行動を変えていこう! 令和の熱中症対策

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ラジオ番組「杉浦太陽・松井玲奈「日曜まなびより」」

今回のテーマは今回のテーマは「行動を変えていこう! 令和の熱中症対策」
今年も厳しい暑さが予想されています。こまめな水分・塩分補給やエアコンの利用など、すでに熱中症対策をされているかたも多いかと思いますが、あなたの熱中症対策、本当に今の暑さに合っていますか? 2025年5月から9月の熱中症による救急搬送者数は、過去最多となる10万人を超えています。これまでと同じ暑さ対策では、防ぎきれない暑さになっているのかもしれません。
番組では、熱中症が起こりやすい「環境」「からだの状態」「行動」について学んでいきます。夏ならではの屋外での楽しみが増えるこの時期に知っておきたい、暑さ指数や熱中症警戒アラートの活用方法など、「危ない前提で行動を変える」令和の熱中症対策をご紹介します。この夏を元気に乗り切るヒントを、是非お聴きください。  

杉浦太陽さん、松井玲奈さん、環境省ゲストの3人が、「熱中症予防行動をとりましょう!」のポスターを紹介。

ゲスト
環境省 大臣官房 環境保健部
企画課 熱中症対策室
高山 研

ストリーミング(音声で聴く)

