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魅力ある日本のおみやげコンテスト2012(仮訳)

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2012年1月、東京で、「魅力ある日本のおみやげコンテスト2012」の最終審査会が行われた。これは、観光庁が毎年開催しているイベントで、今回で8回目となる。最終審査を行うのは、観光や流通等に造詣の深い韓国人、カナダ人、フランス人、タイ人など、外国人審査員15名と、日本人審査員12名で、日本の数あるおみやげを、海外からの視点で、その品質・デザインについて審査する。

最終審査は採点方式で実施され、外国人審査委員は5つの商品、日本人審査員は3つの商品を選び、その合計点数でグランプリが決定される。今大会では、全国から応募された720品目のお土産のうち、グランプリ1品目、部門賞7品目、各国・地域賞15品目が選ばれた。

2012年のグランプリ、そして、Traditional Japan 部門の金賞に輝いたのは、石川県金沢市の金銀箔工芸さくだの「うちわ銘々皿『四季』」だ。これは、うちわの形をした皿で、皿の表面には金箔が貼られ、そこに、草花の絵が描かれている。うちわの柄の部分は取り外してフォークとして使える。皿として使えるだけではなく、飾りとしても楽しめる。本作品を手がけた金銀箔工芸さくだの創業は1919年、金箔を使った工芸品、金箔が配合されたローション、金箔の貼られたグリーティングカードなど様々な商品を開発している。店では、そうした商品の購入や、金箔貼りの体験を行うことが出来る。

そもそも金沢で金箔作りが始まったのは16世紀末頃からと言われ、現在、日本国内の金箔のほぼ100%が金沢で作られている。厚さ1万分の1ミリの金箔は、わずかな静電気でも破れてしまう。湿度が高く、静電気が発生しにくい金沢の気候が、金箔作りを盛んにした理由の一つだ。

「2009年にミシュランガイドで、私どものお店が紹介されますと、欧米やアジアからたくさんのお客様に来店頂くようになりましたが、中でも、うちわ銘々皿『四季』は、日本の伝統的な雰囲気を持っていることから、自分自身、あるいは家族へのお土産として非常に人気の高い商品です」と金銀箔工芸さくだの作田一則社長はと言う。「古くから、日本は『黄金の国』というイメージがあります。そのイメージとマッチする金箔と、日本的な民芸品であるうちわの組み合わせが、人気の理由だと思います」

受賞した商品は、成田空港のお土産専門ショップ「桜」で販売されている。「桜」では、過去の受賞賞品のいくつかも売られている。また、いくつかの受賞賞品が中部国際空港のお土産専門ショップ「ギフト&トラベル」でも近日中に販売予定だ。お土産には、その地域のカラーや文化が含まれている。日本に訪れる際は、ぜひ手に取っていただきたい。



グランプリ、Traditional Japan 部門金賞
うちわ銘々皿「四季」
金銀箔工芸さくだの製造・販売するうちわ銘々皿「四季」は、5枚1セットで6090円。1枚ずつでの購入も可能。1枚では1365円。一つの皿の大きさは直径約13センチ、高さ約1センチ。金沢市内にある土産店、デパート、および成田空港、中部国際空港で購入可能。東京都内では、加賀能登金沢江戸本店(東京都千代田区有楽町1-5-2 東宝ツインタワービル)で販売されている。

Traditional Japan 部門銀賞
畳の時計
愛知県豊川市の乗本畳店が製造・販売する壁掛け時計は、文字盤の部分が畳で作られている。また、インデックスは木片でかたどられた漢字で書かれている。直径約22センチ、8400円。

Cool Japan部門 金賞
オリジナルマグボトル
京都府の井づ津屋が販売するオリジナルマグボトルは、表面に日本の伝統的な漆塗りが施されている。色は、赤と黒の2色、柄は鈴、桜と梅、舞妓の3種類。容量は260ml。高さ17.5センチ、直径5.5センチ。2500円。

Luxury Japan 部門 金賞
蒲田切子 蒲田モダン水鏡ペアセット
東京のフォレストが製造・販売する蒲田モダン水鏡ペアセットは、東京の伝統的な江戸切子の技術を活かしつつ、レトロでありモダンなデザインを取り入れたグラスだ。口径約7.8センチ、高さ8.7センチ。赤と青のペアで31500円。

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