本文へ移動

ここから本文です

暮らしに役立つ情報

国の政策・施策・取組の中から、私たちの暮らしに身近な情報や役に立つ情報をまとめました。

記事の二次利用についてはこちら

風土や伝統が育んだ特色ある地域産品を保護する 「GIマーク」は、地域ブランドの証(あかし)です

「○○牛」「○○りんご」など、全国各地には、地域で育まれた名産や名物、特産などといわれる農林水産物・食品が数多くあり、国内外の消費者に受け入れられています。平成27年6月1日に、この農林水産物・食品などの「地域ブランド」を守るための新たな制度、「地理的表示保護制度」がスタート。同年12月には第一弾として7産品が登録されました。平成27年度中には地理的表示マーク(GI(ジーアイ)マーク)を付けた農林水産物・食品が市場に出る見込みです。

INDEX

「地理的表示保護制度」とは?

「地理的表示保護制度」とは?

品質や評価などが生産地と結びついている産品の名称を保護する制度。

詳細を見る

「地理的表示」の登録・保護などの流れは?

「地理的表示」の登録・保護などの流れは?

登録された産品に地理的表示の使用が認められ、不正使用に対しては取締りが行われます。

詳細を見る

どんなメリットがあるの?

どんなメリットがあるの?

「GIマーク」で、他の産品との差別化が図られます。

詳細を見る

登録するには?

登録するには?

産品の特性と生産地との結び付きや、一定期間の継続生産が必要。

詳細を見る

  • はてなブックマークに追加

最終更新平成28年1月5日

「地理的表示保護制度」とは?~品質や評価などが生産地と結びついている産品の名称を保護する制度。「地理的表示保護制度」とは?~品質や評価などが生産地と結びついている産品の名称を保護する制度。

日本の各地域には、気候や風土、それらと結びついた伝統的製法によって、高い品質が認められてきた農林水産物・食品などが数多くあります。近年では、そうした産品を地名と結びつけて、「"○○(地名)"リンゴ」や「"△△(地名)"カニ」などのように「地域ブランド」として全国に発信し、地域の活性化につなげようという取組みも、全国各地で行われています。

そうした「地域ブランド」の産品を選んでもらうためには、ほかの地域の産品よりも味が良い、質が高いなどの付加価値があること、そして、その商品の価値と地域との関連性を消費者に伝える工夫が重要です。

一方、海外ではこのような地域ブランド保護に積極的に取り組んでいる国も多く、例えばEUでは次のような産品が、地理的表示の登録をされています。

「カマンベール・ドゥ・ノルマンディー」の名称は、フランス・ノルマンディー地方で飼育されたノルマンディー種の牛の生乳を、少なくとも50%以上使用し、伝統的な製法を用いて作られたカマンベール・チーズにのみ、用いることができます。

同様に、「プロシュート・ディ・パルマ」は、イタリア・パルマ地方で伝統的な製法で作られた生ハムだけに認められる名称であり、「スコティッシュ・ファームド・サーモン」は、イギリス・スコットランド西海岸で伝統的な養殖技術を用いて育てられたサケのみに認められた名称です。

こうした諸外国の取組みを参考に、平成26年(2014年)6月に「地理的表示保護制度」を定める「特定農林水産物等の名称の保護に関する法律」が成立し、平成27年(2015年)6月1日に登録申請の受付を開始しました。同年12月には、第一弾として7産品が登録されました。

「地理的表示」とは、農林水産物・食品の名称であって、例えば「"○○(地名)"みかん」のように、その名称から産地が分かり、品質や社会的評価などがその産地と結び付いていることが特定できるものです。「地理的表示保護制度」は、この「地理的表示」を知的財産として保護することによって、産品の適切な評価・価値の維持向上、産品に対する信用を守り、生産者の利益を保護するとともに、表示を信頼して産品を購入することができるという点で消費者の利益を保護することを目的としています。

