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暮らしに役立つ情報

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平成28年9月5日
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どんな場合に、どう呼べばいいの? もしものときの救急車の利用法

突然の重い病気やひどいケガをした人に、応急手当を行い適切な医療機関に搬送するのが救急隊の役目です。近年、救急車の出動件数は増加傾向であり、また、救急要請を受けてから現場に到着するまでの時間も伸びています。救急車は、今すぐに医療が必要な人のための限りある資源なので、症状の軽い方が安易な救急要請をすることは望ましくありません。症状の軽い方はご自分で病院に行き、緊急性が高いと判断したときは、迷わず救急車を要請してください。ぜひ一緒に救急車の正しい使い方や、応急手当について学んでみましょう。

INDEX

1.救急車が必要なのはどんなとき?

~緊急性の高い症状と判断したら、すぐに「119」番に通報を

急な病気やケガをしたとき、救急車を呼んだほうがいいのか迷うことがあると思います。
緊急性の高い症状を紹介しますので、このような症状があった場合は迷わずに「119」番通報して救急車を要請してください。

日頃からお住まいの地域の医療機関などを確認しておきましょう

突然の病気やケガをした場合、どこの病院に行けばよいのか迷うときはありませんか。特に休日や夜間の場合は、今すぐに受診が可能な病院を探すことは難しいと考えていませんか。
自治体によっては、今すぐに受診が可能な病院を案内する窓口(病院案内窓口)を設置している自治体があります。いざというときに備えて、問い合せ先を確認しておくとともに携帯電話などに電話番号を登録しておくなど、工夫することも必要です。ぜひ、お住まいの地域の市役所等のホームページを検索してみてください。また、地域の広報誌等にも休日夜間の医療情報が掲載されている場合もあります。

判断に迷ったときは「救急安心センター(#7119)」へ

(イラスト:消防庁

救急安心センター(#7119)とは、診察が可能な医療機関の電話番号を教えてくれるほか、医師や看護師等の相談員が、相談内容により自分で病院にいくべきか、救急車を要請すべきかなどの医療相談を行う窓口です。また、症状に応じた応急手当のやり方や、緊急性が高いと相談員が判断した場合は消防署に電話を転送などして、救急車の要請を行う窓口です。

#7119
救急相談センター(東京都)
救急安心センター(大阪府、奈良県、福岡県、北海道・札幌市周辺(石狩市、新篠津村、栗山町、島牧村)、神奈川県・横浜市、和歌山県・田辺市周辺(上富田町))
(平成28年9月現在)
#8000
小児救急医療電話相談事業(各都道府県に窓口があります)

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2.救急車の呼び方は?

~「救急」であることを伝え、住所、症状などを伝えましょう

救急車を要請するときは「119」番に電話をして、電話に出た職員に「救急車が必要」とはっきりと伝えてください。その次に、救急車が来て欲しい場所(住所)を伝えてください。救急車は、住所がわかった時点で出動しますので、あとは落ち着いて、救急車が必要な人の情報(症状や、年齢、性別など)を伝えてください。
また、通報内容から通信指令員が応急手当の必要があると判断したときは、適切な応急手当の方法を教えてもらうことができるので、指導に従って可能な限り実施してください。

<119番に電話をしたら>

(1)「救急」であることを伝えます

(2)救急車に来てほしい住所を伝えます

(3)具合の悪い方の症状を伝えます

誰が、どのように、どうなったかを簡潔に伝えてください。分かる範囲で意識や呼吸の有無なども伝えてください。必要に応じて、応急手当を指導します。

(4)具合の悪い方の年齢を伝えます。年齢が分からなければ、おおよその年齢でもかまいません。

(5)通報した方の名前と連絡先を伝えます

そのほか、急病やけがの状況や、持病の有無、普段服用している薬、かかりつけ病院なども尋ねられることがあります。分かる範囲でお答えください。

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3.救急車が到着するまでに何をすればいい?

~保険証やお薬手帳などを準備。症状によっては応急手当が必要なことも。

119番通報をしてから救急車が到着するまでの間、何をすればいいのでしょうか。自宅から119番通報した場合は、保険証や普段飲んでいる薬(またはお薬手帳)などを準備してください。
けがや病気の状況によっては、何もしないと病状が悪化する場合がありますので、その場に居合わせた人が応急手当をすることが重要です。

救急車が到着するまでに準備しておくもの

  • 保険証や診察券
  • 普段飲んでいる薬(おくすり手帳)
  • お金
  • 靴 など

患者が乳幼児の場合は

(イラスト:消防庁)

  • 母子健康手帳
  • 紙おむつ
  • ほ乳瓶
  • タオル など

応急手当

(1)意識がない、心臓や呼吸が止まっているときは
具合が悪くなった人が、反応がなかったり、呼吸や心臓が止まっていたり、喉に異物が詰まっていたりした場合には、救急車がくるまでの間に、その場に居合わせた人による「救命」のための手当が必要です。その場にいる人たちが協力して、心肺蘇生やAEDによる「救命処置」を行ったり、喉に詰まった異物を取り除いたりするなどの手当をしましょう。