放送日
令和8年(2026年)7月5日
再生時間
18分25秒
配信終了予定日
令和9年(2027年)7月4日

文字で読む

杉浦
今年もこの季節がやってきました。
松井
熱中症対策が必須の季節です。
杉浦
実はこの番組で、2年前(2024年)の7月にも熱中症対策を取り上げたんですけども、残念なことに、昨年(2025年)の5月から9月、熱中症で救急搬送されたかたは、過去最高の10万510人になってしまいました。そして、熱中症で亡くなってしまったかたも、およそ1,500人を超えております…。
松井
こまめに水分・塩分を補給するとか、エアコンを適切に使用するとか、熱中症対策は多くのかたがしていると思うんですけど、それでも熱中症で救急搬送されるかたが増えているのは、どうしてなんでしょうか。
杉浦
うーん、その答えって、明確に言うことは難しいと思うんだけど、「昔と同じ感覚のままでは防ぎきれない暑さ」になってるのかもしれないね。自分では熱中症対策をしているつもりでも、それが今の暑さには適切じゃなかったり、十分じゃない場合もあるのかもしれないよね…。ちなみに、玲奈ちゃんは熱中症対策、何かやってる?
松井
夏場は、塩分タブレットを必ず持ち歩いたり、冷たくなるタオルを持って、すぐに首にかけて冷やせるようにしたり、あとは、昔はなかったですけど、頭を冷やすスプレー。頭皮に直接かけると冷たくなる頭皮用のスプレーがあって、思えば、夏は絶対持ってるなって。熱中症対策グッズが、夏場は急に増えます。
杉浦
完璧やん!
松井
それでも、しんどいなって思うことがありますね…。
杉浦
そうか。そういえば、近頃は、日傘を利用する男性も増えたよね。日傘は、炎天下を歩くときに日光を遮ってくれるから、とてもありがたいよね。ただ、こうした対策をとっていたとしても、熱中症は「環境」と「からだの状態」と「行動」、いろいろな条件から発症すると考えられているから、「どれか一つ対策をしていても、どれか一つが十分ではなくて、熱中症になってしまう」ってこともあると思うんだよね。そこで、ここからは改めて、熱中症を引き起こす条件をひもときながら、令和の熱中症対策を学んでいきましょう。今日の講師は、環境省熱中症対策室の高山 研さんです。
松井
高山さん、まず、どのような「環境」だと熱中症になりやすいのか、基本的なことを教えていただけますか?
高山
はい。熱中症は次のような「環境」で起こりやすくなると言われています。「気温や湿度が高い」「風が弱い」「日差しが強い」「閉め切った屋内」「エアコンのない部屋」「急に暑くなった日」などです。
杉浦
昨年(2025年)は、6月頃からすでに厳しい暑さでしたけども、7月になると熱中症になるかたがグッと多くなりますから、今、まさに注意が必要なんですよね。
高山
そのとおりです。そこで、今、皆さんに注目していただきたいのが「暑さ指数」と「熱中症警戒アラート」、そして「熱中症特別警戒アラート」です。
松井
「暑さ指数」は先日、この番組でも少し話題に上りましたけど、改めて、どういうものなんでしょうか?
高山
「暑さ指数」というのは「熱中症が発生するリスク」を示す指標です。気温が高くなると、熱中症になりやすくなるイメージがありますが、気温だけでは熱中症のリスクを判断するのに十分ではないんです。例えば、同じ気温30℃でも、湿度が高い日は汗が蒸発しにくく、体に熱がこもりやすくなって熱中症のリスクが高まります。
松井
ということは、「どれだけ危険な暑さか」を知るには、気温だけではなくて、湿度なども確認した方がいいんですね。
高山
はい、そのとおりです。気温だけでなく、湿度や日差しの強さなども含めて、熱中症の発生リスクを示す指標が「暑さ指数」です。専門家の間では、「暑さ指数が28を超えると、熱中症のリスクが高くなる」とされています。
松井
暑さ指数は、どこで知ることができるんですか?
高山
環境省のホームページにあります「熱中症予防情報サイト」で全国の暑さ指数をリアルタイムで提供しています。
杉浦
あと、最近は「暑さ指数計」っていうのも売ってるから、日常的に確認できますよね。
高山
市販では数千円くらいで購入することができます。環境省が「熱中症予防情報サイト」などで提供している暑さ指数は、気象庁の観測地点での数値で、これは土の上で測定していることが多いです。一方で、アスファルトの上などでは、より厳しい暑さになっていると予想されますので、「暑さ指数計」を使って暑さ指数を確認して、熱中症に備えることが大切です。
杉浦
そして、その「暑さ指数」を基に発表されるのが、「熱中症警戒アラート」なんですよね。
高山
はい、そのとおりです。「熱中症警戒アラート」は、「普段以上に熱中症の予防行動を実践してください」という呼び掛けです。「熱中症警戒アラート」が発表されたら、エアコンなどを適切に利用していただいて、涼しい環境で過ごしたり、こまめに水分・塩分補給や休憩を行うなどして、「命を守るための対策」をお願いします。そして、広く都道府県単位で、過去に例のないような危険な暑さで、重大な健康被害が起きるおそれがある場合に発表されるのが「熱中症特別警戒アラート」です。このアラートが発表された際には、更に気を引き締めていただいたうえで、準備や対応が必要になります。
杉浦
これらの情報も「熱中症予防情報サイト」で確認できるんですよね。
高山
そのとおりです。また、メール配信サービスやLINEでも情報を受け取ることができます。環境省を友だち登録していただいて、「熱中症警戒アラート・暑さ指数情報」を設定すると、希望する地域の情報が届きます。複数の地域を登録できるので、離れて暮らすご家族、特に、高齢のご家族がいる地域を登録しておくのもお勧めです。
松井
情報が届いたときに、「今日は暑いから気を付けてね」って、家族だったり、おじいちゃん、おばあちゃんと連絡し合うことができますね。
杉浦
そうね。熱中症は、ご高齢のかたが特に注意が必要だし、実は、寝不足や二日酔いでもリスクが上がるそうなので、ここからは、熱中症になりやすい「からだの状態」や「行動」についても詳しく伺っていきましょう!
松井
高山さん、早速、熱中症になりやすい「からだの状態」について教えていただけますか?
