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水の事故、山の事故を防いで 海、川、山を安全に楽しむために

夏は海や川、山など、アウトドアでのレジャーを楽しむ機会が増える季節です。自然に触れるレジャーは、楽しみがある半面、自然ならではの危険もあります。アウトドアでの事故を防ぐためには、自然を甘く見ず、危険をきちんと認識し、計画を立てて行動することが大事です。ここでは、海水浴や川遊び、山登りやハイキングなどでの注意点を紹介します。

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水難の約半数は死亡事故に!

水難の約半数は死亡事故に!

水辺のトラブルは重大事故になりやすい。子供の事故は「河川」で多発

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こうして防ごう!海の事故

こうして防ごう! 海の事故

不注意や無謀な行動が水難の原因に。「離岸流」や「急な深み」にも注意

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こうして防ごう! 川の事故

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川の地形・天気の急変や急激な増水に注意

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依然増加、中高年の山岳遭難

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遭難の理由は「転倒」「道迷い」「病気」。遭難者の約5割が60歳以上

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こうして防ごう! 山岳遭難

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体力・経験などに応じた安全な登山計画と十分な装備を

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最終更新平成27年6月30日

水難の約半数は死亡事故に!~水辺のトラブルは重大事故になりやすい。子供の事故は「河川」で多発水難の約半数は死亡事故に!~水辺のトラブルは重大事故になりやすい。子供の事故は「河川」で多発

「水の事故」と一言でいっても、実際にどれほどの件数が起き、何人の方が亡くなり、どのような場所で起きているのでしょうか。

平成26年(2014年)中に全国で発生した水難は1,305件、水難に遭った人の数は1,491人に上っています。そのうちおよそ半数にあたる740人が、亡くなったり行方不明となったりしています。過去10年間の推移をみると、水難者の数は1,500人弱から1,900人強の間で推移しており、そのうち死者・行方不明者は毎年700人強から900人弱の間となっています。いったん事故が起きると、命にかかわる重大事故になる可能性が非常に高いのが、水難の特徴だといえます。

水難の死亡・行方不明はどのような場所で発生しているのか、死者・行方不明者の割合を場所別にみると、1位が「海」で全体の47.4%、2位が「河川」(33.6%)、3位が「用水路」(10.1%)、4位が「湖沼池」(6.8%)となっています(グラフ1)。

グラフ1:平成26年 水難の場所別死亡・行方不明者の割合(n=740人)

資料提供:警察庁「平成26年中における水難の概況」[PDF]

また、水難の死亡・行方不明が、どのような場合に起きているかをみると、25.8%が「魚とり・釣り」、11.6%が「通行中」、11.1%が「水遊び」、そして8.5%が「水泳中」となっています(グラフ2)。体の多くが水に浸る「水泳」や「水遊び」以外でも、死亡・行方不明に至る水難が、多数起きているのです。

グラフ2:平成26年 水難の行為別死者・行方不明者の割合(n=740人)

資料提供:警察庁「平成26年中における水難の概況」[PDF]

子供(中学生以下)の死者・行方不明者を場所別にみると、1位が「河川」で全体の52.7%、2位が「海」(25.5%)、3位が「湖沼池」(10.9%)となっています(グラフ3)。子供の場合は、全体平均と比べて「海」が約20ポイント下がる一方、「河川」が約20ポイント上回り、河川での水遊びによる事故が多く発生しています。

グラフ3:平成26年 水難の場所別死者・行方不明者の割合~子供の場合(n=55人)

資料提供:警察庁「平成26年中における水難の概況」[PDF]

水難は、特に水に親しむ季節に多く発生しており、平成26年(2014年)の夏期(7、8月)は、わずか2か月間で事故件数475件、水難者576人、うち死者・行方不明者計239人で、年間に占める割合は、事故件数は約36%、水難者は約39%、死者・行方不明者は約32%になります(警察庁「平成26年夏期における水難・山岳遭難発生状況について」[PDF])。ただし、残り約64%の水難が7、8月以外の10か月間で起きていることにもご留意ください。水難は、必ずしも夏に起きるとは限らないのです。

こうした水の事故を防ぐためには、海や川などそれぞれの自然環境の特徴を理解し、水難につながりやすい危険な場所、危険な行為などを知っておくことが重要です。次に、海と河川などの場所別に、水難予防のポイントを説明します。

 

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こうして防ごう!海の事故~不注意や無謀な行動が水難の原因に。「離岸流」や「急な深み」にも注意こうして防ごう!海の事故~不注意や無謀な行動が水難の原因に。「離岸流」や「急な深み」にも注意

水の事故を防ぐためには、自然環境の特徴を理解し、水難につながりやすい危険な場所などを知っておくことが重要です。また、ささいな不注意や無謀な行動、危険な悪ふざけが水難事故につながることも多くあります。

