保健機関資料

また、年齢階級別の自殺死亡率では、すべての年齢階級において、減少傾向にある中20歳代を中心とした若年層の減少率が他の年齢層に比べて小さく(グラフ(3))、中でも死因順位別にみた構成割合では圧倒的に「自殺」が高く、第1位となっています(表(1))。

グラフ(3)「年齢階級別の自殺死亡率推移(平成18年~平成27年)

資料:警察庁「自殺統計」、総務省「国勢調査」及び総務省「人口推計」より厚生労働省自殺対策推進室作成

表(1)「死因順位別にみた構成割合(平成26年)」

資料:厚生労働省「人口動態統計」より厚生労働省自殺対策推進室作成

ところで、内閣府が実施した意識調査によると、5人に1人もの割合が「これまでに本気で自殺を考えたことがある」と回答しています(グラフ(5))。たとえ自分自身は考えたことがなくても、自殺を考えるほどの悩みを抱えている人が周囲にはいるかもしれません。

自殺の背景はほとんどの場合、病気や障害などの健康問題、失業や倒産、多重債務、長時間労働などの社会的・経済的問題、職場や学校、家庭の問題といった様々な悩みを抱えて心理的に追い込まれてしまった末のものです。

また、「死にたい」と考えている人自身も、「生きたい」という本心との間で激しく揺れ動いており、自殺に至る前に何らかのサインを発していることが多いことから、自殺はその多くが防ぐことのできる問題なのです。

しかし、自殺を「自ら選んだ死」というように個人の自由な意思や選択の結果としてとらえ、場合によっては「生死は最終的に本人の判断に任せるべき」とする考え方も根強くあるのが実情です(グラフ(6))。

自殺を防ぐためにはそのように考えるのではなく、家族や職場の同僚、学校の友人といった周囲がサインに気づいて本人をしっかり支えていくことが重要です(コラム参照)。

グラフ(5)「これまで自殺を考えたことはあるか」(n=2,017人)

グラフ(6)「生死は最終的に本人の判断に任せるべき」(n=2,017人)

いずれも内閣府「平成23年度自殺対策に関する意識調査」

 

「自殺を防ぐために有効なもの」とは?

  • 心身の健康(心身ともに健康であること)
  • 安定した社会生活(良好な家族・対人関係、充実した生活、経済状況、地域のつながりなど)
  • 支援の存在(本人を支援してくれる人、支援組織があることなど)
  • 利用可能な社会制度(社会制度や法律的対応など本人が利用可能な制度があること)
  • 医療や福祉などのサービス(医療や福祉サービスを活用していること)
  • 適切な対処行動(信頼できる人に相談すること)
  • 周囲の理解(本人を理解する人がいる、偏見をもって扱われないなど)
  • 支援者の存在(本人を支援してくれる人、支援組織があること)
  • その他(本人・家族・周囲が頼りにしているもの、本人の支えになるようなものがあるなど)

参考:内閣府「誰でもゲートキーパー手帳 第2版」

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自殺につながるサインや状況とは?~元気がない、口数が減ったなど、いつもと様子が違うときは要注意

様々な悩みを抱えることによって精神面だけでなく、体や日常行動にも影響を及ぼすこともあります。例えば、元気がなくなった、食事量が減った、よく眠れていない(普段より疲れた顔)、ため息が目立つ、口数が減ったなど、いつもと違う様子ならば特に注意が必要です。
また、自殺者の大半がうつ病(下記参照)などの精神疾患にかかっていたことも分かっています。
自殺につながるサインとしては、次のようなことが挙げられます。

 

