Q.1
児童虐待を受け続けているとどのような影響がありますか。
A.1
虐待の種類、受けていた期間、態様、子どもの年齢や性格によりさまざまですが、一般に、「傷や栄養障害などの身体的影響」「知能発達の阻害」「他人との関係が築きにくかったり、自己肯定感が持てない」などの心理的な影響などがあります。
影響
Q.2
児童虐待を受ける原因は子どもにもあるのでしょうか。
A.2
児童虐待が起きる特定の原因はありません。予期しない妊娠など保護者側の事情、経済的困窮や社会的孤立などの養育環境の事情、養育者にとって何らかの育てにくさがあるなど子ども側の事情で虐待の発生リスクが高まります。前兆がみられたときは、「189(いちはやく)」にご相談ください。
原因
Q.3
シングルマザーですが、同居人が子どもの下着の下に手を入れて身体を触りました。これは児童虐待になりますか。
A.3
保護者以外の同居人からの児童虐待もあります。一般に、「子どもの性器を触る」行為は性的虐待にあたるとされています。
同居人
性的虐待
Q.4
友達の遊具を横取りしたので子どもを叩きました。しつけのために体罰は必要ではないですか。
A.4
たとえしつけのためでも、体罰や暴言は子どもの健やかな成長・発達に悪影響を与える可能性があり、法律で禁止されています。
しつけ
体罰
Q.5
近所のマンションで、冬に薄着のまま子どもがベランダに閉め出され、泣いていました。通報した方がよいですか。
A.5
虐待かもしれないと感じた場合、ひとりで悩まず、「189(いちはやく)」に電話してください。また、子どもに生命の危険が感じられる場合は、警察への通報を検討してください。
近所
Q.6
子どもが親に虐待されているようです。児童相談所に通告すると後でこのことが知られ逆恨みされませんか。
A.6
児童相談所は、ご連絡いただいた方の身元を明かさないこととなっているので、ご安心ください。
通告
逆恨み
Q.7
たとえ児童虐待のある家庭でも子どもは親のもとで育つことがよいのでしょうか。
A.7
児童虐待は子どもの生命を危険にさらしかねないため、子どもの安全確保を優先する観点から、子どもの保護が必要な場合もあります。ただし、そのような場合でも、保護者が虐待の事実に真摯に向き合い、再び子どもと生活できるのであれば、それは子どもの福祉にとっても望ましいと考えます。
安全確保
Q.8
児童虐待は子どもが保護者のもとから保護されるしか解決方法はないのですか。
A.8
児童虐待が起きた場合には、子どもの安全確保のため、児童相談所が必要と判断すれば一時保護や児童福祉施設への入所の措置がとられますが、多くの場合は子どもと保護者が同居したまま、児童相談所などにより支援を行います。なお、子どもが家庭で生活できるように関係する機関が子どもや保護者を支援することとなっています。
保護
Q.9
児童虐待を引き起こさない方法はありますか。
A.9
児童虐待はさまざまな事情が重なって発生するため、起こさないようにする絶対的な方法はありません。児童相談所では、保護者の特性に応じて、暴力をつかわず子どもと接する方法を伝えたり、保護者自身のトラウマに向き合う心理療法など各種の専門的な指導、援助を行っているので、ご相談ください。
虐待防止
Q.10
外国語で相談できますか。
A.10
児童相談所により異なりますので、まずはお近くの児童相談所にご相談ください。
外国語
Q.11
児童相談所には子どもも相談できますか。
A.11
子どもからの相談も受け付けています。
子ども
Q.12
友人が児童虐待をしているかもしれません。私に何ができますか。
A.12
児童相談所や市町村の窓口で相談できることを教えてあげてください。それが難しい場合は、ひとりで悩まず、「189(いちはやく)」にご相談ください。児童相談所は、ご連絡いただいた方の身元を明かさないこととなっています。
友人