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Highlighting JAPAN

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リーニングイン ーザ・パワー・オブ・ウィメノミクスー

J-Win

ダイバーシティ・マネジメントにおける女性の活躍を支援する(仮訳)



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加速度的に進展するグローバル化の潮流の中、日本企業が競争力を一層強化させていくための方策のひとつとして、「ダイバーシティ・マネジメント」の重要性が注目されている。NPO法人J-Win理事長の内永ゆか子氏は、企業の女性活用推進こそが、ダイバーシティ・マネジメントの第一歩であると考える。

J-Winの活動の2本の柱のひとつはクライアントである企業のD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進支援活動。もうひとつは女性リーダー育成活動だ。

数々の日本の大企業でも役員を務めた内永氏。その内永氏が理事長をつとめるJ-Winの女性リーダー育成活動はユニークだ。

内永氏は「女性が企業内でもっと活躍するには、制度の変革などハード面での整備と同時に、女性自身の意識改革も必要です。女性メンバーの意識を変え、将来エグゼクティブを目指すという明確な目標を設定させるのです。チャンスを与えられても、女性自身がリーダーになり、さらに上を目指したいという明確な意志を持っていなければ、意味がないのですから」と語る。

「Woman to the Top!」と名付けられたJ-Winの女性リーダー育成活動のメンバーは、会員企業から選出された、幹部もしくは幹部候補生の女性たち。2年間に渡り異業種のメンバーたちが小グループを組み、活動目標を掲げ、定例会、分科会などを自主運営する。国内合宿では250人以上が本音を語り合い、海外研修ではJ-Winとは姉妹組織の、米国にある働く女性のための非営利の企業メンバーシップ組織であるCatalystの協力もあり、世界各国でトップエグゼクティブとして活躍する女性たちと交流する。

内永氏によると、女性のロールモデルが日本にはまだ少数なので、トップを目指す女性たちがいろいろなタイプの女性エグゼクティブに会い、学ぶ経験は重要だという。『ラウンドテーブル』とよばれるメンターを囲む会では、内永氏自らがメンバーの女性たちを叱咤激励し、活動を卒業したメンバーたちの相談にものるという。

J-WinがNPO活動を始めて7年目。「Woman to the Top!」の最初の卒業生が巣立ってからまだ5年だが、すでに企業役員になった女性もいる。
J-Winの活動によって、より多くの優秀な女性たちが日本企業で活躍できる環境がうまれ、トップを目指そうとする女性の数も増えることは、すなわち日本の企業競争力の向上を意味すると言えるだろう。



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