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平成28年8月8日
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マリンレジャーを楽しむために 安全対策を忘れずに!

周囲を海に囲まれた日本では、海水浴や釣り、サーフィンなど、様々なマリンレジャーを楽しめますが、一方、毎年のように、マリンレジャー活動中の事故により死者や行方不明者が出ています。楽しいレジャーのひと時を暗転させないため、マリンレジャーを安全に楽しむためのポイントを、あらためて確認しましょう。

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マリンレジャーの安全対策「3つの基本」

マリンレジャーには、遊泳、釣り、サーフィン、磯遊び、シュノーケリングなど様々な種類がありますが、それらに共通する安全対策として、次の「3つの基本」にご留意ください。
各レジャーの詳しい安全対策については、本文をご覧ください。

基本1 ライフジャケットの常時着用
釣り、磯遊び、水上バイクなどで海に落ちても、ライフジャケットを着用していれば、海面に浮かんで助けを待つことができます。

基本2 防水パック入り携帯電話の携行
マリンレジャーの大半は海浜や沿岸で行われることから、携帯電話やスマートフォンの電波が届くことが多い。防水パック等に携帯電話を入れて携行していれば、事故に遭ったり事故を見聞きしたりした際に助けを呼ぶことができます。

基本3 118番の活用
マリンレジャーの事故に遭ったり事故を見聞きしたりした際は、海上保安庁の緊急通報用電話番号「118」へ電話を! 最寄りの管区海上保安本部につながります。
そのほか、次のような場合にも通報してください。

  • 海難事故に遭った、または見聞きした
  • 密航・密輸の情報を得た、または不審船を見た。油の排出などを発見した。

◎主なマリンレジャーの事故防止ポイントはこちらに。

  • 遊泳中の事故を防ぐポイント
  • 海釣り中の事故を防ぐポイント
  • サーフィン中の事故を防ぐポイント
  • <コラム>モーターボートや水上バイクの事故を防ぐポイント

1.どのようなマリンレジャーの事故が起きているの?

~遊泳中や釣り、サーフィンなどで溺れたり流されたり。事故者の3割が死亡・行方不明に!

マリンレジャー活動中、毎年700人から800人を超える人が事故に遭い、うち200人以上の方が死亡または行方不明となっています。マリンレジャー事故に遭った人全体に占める死者・行方不明者の割合は、約3割を超えています。

これらマリンレジャーに関する海浜事故について、種類ごとの平成27年(2015年)の事故者(事故に遭った人)の内訳をみると次のようになります。

平成27年(2015年)にマリンレジャーの海浜事故に遭った人のうち、最も人数が多いのは「遊泳」で、事故者数は301人、全体の37%を占めています。2番目は「釣り」で、258人(32%)、3番目は「サーフィン」で74人(9%)となっています。
これらについて、事故防止のポイントをご紹介します。冒頭にご紹介した事故対策「3つの基本」とあわせて事故防止にお役立てください。

<コラム>マリンレジャー事故と交通事故を比べてみると?

交通事故による死傷者の数をみると、平成27年(2015年)は約67万人にのぼり、そのうち死者は4,117人で全体の約0.6%となっています(※)。これとマリンレジャー事故の死者・行方不明者率約3割を比べると、マリンレジャー事故では、死傷者数ははるかに少ないものの、事故が起きると死者・行方不明者を伴う重大事故になる比率が高いことがわかります。

※警察庁>報道発表資料「平成27年における交通事故の発生状況」

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2.海水浴を安全に楽しむには

~飲酒したら海に入らない。遊泳禁止区域では泳がない、離岸流にご注意を。

「遊泳」に関連した平成27年(2015年)の事故者は301人で、マリンレジャー事故者全体の37%を占めて最多となっています。
「遊泳」事故の内容を見ると、最も多いのは「溺水」つまり水に溺れた事故で、「遊泳」の63%を占めています。次いで「帰還不能」つまり沖合へ出過ぎたり潮に流されたりして岸に戻れなくなった事故で78人(26%)、クラゲなど有毒生物や岩、他の遊泳者との接触などによる「負傷」の21人(7%)となっています。

事故内容別事故者数の割合(平成27年)

出典)海上保安庁「海難の現況と対策について」(平成27年版)P46

<海水浴を安全に楽しむために>
事故を防いで安全に遊泳するために、特に次のような点にご注意ください。

  • 準備運動は念入りに
    準備運動を怠ると、海中でけいれんなどを起こして溺れる危険があります。海に入る前には、念入りにストレッチを行いましょう。
  • 遊泳区域で泳ぐ
    遊泳区域以外の場所は、急に深くなったり潮の流れが速かったりして危険なため、泳がないようにしましょう。
  • 海が荒れているときは泳がない
    波が高いときや流れの速いときは危険ですので、絶対に泳がないようにしましょう。
  • お酒を飲んだら泳がない
    判断力や運動能力の低下により、事故につながる危険性が高いので、アルコール類を飲んだら泳がないようにしましょう。
  • 体調不良のときは泳がない
    波や潮の流れがある海での遊泳は、体にかなりの負担がかかります。特に、過労や睡眠不足のときは泳がないようにしましょう。
  • 保護者は子供から絶対に目を離さない
    保護者が目を離したすきに子供が波にさらわれたり溺れたりする事故が多く発生しています。子供を海で遊ばせるときは絶対に目を離さないようにしましょう。小さな子供には、体に合ったライフジャケットなどを必ず着せましょう。

<コラム2>離岸流(りがんりゅう)にご注意を!