(図)「地理的表示」のイメージ

登録された7産品(平成27年12月22日)
登録番号 名称 登録生産者団体 特定農林水産物等の生産地
1 あおもりカシス あおもりカシスの会 東青地域(青森県青森市、青森県東津軽郡平内町、青森県東津軽郡今別町、青森県東津軽郡蓬田村、青森県東津軽郡外ヶ浜町)
2 但馬牛 神戸肉流通推進協議会 兵庫県内
3 神戸ビーフ 神戸肉流通推進協議会 兵庫県内
4 夕張メロン 夕張市農業協同組合 北海道夕張市
5 八女伝統本玉露 八女伝統本玉露推進協議会 福岡県内
6 江戸崎かぼちゃ 稲敷農業協同組合 茨城県稲敷市及び牛久市桂町
7 鹿児島の壺造り黒酢 鹿児島県天然つぼづくり米酢協議会 鹿児島県霧島市福山町及び隼人町

なお、名称については代表的なものを記載しています。その他の名称など詳しい登録内容については、以下のURLをご覧ください。

INDEXへ

「地理的表示」の登録・保護などの流れは?~登録された産品に地理的表示が認められ、不正使用に対しては取締りが行われます。「地理的表示」の登録・保護などの流れは?~登録された産品に地理的表示が認められ、不正使用に対しては取締りが行われます。

地理的表示保護制度は、「地理的表示」とその生産地や品質等の基準を国に登録し、基準を満たしたものだけが「地理的表示」の使用を認められるというものです。また、地理的表示の不正使用を国が取り締まって、地域ブランドを守ります。具体的には、次のような流れで、地理的表示の登録・品質管理・不正使用の防止が行われます(この登録申請の受付は、平成27年(2015年)6月1日から始まっています)。

(1)「地理的表示」を生産・加工業者の団体が登録申請する

農林水産物・食品の生産・加工業者の団体が、産品の名称を生産地や品質などの基準とともに、農林水産大臣に登録申請をします。(詳しくは4章をご覧ください。)

(2)「地理的表示」の登録

農林水産大臣が審査の上、要件を満たすものはその名称を「地理的表示」として登録し、「GIマーク」を使うことが認められます。「GI」とは、「地理的表示」を英語表記したGeographical Indicationの頭文字からとられています。

GIマーク(地理的表示に基づく登録標章)のデザインについて

GIマークは、登録された基準を満たしている産品だけに地理的表示とともに付けることができるマークです。日本の地理的表示保護制度のマークであることを分かりやすくするため、大きな日輪を背負った富士山と水面をモチーフに、伝統や格式を感じる金色と日本の国旗の赤を使用して、日本らしさを表現しています。

(3)品質管理

登録を受けた団体が、登録された基準に基づき生産が行われるよう品質管理を実施します。
農林水産省は、団体の品質管理状況をチェックします。

(4)取締り

地理的表示やGIマークの不正使用があった場合は、農林水産大臣が取り締まります。

INDEXへ

どんなメリットがあるの?~「GIマーク」で、他の産品との差別化が図られます。どんなメリットがあるの?~「GIマーク」で、他の産品との差別化が図られます。

地理的表示保護制度を活用することによって、地域ブランドに取り組む生産者にとっては、次のようなメリットがあります。

(1)地域ブランド産品として差別化が図られる

産品の品質について、国の「お墨付き」が与えられます。品質が保証された地域ブランド産品として、価格の維持・向上も期待されます。

(2)品質を守るものだけが市場に流通する

地域ブランド産品の品質が守られ、GIマークにより、他の産品との差別化が図られます。

(3)訴訟などの負担なく自分たちのブランドを守ることができる

不正使用に対して、行政が取締りを行うことで、生産者にとっては訴訟などの負担なく、自分たちのブランドを守ることができます。

(4)日本の地域ブランド産品の海外展開に寄与する

GIマークを貼付することにより、輸出先国でも日本の真正な地域ブランド産品であることが明示され、差別化が図られることにより、地域の特産品の海外展開にも役立ちます。

消費者にとっても、地理的表示保護制度には様々なメリットが期待されます。
数多くの農林水産物・食品があるなかで、消費者が生産地と結び付いた特性を有する産品を見分ける際に、GIマークの有無がわかりやすい目安となります。また、地理的表示の不正使用に対しては取締りが行われることから、消費者は産品の表示を信頼して購入することができます。

