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しつけとは、子どもの人格や才能などを伸ばし、
社会において自律した生活を送れるように
子どもをサポートして社会性を育む行為です。 -
一方体罰は、しつけの一環と考えて、子どもの身体に、
何らかの苦痛を引き起こし、または不快感を
意図的にもたらす行為(罰)です。
どんなに軽いものであっても法律で
禁止されている体罰に該当します。
こんなことしていませんか?
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言葉で3回注意したけど言うことを
聞かないので、頬を叩いた -
大切なものにいたずらをしたので、
長時間正座をさせた -
友達を殴ってケガをさせたので、
同じように子どもを殴った - 他人のものを取ったので、お尻を叩いた
- 宿題をしなかったので、夕ご飯を与えなかった
- 掃除をしないので、雑巾を顔に押しつけた
- ⇒これらはすべて体罰です
※道に飛び出しそうな子どもの手をつかむといった保護のための行為は体罰に該当しません。


子どもの権利が守られる
体罰等のない社会を実現していくためには、
一人ひとりが意識を変えていくとともに、
子育て中の保護者に対する支援も含めて
社会全体で 取り組んでいかなくてはなりません。

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Point1
相手に自分の気持ちや考えを受け止めてもらえたという体験によって、子どもは、気持ちが落ち着いたり、大切にされていると感じたりします。
子どもに問いかけたり、相談をしながら、どうしたらよいかを一緒に考えましょう。 -
Point2
保護者の気をひきたい、子どもなりに考えがある、言われていることを子どもが理解できていない、体調が悪いなど、さまざまです。
「イヤだ」というのは、子どもの気持ちです。こうした感情を持つこと自体はいけないことではありません。重要なことでない場合、今はそれ以上やり合わない ・・・ というのも一つです。 -
Point3
子どもの年齢や成長・発達の状況によって、できることとできないことがあります。また、大人に言われていることが理解できないこともあります。
子ども自身が困難を抱えているときは、それに応じたケアを考え対応しましょう。 -
Point4
乳幼児の場合は、危ないものに触れないようにするなど、叱らないでよい環境づくりを心がけましょう。子どもが困った行動をする場合、子ども自身も困っていることがあります。
子どもが自分でできるような環境づくりを工夫してみましょう。 -
Point5
子どもはすぐに気持ちを切り替えるのが難しいこともあります。時間的に可能なら待つことも一案です。難しければ、場面を切り替えるなど、注意の方向を変えてみてもよいでしょう。
子どもが好きなことや楽しく取り組めることなど、子どものやる気が増す方法を意識してみましょう。 -
Point6
子どもに伝えるときは、大声で怒鳴るよりも、「ここでは歩いてね」など、肯定文で何をすべきかを具体的に、また、穏やかに、より近づいて、落ち着いた声で伝えると、子どもに伝わりやすくなります。
「一緒におもちゃを片付けよう」と共に行ったり、やり方を示したり教えたりするのもいいでしょう。 -
Point7
子どもの良い態度や行動を褒めることは、子どもにとって嬉しいだけでなく、自己肯定感を育むことにもなります。
結果だけではなく、頑張りを認めることや、今できていることに注目して褒めることも大切です。
資料出所:厚生労働省「体罰によらない子育てのために ~みんなで育児を支える社会に~」(令和2年2月)