遊泳中の事故内容をみると、「溺水」と「帰還不能」の2つで全体の89%を占めており、それらに「離岸流(リーフカレント)」が大きく関わっているとみられます。
離岸流は岸から沖へ向かう潮の流れのことで、主に遊泳禁止区域等において発生します。この流れはとても強く速いので、遊泳中の人間が入り込んでしまうと、全力で泳いでも流れに逆らって岸へ戻ることはまず不可能です。また、疲労やパニックのために海水を呑むなどして「溺水」に至ることになり、非常に危険です。

○離岸流の仕組み
風により海岸に吹き寄せられた海水が沖に戻ろうとして起きる流れ。

○離岸流による事故に遭わないために

  • 看板や旗などの情報に注意して、危険な場所には近づかない
    一般の海水浴客が、海面の様子から離岸流の有無を知ることは困難です。
    多数の海水浴客が訪れる海水浴場などではたいてい、危険な場所について、看板や旗、アナウンスなどで情報を提供していますし、監視員などが注意する場合もあります。そうした案内によく注意して、離岸流が起きる場所に近づかないようにしましょう。
  • もし離岸流に乗ってしまったら?――海岸と平行に泳いでみよう
    少しも泳いでいないのにぐんぐん沖に流されていく場合などは、離岸流に乗った可能性があります。その際は、慌てず、岸に向かって手を大きく振ったり、大声を発したりして助けを求めましょう。可能ならば、海岸と平行に泳ぎましょう。離岸流の幅は10~30メートルほどなので、海岸と平行に泳げば離岸流から抜け出せる可能性があります。

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3.海釣りを安全に楽しむには

~ライフジャケットを必ず着用し、仲間と一緒に行動しよう。

「海釣り」に関連した平成27年(2015年)の事故者は258人で、マリンレジャー事故者全体のうち32%を占めており、「遊泳」に次いで事故者の多いマリンレジャーです。
事故の内容をみると、最も多いのが「海中転落」で「海釣り」全体の73%、次いで「帰還不能」が19%で、この2種で「海釣り」全体の92%を占めています。

事故内容別事故者数の割合(平成27年)

出典)海上保安庁「海難の現況と対策について」(平成27年版)P47

「海釣り」の場所となる防波堤や岸壁、磯などは、多くが波しぶきなどで濡れたり海藻に覆われたりして滑りやすくなっています。そのため、ちょっとしたきっかけで足をすべらせ、海中に転落することがあります。また、突然の大波に足元をすくわれて海中に転落することもあります。
このほか、釣りのために沖合の岩礁や防波堤などに渡ったのち、潮が満ちたのに気付かなかったり、天候が変わって海が荒れたりしたために岸に戻れなくなることがあります。このような状況にならないよう、事前に潮位表や天気予報などをよく確認しておくことが大事です。

<海釣りを安全に楽しむために>
事故を防いで安全に海釣りを楽しむために、特に次のような点にご注意ください。

  • ライフジャケットを着用する
    ライフジャケットは、万一、海に落ちたときの命綱です。常時、正しく着用しましょう。
  • 携帯電話を防水パックに入れて携行する
    万一の場合に、連絡手段を確保するため、携帯電話を防水パックに入れて携行しましょう。
  • 緊急通報用電話番号は「118番」へ
    海の事故等の通報先は海上保安庁の緊急通報用電話番号「118番」と覚えておきましょう。
  • 単独行動を避ける
    万一に備え、仲間と一緒に行動しましょう。また、家族や知り合いに、行き先や行動予定を伝えてから出かけましょう。
  • 安全な釣り場を確保する
    立入が禁止されている場所での釣りは危険なので絶対にやめましょう。
  • 最新の気象情報を確認する
    出発前に最新の気象情報で釣り場周辺の天候の確認を。警報等が発令されているときは迷わず中止しましょう。また、常に海上模様や雲の動きに注意しましょう。

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4.サーフィンを安全に楽しむには

~自分の技能・体力と天候・海の状況に応じた活動を。他のサーファー、遊泳者にも気を配ろう!

