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Highlighting JAPAN

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キッズ・コーナー

節分(仮訳)



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「おには~そと! ふくは~うち!」悪いやつは出て行け! 幸せは入っておいで!
2月の上旬の日本で、近所を歩いていたら、家の玄関先や軒先からこんな声を耳にするかもしれません。気をつけて、一握りの豆が飛んでくるかも!

これは「節分」といい、冬が終わる日として毎年旧暦の2月3日に祝われます。
この日、人々は悪いものを追い出し、良いものを招き入れるために清めの儀式として、窓や扉から豆を投げることで悪い魂(鬼−おに)を追い払うのです。その家の一番年上の人がカラフルなお面をつけ、鬼の役を演じることもあります。彼が家に入ろうとするところを、家族の人たちは豆を投げつけて、「鬼は外! 福は内!」と叫びながら追い出そうとするのです。豆は思い切り投げつけなくてはなりません。豆にあたった鬼は逃げ、またそのパチパチという音を聞いた周囲の鬼も恐怖で追い払われると言われているからです。豆は煎った大豆を使いますが、最近は代わりに煎ったピーナツを使う人もいます。

多くの人はこの日、近くの神社やお寺にお参りします。そこでは住職や神職が壇上から群衆に向かって豆を投げます。豆と一緒にチョコレートやお金などの賞品が混ざっていることもよくあり、人々は幸運を掴もうと躍起になって集まります。

自分の歳の数だけ豆を食べるのも習慣です。そうすると幸運が訪れ、風邪を引きにくくなるのだそうです。この習慣をできるだけおいしいものにするため、お店ではこの時期、フレーバーや甘味のある豆を売ります。

ほんの一握りの豆を食べただけではたぶんおなかはいっぱいにならないでしょうから、「恵方巻」を食べてはいかがでしょう。「幸運の方角のお寿司」という意味で、節分の時にこれを食べるのは大阪地方から広がった習慣であると言われています。この巻き寿司の中には、キュウリの千切りやシイタケ、たまごやサケなどの7種類の具が入っていています。ラッキーナンバー7もこの巻き寿司の重要なところですが、もう一つのポイントは食べる時に恵方と呼ばれる幸運を招く方角を向いて食べなくてはいけないことです。恵方は、中国の占星術によって毎年変わります。2014年の幸運の方角は東北東、2015年は西南西です。「恵方巻」は自宅で作る人もいますが、最近はスーパーやコンビニでも買うことができます。昔の日本では、魔除けとして節分にイワシを食べたり、玄関で焼いたりしていましたが、最近ではあまり見られなくなりました。

次の2月には、皆さんも豆を投げ、恵方巻を食べて節分を楽しんでみてはいかがですか?



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