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Highlighting JAPAN

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特集「伝統」と「現代」の融合~Cool!Japanを担う人々

Japan Expoに招かれたカリスマ(仮訳)

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パリで6月30日から7月3日まで開催された日本のポップカルチャーを紹介するイベント“第12回Japan Expo”は、コスプレやカラオケのコンサート、ビデオゲームのトーナメント、150を超える同人誌スタンドの出店など様々な催しが人気を集め、過去最高の20万人もの観客を動員した。その中でも特に反響を呼んだのが、名誉ゲストとして日本から招かれたゴスロリ系、ビジュアル系のファッションのカリスマ、“h.NAOTO”のデザイナーである廣岡直人氏のファッションショーだった。会場を埋め尽くした10代を中心にした2000人ほどのパリッ子達は、パンク、ゴシック、ロリータの3テーマからなるパーマネントアイテムに新作を加えた全23点の衣装に心を躍らせた。

「米国のロスやボルチモアでもショーはやったのですが、ヨーロッパは初めてです。本当に名誉なことでした。僕の服が当たり前に買える日本とは違って、僕の服を求めているエネルギーが半端じゃなかったですよ。とにかく熱狂的でした」

パンクファッションとして2000年にスタートしたh.NAOTOはすぐにゴスロリを初めて世に送り出し生み出し、一気に人気を博していく。ゴスロリとはゴシックとロリータを融合させた日本独自のファッションスタイルで、「健康的でピュアなイメージの中にも闇を抱え込んだファッション」だと廣岡氏は語る。

ビジュアル系ミュージシャンが好んでステージ衣装に着用したことでゴスロリの人気は加速度的に盛り上がり、日本アニメの人気なども手伝って、熱気はすぐに海外へと飛び火していった。エヴァネッセンスのボーカリストであるエイミー・リーは、2004年のグラミー賞授賞式のための衣装をわざわざ廣岡氏にオーダーしたほどだ。

パリでのライブコンサート前日にジャパンエキスポのトークショーにも招待されたX JAPANのYOSHIKIとSUGIZOもh.NAOTOの衣装をステージに取り入れている。2010年には、YOSHIKIと廣岡氏のコラボレーションによるNYというファッションブランドもアメリカで立ち上がった。「h.NAOTOのイメージは変えずに、素材や縫製にもっとこだわって、30代・40代の人が普通に着られる服を作りたいのです。そして、いつかはパリ・コレに打って出たい。その時は、X-JAPANのYOSHIKIさんにピアノを弾いてもらえたらと思っています」

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