ここでは、海水浴を中心に、海で水難に遭わないための注意点を紹介します。

海での水難を防ぐための注意点

(1)海水浴の際は、危険な場所を確認し、近づかない

海には、深さなどによって水温の変化が大きい場所や、流れの激しい場所、海藻が茂っていて遊泳者に絡みやすい場所などがあります。こうした危険な場所は、「危険」「遊泳禁止」などと案内されていることが多いので、海岸や海水浴場の掲示や標識などをよく確認しましょう。「遊泳区域」とされていても、流れの方向や強弱、水深、そして自分の体力などを十分に考えて安全に泳ぎましょう。

岸に近いところでも、沖へ流れるとても速い潮の流れ(離岸流)があったり、急に深くなる場所があったりします。また、同じ場所であっても、天候や潮の満ち引きによって変化することがありますので注意しましょう。

また、魚とりや釣りをするときには、ライフジャケットやスパイクブーツなど体に合ったものを正しく着用し、転落などのおそれがある場所を事前によく調べ、危険な場所を避け、近づかないようにしましょう。また、子供を危険な場所に近づけないようにしましょう。

(2)健康状態が悪いときやお酒を飲んだときは泳がない

体調が優れないときや睡眠不足で疲れているときは、水泳や釣りなどは控えましょう。体に負担がかかり、事故につながる危険が高くなります。適度に水分を補給し、日陰で休息するようにしましょう。飲酒後や飲酒しながらの水泳や釣りも、事故につながりやすく危険ですので、絶対にやめましょう。

 

(3)悪天候のときは海に出ない

天候の変化に注意し、海が荒れているときや荒れることが予想されるときは、海水浴などを中止しましょう。

(4)子供だけでは遊ばせない

水深が浅い場所でも、ほんのちょっと目を離したすきに、子供が転倒して溺れたり、波にさらわれたりすることがあります。幼児はもちろん、泳げない子供などが水遊びするときは、必ず大人が付き添い、子供から目を離さないようにしましょう。また、子供だけでは遊ばせないようにしましょう。特に子供一人での水遊びは大変危険ですので、絶対にやめさせましょう。

(5)ライフジャケットを着用する

釣りをするときやボートに乗るときなどは、ライフジャケットを必ず着用しましょう。ライフジャケットは、体のサイズに合ったものを選び、正しく着用しましょう。また、万一、事故が起こったときの連絡手段を確保するため、携帯電話を防水パックに入れて携行しましょう。

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こうして防ごう! 川の事故~川の地形・天気の急変や急激な増水に注意こうして防ごう! 川の事故~川の地形・天気の急変や急激な増水に注意

川などでのレジャーでは、魚とりや釣り、水遊びやボート遊びなどのほかに、河原でのバーベキューなど、必ずしも水に入ることを目的としない楽しみ方もあります。そのような川などのレジャーでも、毎年のように水難が発生しています。特に子供の河川での死者・行方不明者は海の2倍以上に達していますので、絶対に一人では遊ばないようにしましょう。

川の状態は、曲がり方、傾斜、川幅、岩の突出などの地形によって、右岸、左岸でも川の流れが違っていたり、川底に深みがあったりするため急に流されたり、深みにはまったりする危険があります。また、上流の天候などによって大きく変化し、安全と思われる場所でも、上流で豪雨などがあると急に増水し、水難につながる危険があります。 川などでの水難を避けるためには、前述したような海での注意点に加えて、次のような注意をしてください。

川の地形を知り、急な増水に備えるために

(1)出掛ける前に天気や川の情報をチェック

川などに行く前に、天気や川の情報をチェックしましょう。悪天候が予想されているときは、無理をせず、中止・延期を検討しましょう。また、上流にダムがある場合は水量や水の需要に応じて放水することがあり、その場合は急激に増水することがあります。

(2)危険を示す掲示板、水流が速い・深みがあるところは避ける

川では、「危険を示す掲示板」が設置されているところがあります。そうした掲示板がある場所では遊ばないようにしましょう。また、川の地形は複雑であり、同じ川でも場所によって川の流れが速くなっていたり、急に深くなったりする場所があります。そのようなところには近づかないようにしましょう。

(3)河原や中州、川幅の狭いところに注意

河原や中州は、急な増水により水没する可能性があります。特に中州は、増水すると逃げ道がなくなり、取り残されてしまう危険があります。また、川幅が狭い場所は、増水すると短時間のうちに水位が上昇し、川の流れが速くなるおそれがあります。こうした場所では特に注意が必要です。

(4)天気や川の変化に注意する

川辺にいるときは、天候の変化や川の状態に注意しましょう。次のような変化が見られたときは、川の水が急に増えるサインです。すぐに避難しましょう。

  • 上流(水が流れてくる方)の空に黒い雲が見えたとき
  • 雷が聞こえたとき
  • 雨が降り始めたとき
  • 落ち葉や流木、ゴミが流れてきたとき
豪雨・台風などのときは、くれぐれもご注意を!

