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Highlighting JAPAN

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家紋(仮訳)

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日本では、家系や家柄・地位を表すために使われてきた紋章を家紋と言います。平安時代(794-1192)に貴族階級の家のしるしとして、牛車(牛が牽引した車)の外枠に付けられたことが起源と言われています。平安時代の後の武家社会では、戦場で、敵、味方を区別し、また武勲をあげたときにわかりやすい目印として、武具や幟、幕に家紋があしらわれてきました。江戸時代(1603-1867)になると、平和な時代が続き、文化が隆盛したことで、家紋は、権威の象徴としてよりも、装飾的な役割を果たすようになっていきました。また、この時代、家紋は、武士や貴族だけではなく、町人や商人の間にも、家や一族、また商いを示すものとして用いられるようになってきました。いまでも冠婚葬祭の折には、多くの人が家紋入りの礼服に身を包みます。また、墓石にも家紋を彫ります。

家紋には菊、桜、竹などの植物、馬、烏などの動物、稲妻、波、山などの自然、剣、弓、矢などの武器をモチーフにした様々な種類が存在します。一説によれば、家紋は2万種類を超え、その原型は約200種類あると言われています。家紋は簡素にして美しく雅やかなデザインが多く、ヨーロッパのアール・ヌーヴォーの美術品にも、家紋のデザインが取り入れられたものもあります。



問題1:この家紋はある自然現象をモチーフにしています。それは何でしょうか。

A. 竜巻

B. 稲妻

C. 台風


問題2:サッカー日本代表のユニフォームには、動物をモチーフにしたエンブレムが付けられています。その動物は、世界遺産にも登録されている和歌山県の熊野神社の紋にもなっています。その動物は何でしょうか。

A. 鷲

B. 烏

C. ライオン





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