サーフィンに関連した平成27年(2015年)の事故者は74人で、マリンレジャー事故(海浜事故)全体の9%を占め、3番目の多さとなっています。サーフィンに関連する事故の内容をみると、最も多いのが「帰還不能」で、サーフィン関連事故者の42%を占め、次いで「負傷」の41%となっており、この2種でサーフィン関連事故者の83%を占めています。

「帰還不能」は、サーフィンに適した乗りやすい波を求めて沖に出過ぎたり、海面に浮かんで波を待つうちに流されたりして岸に戻れなくなったりすることによるものです。また「負傷」は自分のサーフボードや他のサーファーに衝突して負傷するケースが多くみられます。これらは自分の技量をよく知り、周囲の他のサーファーや遊泳者などに注意を払うことで、避けることが可能な場合が多いです。もちろん、天候に合わせて慎重に行動することは、いうまでもありません。

<サーフィンを安全に楽しむために>
事故を防いで安全にサーフィンを楽しむために、特に次のような点にご注意ください。

  • 海に出るときは、必ず天気予報等で気象・海象情報を入手しましょう。
    警報等が発令されている時や悪天候が予想される時は迷わず中止しましょう!
  • 自分の技量や体力に応じて活動しましょう。
    事前に十分なウォーミングアップを行い、自分の技量や体力に応じて活動しましょう。
  • 単独でのサーフィンは絶対に避けましょう。
    グループで行動し、お互いに安全を確認しあいましょう。また、家族や知り合いに、行き先などを伝えてから出かけましょう。
  • ウエットスーツを着用しましょう。
    浮力と体温の維持につながります。
  • ルールを守り、周囲の状況に注意しましょう。
    他のサーファーの動きなど常に周囲の状況に注意し、遊泳者との接触事故に気をつけましょう。
  • サーフィン前にアルコール類は摂らない。
    アルコール類の摂取は、わずかな量でも判断や運動機能に影響する可能性があります。

<コラム>モーターボートや水上バイクなどを安全に楽しむには
~出発前の安全点検と、航行中の見張りを確実に

マリンレジャーには、遊泳や海釣り、サーフィンなど海岸付近で行う「海浜型」のほかに、モーターボートや水上バイクなど、海岸付近から沖合まで広い範囲で行うものもあります。これらモーターボートや水上バイクなどを「プレジャーボート」といい、平成27年(2015年)に事故に遭った数は935隻に上ります。

事故の内容をみると、最も多いのはエンジン等の故障による「機関故障」の225隻でプレジャーボートに関する事故の24%を占めています。関連して、バッテリーの過放電や燃料切れにより立ち往生する「運行阻害」が、64隻で7%となっています。エンジン・燃料に関する原因で起きた事故が、プレジャーボートに関する事故の31%を占めていることになります。これらは、出発前に十分な点検を行うことで防ぐことが可能です。

このほかに多い事故内容に、「衝突」が147隻で16%あります。これは他のプレジャーボートや漁船などと衝突するもので、重傷者や死亡者が出やすい傾向があります。また「転覆」も72隻8%と数は多くないものの、重傷者や死亡者が多く出る傾向があります。

<プレジャーボートを安全に楽しむために>
事故を防いで安全にモーターボートや水上バイクなどを楽しむために、特に次のような点にご注意ください。

  • 出発前には必ず船体・機関を点検
    出発前に、エンジンのオイルや冷却水、燃料、バッテリーの確認など、点検を確実に実施しましょう。また、操縦免許証や、海難を周囲へ知らせる小型船舶用信号紅炎、海図などを積み込んだか確認しましょう。
  • 気象・海象情報を確認
    出発前に最新の気象・海象情報を確認し、天候悪化が予想される場合は迷わず出発の中止を。運航中も気象変化に注意しましょう。
  • 全員がライフジャケットを必ず着用する
    万一、船から海中に転落した場合、ライフジャケット着用が生死を分ける大きな要因になります。乗船時は、ライフジャケットを必ず着用しましょう。
  • 運航中は確実に見張りを行う
    周囲を行き交う船舶に注意し、早めに危険を察知して、他の船舶を回避しましょう。
  • 海上交通ルールやマナーを守る
    船舶を運航する際には、事故を防ぐための基本的なルールを守りましょう。例えば、酒酔い運転や遊泳区域への進入は絶対にしないなど、海上の安全を確保するためのルールやマナーを守りましょう。
  • 携帯電話などの連絡手段を確保
    万一のときの緊急連絡手段を確保するため、携帯電話を防水パックに入れて携行しましょう。救助が必要なときは、海上保安庁の緊急通報用電話番号「118番」に連絡してください。

海上保安庁「海の安全情報」(下記参照)では、全国各地の風向や風速、波高などの局地的な気象・海象の現況、海上工事の状況などの情報を提供しています。携帯電話やスマートフォンでもご覧になれますので、出発前や海上での情報収集にぜひご活用ください。

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<取材協力:海上保安庁 文責:政府広報オンライン>

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