自殺につながるサインや状況

  • 過去の自殺企図・自傷歴
  • 喪失体験(身近な人との死別体験など)
  • 苦痛な体験(いじめ、家庭問題など)
  • 職業、経済、生活の問題(失業やリストラ、多重債務や生活苦など)
  • 精神疾患・身体疾患に関わること、およびそれに対する悩み
  • ソーシャルサポートの欠如(支援者がいない、社会制度が活用できないなど)
  • 自殺企図手段への容易なアクセス(危険な手段を手にしているなど)
  • 自殺につながりやすい心理状態(自殺を思い浮かべること、絶望感、衝動性、孤立感など)
  • 望ましくない対処行動(飲酒で紛らわす、薬物を乱用するなど)
  • 危険行動(道路に飛び出す、飛び降りようとする、自暴自棄な行動をとるなど)
  • その他(自殺の家族歴、本人や家族・周囲から確認される危険性など)

(参考:内閣府「誰でもゲートキーパー手帳 第2版」)

※参考<うつ病の症状とは?>

下記の状態のうち2項目以上が2週間以上続くときは、うつ病の可能性があります。

  • いつもと違う悲しい気持ちが消えない
  • 以前は楽しめていた活動が楽しめず、興味が持てない
  • エネルギーの欠如、疲れやすい
  • 自分に自信がもてない、自分を大切に思えない
  • 現実に失敗したわけではないのに、罪悪感がある
  • 死にたいと思う
  • 集中したり、物事を決めたりするのが困難
  • 動きが緩慢になったり、興奮して、じっとしていられないことがあったりする
  • 眠れない、または眠りすぎる
  • 食べることに興味がわかない、時々食べ過ぎてしまうこともある。食習慣の変化によって体重の増減がある

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「いつもと違う」に気づいたら?~まずは勇気を出して「声かけ」を。接し方のポイントは「り・は・あ・さ・る」

もしも、いつも顔を合わせる人が最近元気ないなど、いつもと違っていたら・・・。まずは勇気をもって、「どうしたの?」「よく眠れている?」などと声をかけてみませんか。「周囲が手を差し伸べ、話を聞くこと」によって、結果として自殺を考えた本人がそれを乗り越えられることにもつながっています(グラフ参照)。
また、うつ病などの心の病気が疑われる場合は、早めに医療機関やカウンセラーなど専門家への相談が大事です。本人を理解してくれる家族、友人などの周囲と連携して、専門家への相談に一緒について行くなどによって促しましょう。

 

<グラフ:「自殺を考えたとき、どのように乗り越えてきたか」>

(資料:内閣府「平成23年度自殺対策に関する意識調査」)

悩んでいる人への接し方については、メンタルヘルス・ファーストエイド(※)による心のサポートが役立ちます。これはメンタルヘルスの問題をもつ人に対して、適切な初期支援を行うための5つのステップからなる行動計画のことで、「り・は・あ・さ・る」と覚えられます。
※メルボルン大学オリゲン研究センターの研究者であるベティ・キッチナー氏とアンソニー・ジョーム氏が開発。

悩んでいる人への接し方~メンタルヘルス・ファーストエイドによる支援~

「り」 リスク評価

自殺の方法について計画を練っているか、実行する手段を有しているか、過去に自殺未遂をしたことがあるか、を評価しましょう。
「消えてしまいたいと思っていますか?」「死にたいと思っていますか?」とはっきりと尋ねてみることが大切です。

 

「は」 はんだん・批評せずに聴く

どんな気持ちなのか話してもらうようにしましょう。責めたり、弱い人だと決めつけたりせずに聴きましょう。この問題は、弱さや怠惰からくるのではないことを理解しましょう。

 

「あ」 あんしん・情報を与える

現在の問題は、弱さや性格の問題ではなく、医療の必要な状態であること、決して珍しい病気ではないことを伝えましょう。適切な治療で良くなる可能性があることも伝えましょう。

 

「さ」 サポートを得るように勧める

心療内科や精神科を受診するように勧めてみましょう。「心の問題が体に関係することもあるので、専門家に心のことも相談してみましょう」といった言い方が、受診への抵抗感を減ずるかもしれません。

 

「る」 セルフヘルプ

アルコールをやめる、軽い運動をする、リラクゼーション法(ゆっくりと呼吸する、力を抜く等)などを行うことによって、メンタルヘルスの問題による症状が緩和されることがあります。
家族などの身近な人に相談をすることや、自助グループへの参加を勧めてみたりするのもよいかもしれません。