高山
まずお伝えしておきたいのは、今の日本の夏は、全てのかたが熱中症になる可能性があるということです。「自分だけは大丈夫」とか「まだ大丈夫」という油断は禁物です。そのうえで、特に注意が必要なのは「ご高齢のかた」です。ご高齢のかたは、体温を調節する機能が低下していたり、喉の渇きに気付きにくいなどの理由で、熱中症になるリスクが高いと言われています。実際、熱中症で救急搬送されるかたのおよそ6割が65歳以上のかたです。
杉浦
ご高齢のかたは、夜、トイレに何度も起きるのが嫌で、水分を控えてしまって、夜間に熱中症を発症してしまうケースもあるんですよね。近頃は熱帯夜が多いですから、夜も適切にエアコンを使った方が安心ですよね。
松井
そうですね。ご高齢のかただけでなく「冷房が苦手」という理由で、エアコンを使用しないかたもいますよね。そういうかたも、布団や衣服で調節するなどして、適切にエアコンを使っていきたいですね。では、熱中症になりやすい「からだの状態」、他にはどのようなものがありますか?
高山
はい。例えば、お子さんは、体温調節の機能が十分に発達していないのでリスクが高いです。また、肥満のかた、糖尿病などの持病があるかた、下痢や風邪で脱水状態にあるかた、さらに、二日酔いや寝不足などで体調が優れないかた、こうしたかたも熱中症になりやすいと言われています。
杉浦
肥満のかたは、体から熱を逃がしにくいですし、持病があるかたは、体温調節や水分バランスがうまく働きにくい場合があるんですよね。
高山
そのとおりです。他にも、脱水状態が進行すると、汗をかいて体温を下げる力が弱まりますし、二日酔いや寝不足のような万全ではない体調のときも、熱中症のリスクが高まりやすいと言われています。
杉浦
熱中症の症状に初期の段階で気付ければ、重篤な状態になる前に対応できる場合もあると思うので、例えば、「めまい」「立ちくらみ」「手足がつる」「頭痛」「吐き気」「倦怠感」、このような症状が出たら、熱中症を疑ってすぐ休憩を取ったり、水分・塩分を補給してほしいですね。
松井
「ちょっと疲れたかな」くらいに思ってしまいそうな症状ばかりですけど、見逃さずに早めに気付くことが大事ですね。では次に、熱中症になりやすい「行動」についても教えてください。どんな行動が、熱中症のリスクを高めてしまうんですか?
高山
激しいスポーツや、慣れない運動、外での長時間の作業はリスクが高くなります。実は、熱中症が特に起きやすい「場面」があるんです。それは、「運動やスポーツ」「夏のイベント」「職場」。この「職場」というのは、特に外で行う作業をイメージします。さらに、「夏場の自然災害の現場」などです。こうした場面では、普段より体をたくさん動かしますし、集団で行動していると、自分のタイミングで休憩を取りにくかったり、周りに合わせて無理をしてしまうことがあるんです。その結果、「気付いたら熱中症になっていた」というケースが多いんです。
松井
今は昔より、個人の判断も尊重されるようになってきましたけど、それでも、「周りに合わせなきゃ」と無理をしてしまう場面ってありますよね。だからこそ、職場や団体行動では、リーダーのかたが積極的に「水分・塩分補給」だったり、「休憩」を促したり、みんなで声を掛け合ったりして、熱中症を防いでいくことが大事ですね。ちなみに高山さん、これから、夏ならではの行事やイベントなど、屋外での楽しみが増えてくる時期かと思います。屋外での行動の際には、水分・塩分補給以外に、どのようなことに気を付ければいいでしょうか?
高山
屋外での行動を予定している場合は、まず「熱中症警戒アラート」や「熱中症特別警戒アラート」が発表されていないか、外出先の「暑さ指数」はどうか、事前に確認してください。そのうえで、特に暑い時間帯は避ける、屋外で過ごす時間を短くする、直射日光の当たる場所や風通しの悪い場所はなるべく避けるようにしてください。
杉浦
そして、服装でも工夫できますよね。
高山
「熱がこもりにくく、風通しが良い服装」を心掛けることも大切です。例えば、ゆったりとしたデザインのもの、汗を吸いやすく乾きやすい素材のもの、白や黄色など、熱を吸収しにくい明るい色の服がお勧めです。
杉浦
あと、最近は、地域で「暑さをしのぐ場所」が開設されていたりしますよね。
高山
そうですね。そのような施設があれば積極的に利用してください。「熱中症特別警戒アラート」が発表されている期間中は、「クーリングシェルター」といって、事前に市町村長が指定した、冷房設備などのある公共施設やショッピングモールなどが、暑さをしのげる場所として開放されます。外出時の休憩場所としても利用できるので、遠慮なく利用していただきたいですね。
杉浦
設置場所は、市区町村の情報を確認してください。
高山
今年も厳しい暑さが見込まれています。「暑さに強いから大丈夫」ではなく、「危ない前提で行動を変える」、それが、令和の熱中症対策です。政府一体となって、9月いっぱいまで熱中症予防強化キャンペーンを実施しています。梅雨明け直後の7月は、熱中症のリスクが高い時期です。「まだ大丈夫」と思わないで、周りのかたとも声を掛け合って、この夏を安全に乗り切りましょう!
松井
私が今日の話の中で注目したのは、「危ない前提で行動を変える」です。
杉浦
僕は「熱中症予防行動 とりましょう!」です。

エアコンの省エネ基準(CM)

2027年4月からエアコンの省エネ基準が新しくなります。

今後、省エネ性能が高まることで、
家庭の光熱費削減や脱炭素への貢献が期待されます。

例えば、14畳用なら年間1万円以上光熱費が安くなる試算もあり、
平均使用期間の14年で考えると、十数万円お得になる可能性があります。

今後、エアコンを買い換えるときは、本体価格だけでなく、
省エネによる節約効果や環境への影響も意識しながら、エアコンを選ぶようお願いします。

なお、省エネ基準が新しくなることで、お使いのエアコンが使えなくなることはなく、
今すぐ買い換える必要はありません。
自分に合ったタイミングで買換えをお願いします。

あしたの暮らしをわかりやすく
♪政府広報♪

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