INDEXへ

登録するには?~産品の特性と生産地との結び付きや、一定期間の継続生産が必要。登録するには?~産品の特性と生産地との結び付きや、一定期間の継続生産が必要。

地理的表示保護の登録申請の受付は、同制度がスタートした平成27年(2015年)6月1日から開始されています。
地理的表示の登録申請は、生産・加工業者の団体が、申請書と添付書類(明細書、生産行程管理業務規程等)を農林水産大臣に提出して行います。
登録される産品には、品質や社会的評価などの「産品の特性」と、生産地の気候や風土・土壌などの「自然的な特性」や伝統的な製法・文化などの「人的な特性」が結び付いていることが求められ、その状態で、その産品が一定期間(概ね25年)継続して生産されていることが必要です。

地理的表示は、「地名を含む名称」のほか、「越後○○」「江戸△△」といった「旧国名や旧市町村名を含む名称」や「地名を含まないが地域と結びつきのある名称」も登録できます。

また、地理的表示の登録申請を行う際には、「生産地」も記載しますが、歴史的な経緯等を踏まえ、「産品の特性」との結び付きが認められれば、産品の名称に付けられた地名以外で生産されている場合も、生産地に含めることができます。また、加工品の場合は、原材料がその産地で生産されている必要はありませんが、加工品の品質の特性と生産地(加工地)の結びつきを生産方法などにより明らかにする必要があります。

(イラスト:地理的表示には、自然的な特性や人的な特性と産品の特性の結びつきが必須)

登録申請について、詳しくはこちらをご覧ください。

登録申請をした後の流れ

登録申請後、農林水産省では、申請内容をウェブサイトに公示して、3か月間にわたり第三者からの意見書提出を受け付けます。その後、学識経験者の意見聴取を経て、農林水産大臣による登録可否の判断が行われます。登録申請から登録までは、最短でも6か月程度かかります。
登録が妥当と判断されたものについては、産品の地理的表示、生産者団体や品質等の基準が登録され、農林水産省ウェブサイトにも公示されます。

また、農林水産省では、地理的表示保護制度の普及啓発に係る情報提供や、登録申請に係る産地からの相談を一元的に受け付ける支援窓口として、「地理的表示保護制度活用支援中央窓口」(GIサポートデスク)を、一般社団法人食品需給研究センターに設置しています。

「地理的表示メールマガジン」で最新情報を配信しています

農林水産省では、地理的表示法に基づく申請・登録の公示情報や制度の運用状況、その他説明会の開催情報など、同制度に関する様々な情報を広く周知することを目的に「地理的表示メールマガジン」を月1回程度配信しています。
「地理的表示に取り組む際の参考にしたい」という生産者、流通・小売業者の方々はもちろん、「どのような地域ブランドがあるのか知りたい」という消費者の方々も、ぜひ御登録ください。 メールマガジンの登録については下記をご覧ください。

INDEXへ

<取材協力:農林水産省 文責:政府広報オンライン>

みなさまのご意見をお聞かせください。

本文へ移動

みなさまのご意見をお聞かせください。(政府広報オンライン特集・お役立ち記事)

Q1.この記事はわかりやすかった(理解しやすかった)ですか?
Q1.この記事はわかりやすかった(理解しやすかった)ですか? (50文字以内)
Q2.この記事は役に立つ情報だと思いましたか?
Q2.この記事は役に立つ情報だと思いましたか? (50文字以内)
Q3.この記事で取り上げたテーマについて関心が深まりましたか?
Q3.この記事で取り上げたテーマについて関心が深まりましたか? (50文字以内)


ページトップ
へ戻る