 

このように、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことを命の「門番」という意味で「ゲートキーパー」と呼びます。

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「ゲートキーパー」になるには?~特別な資格は不要。その役割は「気づき」「傾聴」「つなぎ」「見守り」の4つ

ゲートキーパーの役割とは、心理、社会的問題や生活上の問題、健康上の問題を抱えている人など、自殺の危険を抱えた人々に気づき適切にかかわることですが、そのために必要となる特別な資格はありません。地域のかかりつけの医師や保健師などをはじめ、行政や関係機関などの相談窓口、民生委員・児童委員や保健推進委員、ボランティア、家族や同僚、友人といった様々な立場の人たちがゲートキーパーの役割を担うことが期待されています。各々の領域によって求められる役割は異なりますが(右図参照)、ポイントとなる主な要素は「気づき」「傾聴」「つなぎ」「見守り」です(下記参照)。

 

ゲートキーパーの役割

気づき
家族や仲間の変化に気づいて、声をかける

(声かけの例)
・眠れてますか?
(2週間以上続く不眠はうつのサイン)
・どうしたの?何だか辛そうだけど・・・
・何か悩んでる?よかったら、話して。
・なんか元気ないけど、大丈夫?
・何か力になれることはない?
傾聴
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける

(ポイント)
・話せる環境づくり
・心配していることを伝える
・悩みを真剣な態度で受け止め
・誠実に、尊重して相手の感情を否定しない
・話を聞いたら、ねぎらいの言葉を
つなぎ 早めに専門家に相談するよう促す

(ポイント)
・紹介にあたっては相談者に丁寧な情報提供を
・相談窓口に確実につながるように、可能な限り家族や友人など周囲の連携先に直接連絡を取り、相談場所や日時を具体的に設定、相談者へ伝えること(相談者の了承を得た上で)
・(一緒に連携先に出向くのが難しい場合)地図やパンフレットといったアクセスなどの情報提供を
見守り 温かく寄り添いながら、じっくりと見守る
(連携後も、必要があれば相談に乗ることを伝える)

また、ゲートキーパーとしての心がけも参考までにご紹介します。

ゲートキーパーの心がけ

  • 自ら相手とかかわるための心の準備をしましょう
  • 温かみのある対応をしましょう
  • 真剣に聴いているという姿勢を相手に伝えましょう
  • 相手の話を否定せず、しっかりと聴きましょう
  • 相手のこれまでの苦労をねぎらいましょう
  • 心配していることを伝えましょう
  • 分かりやすく、かつゆっくりと
  • 一緒に考えることが支援です
  • 準備やスキルアップも大切です
  • 自分が相談にのって困ったときのつなぎ先(相談窓口など)を知っておきましょう
  • ゲートキーパー自身の健康管理、悩み相談も大切です

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今、悩みを抱えている方へ~心身の不調を感じたり、不安があったりしたら、一人で抱え込まずにまずは相談を

眠れない、食欲が出ない、疲れがとれないなど、いつもと違う心身の不調を感じたり、学校や仕事、家族、健康のことなどで不安があったりしていませんか。
そのようなときは、決して一人だけで悩みを抱えず、まずは誰かに話してみてください。あなたの周りにいるたくさんの人が、あなたの支えになりたいと思っています。あなたが相談できる場所は全国各地にありますので、気軽にご連絡ください。

相談窓口

※電話をかけた所在地の公的な相談機関(平成27年7月現在、全都道府県・12政令市で設定)に接続
※受付曜日・時間は各々の相談機関によって異なる
※IP 電話、プリペイド式携帯電話、列車公衆電話、海外からは接続不可

ほかにも多数の機関が、対面・電話・メール・手紙といった様々な手段で、悩みのご相談を受け付けています。詳しくは厚生労働省「支援情報検索サイト」をご覧ください。
※「こころ」「健康」「借金・消費生活・法律問題」「仕事・職場」「家庭・学校」などから検索可能

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<取材協力:厚生労働省  文責:政府広報オンライン>

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