中小河川や用水路などでも、多くの水の事故が発生しています。集中豪雨などのために、ごく短時間のうちに水位が急上昇して水があふれ出し、川沿いの公園や道路にいた人が押し流された事例や、あふれた水のために河川や用水路の位置が分かりにくくなり、足を踏み外して流されてしまう、といった事例が起きています。

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依然増加、中高年の山岳遭難~遭難の理由は「転倒」「道迷い」「病気」。遭難者の約5割が60歳以上依然増加、中高年の山岳遭難~遭難の理由は「転倒」「道迷い」「病気」。遭難者の約5割が60歳以上

平成26年(2014年)中には2,293件の山岳遭難が発生し、計2,794人が遭難しています。そのうち死者・行方不明者は311人でした。発生件数、遭難者は、昨年を上回り、統計の残る昭和36年(1961年)以降最多となりました。発生件数、遭難者は年々増加傾向にあり、10年前と比較すると、平成26年(2014年)は発生件数、遭難者ともに7割近くも増加しています。死者・行方不明者は、横ばい傾向にあります。

山に入った目的別に遭難者の割合をみると、1位が「登山(ハイキング、岩登り、スキー登山などを含む)」で全体の77.0%、2位が「山菜・きのこ採り」(11.7%)、3位が「観光」(3.5%)と続いています。

遭難の内容別にみると、1位が「道迷い」で全体の41.6%、2位が「滑落」(17.9%)、3位が「転倒」(14.4%)となっています(グラフ4)。

グラフ4:平成26年 山岳遭難の態様(n=2,794人)

資料提供:警察庁「平成26年中における山岳遭難の概況」[PDF]

年齢別にみると、60歳以上が全遭難者の50.1%を占めています(グラフ5)。そして死亡・行方不明者においては、60歳以上が68.8%にはね上がります(グラフ6)。

グラフ5:平成26年 山岳遭難者の年代別割合(n=2,794人)

資料提供:警察庁「平成26年中における山岳遭難の概況」[PDF]

60歳以上の死者・行方不明者(過去5年)

資料提供:警察庁「平成26年中における山岳遭難の概況」[PDF]

山岳遭難は夏期にも発生しています。平成26年(2014年)は夏期(7~8月)の2か月間で583件、699人の遭難が発生し、うち52人が死亡・行方不明となっており、発生件数、遭難者では統計の残る昭和43年以降、最多となっています。

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こうして防ごう! 山岳遭難~体力・経験などに応じた安全な登山計画と十分な装備をこうして防ごう! 山岳遭難~体力・経験などに応じた安全な登山計画と十分な装備を

山岳遭難の多くは、不十分な装備で体力的に無理な計画を立てたり、天候に対して適切な判断ができなかったりするなど、知識・経験・体力の不足などが原因で発生しています。比較的気象条件に恵まれることの多い夏の山でも、山には様々な危険があります。また、標高の高い山だけでなく、低い山でも山岳遭難は発生しています。遭難を防ぎ、安全に山を楽しむために、次のことに注意しましょう。

遭難を防ぐための注意点

(1)知識・体力・経験に見合った山選びを

登山者の体力、体調、登山の経験、気象条件などに見合った山を選択し、登山コース、日程、十分な装備、食料などに配慮して、余裕のある安全な登山計画を立てましょう。例えば滑落などの危険箇所が、目的とするコースのどこにどのようにあるかなど、事前によく調べ、回避コースを含めて十分に把握しておきましょう。

また、単独登山はできるだけ避け、信頼できるリーダーを中心にグループを組むようにしましょう。

(2) 登山計画の作成、提出

登山計画を立てたら、登山者の氏名や連絡先、日程やコースなどを登山計画書にまとめて、家庭、クラブ(山岳会)、職場、登山口などの登山届ポスト、山を管轄する警察署などに提出しておきましょう。また、インターネットによる登山届(一部の県警察ホームページ、公益社団法人日本山岳ガイド協会オンライン登山計画システム「コンパス」など)の方法もあります。

登山計画書を提出しておけば、遭難が発生したかどうかを察知されやすく、捜索・救助が迅速に行われる可能性が高まります。

なお、登山計画書の書き方は、山岳関係団体や山を管轄する警察のホームページなどに参考例があります。

(3)的確な状況判断と、慎重な行動を

山岳遭難では、気象の急変による「気象遭難」も多発しています。登山予定日の数日前から現地の気象に注意し、悪天候の場合は無理に登山をするのはやめましょう。

登山中に、霧(ガス)や雨、あるいは雪などで視界不良になった場合や、疲労や病気などで体調不良になった場合は、滑落や道迷いなどの危険があります。そうした場合は状況を的確に判断して、早めに登山を中止するよう努めましょう。道迷いを防ぐためには、地図やコンパスなどを活用して、常に自分の位置を確認するよう心がけましょう。

また、滑落や転落を防ぐためには、あらかじめ滑りにくい登山靴やストックなどの装備を有効に使うとともに、気を緩めることなく常に慎重な行動を心がけましょう。

(4)通信手段の確保

万一、遭難したときに地元の警察などに通報して助けを求められるよう、携帯電話などの通信手段を携行しましょう。予備の電池も忘れずに。山では携帯電話の通話圏外になる場所も多くありますが、携帯電話からの通報で救出された例も少なくありません。

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<取材協力:警察庁 文責:政府広報オンライン>

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