・救命処置の方法はこちら
消防庁「救命処置の手順」[PDF]
政府広報オンライン「いざというときのために応急手当の知識と技術を身につけておきましょう」

(2)大出血などがなく意識があるときは
応急手当の方法は、けがや病気の種類によって異なりますので、日頃から主なけがや病気に対する応急手当を知っておくと、いざというときに役に立ちます。

・主な応急手当についてはこちら
日本赤十字社「講習の内容について」
各消防署や日本赤十字社では、一般の方を対象とした救命講習を実施しています。いざというときに役立つ知識と実技を身に付けるために、ぜひご参加ください。

救急車が到着したら

救急車は、住所などの情報をもとに現場に向かいますが、どんな場所でも付近の道路状況に詳しいとは限りません。人手に余裕がある場合は、救急車のサイレンが聞こえたら現場の外に人を出して救急車を出迎え、案内するようにしましょう。救急隊の到着時間短縮に役立ちます。

救急車が到着したら、次のようなことを伝えてください。

  • 事故や具合が悪くなった状況や救急隊が到着するまでの変化
  • 行った応急手当の内容
  • 具合の悪い人の情報(持病やかかりつけの病院、普段飲んでいる薬、医師の指示など)
命を救うための「救命の連鎖」

急変した病人やけが人(傷病者)を救命し、社会復帰させるために必要な一連の行動を「救命の連鎖」といいます。救命の連鎖を構成する次の四つの輪がすばやくつながると、救命の効果が高まります。

救命の連鎖のうち、心停止の予防から一次救命措置までは、急病人の近くにいる人が重要な役割を担います。心臓や呼吸が止まってしまうと、時間の経過とともに救命の可能性は急激に低下します。救急車が到着する前にその場に居合わせた人が救命処置をすると、救命の可能性は何もしなかったときの約2倍になります。

(資料:厚生労働省「救急蘇生法の指針2015 市民用」[PDF]

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4.救急搬送の現状はどうなっているの?

~救急出動件数は増加、現場到着時間も延伸。搬送者の半数は入院の必要がない「軽症」

平成26年中の救急出動件数は、過去最多の約598万件で、搬送者数は約540万人です。救急出動件数は、年々増加傾向にあり、平成16年から平成26年までの10年間で約95万件も増加しています。

グラフ:救急出勤件数・搬送人員の推移

消防庁「平成27年版 救急救助の現況」より作成

平成26年中の救急車を要請してから救急隊が現場に到着するまでの平均時間は8.6分です。平成16年(10年前)の全国平均時間6.4分と比べると、2分以上も救急車が現場に到着する時間が遅くなっています。また、病院に到着するまでの平均時間39.4分で、9分以上も遅くなっています。

グラフ:119番通報から現場到着・病院収容までの時間

消防庁「平成27年版 救急救助の現況」より引用

平成26年中の、救急搬送された人の約半数が「軽症(入院加療が必要ないもの)」となっています。
しかし、軽症の中には骨折などにより自分で病院に行くことが出来なかった方が救急車で病院に行き、通院治療は必要だが、入院する必要はないと診断される場合なども含まれており「軽症」の全てが不要不急の救急要請と言うわけではありません。しかし、なかには「指先を紙で切った」「病院でもらった薬がなくなった」や、「どこの病院に行けばよいかわからない」「便利だから」といった救急車を安易に利用すると言ったケースもあるようです。

消防庁「平成27年版 救急救助の現況」より引用

(イラスト:消防庁

救急車は限りある資源です。今すぐに救急車で病院に行く必要がある人のために、私たち一人一人が救急車の適切な利用について考えてみましょう。

救急の日・救急医療週間

毎年9月9日は「救急の日」とし、この日を含む1週間(平成28年は9月4日~9月10日)は「救急医療週間」です。
消防庁と厚生労働省では、救急の日、救急医療週間を中心に、救急業務や救急医療に対する国民の正しい理解と認識を深めるためのイベントを実施しています。各地域の消防本部などでも応急手当講習など、様々なイベントが開催されますので、皆さんもこの機会にお近くのイベントに参加して、応急手当の方法を学んでみませんか。

平成28年9月4日に東京・お台場で開催された救急の日イベント「救急の日 2016」では、一般の方から募集した「救急車の適正利用ショートムービーコンテスト」の最優秀賞、優秀賞が発表されました。受賞作品は消防庁ウェブサイトで視聴できますので、ぜひ、ご覧ください。

(画像:一般の部・最優秀賞 稲葉一巳さんの作品「ぼくの街、救急車適正利用のお願い」より)

消防庁「救急車の適正利用ショートムービーコンテスト」

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<取材協力:消防庁 文責:政府広報オンライン>

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