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  • 梅の花が盛りを迎えた偕楽園
  • 烈公梅と月影
  • 好文亭からの景色

May 2021

梅で名高い「偕楽園」

梅の花が盛りを迎えた偕楽園

茨城県水戸市にある「偕楽園」は、日本有数の梅の名所である。約100種類、3000本の梅の木は、例年、冬の終わりに咲き、雄大な景観を楽しめる。

烈公梅と月影

「偕楽園」は、1842年、水戸藩9代藩主の徳川斉昭(なりあき)の命によって開園した。斉昭は、江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の父として知られている。斉昭は、自分自身のためだけではなく、開園当初から領民にも庭園を開放した。

当時の水戸には梅の木が少なかったが、斉昭は、江戸(現在の東京)から、たくさんの品種の梅を送って植えさせ、今日では約100種類、3000本を数える。早咲き(1月中旬~2月中旬頃開花)、「中咲き」(2月上旬~3月中旬頃開花)、「遅咲き」(3月上旬~4月上旬頃開花)、と開花の時期が異なる梅が植えられており、偕楽園では長い期間にわたって梅が楽しめる。1934年、偕楽園の中にある全ての梅の中から、花の形、香り、色などが特に優れているものを選定し、「水戸の六名木」とした。それらは、斉昭の没後に贈られた名(諡号(しごう))「烈公」に由来する薄紅色の大輪の「烈公梅」、清らかな白い花で香りも強い「月影」など、花の姿や香りが魅力的な品種である。庭園内では、これら六品種を始めとして、色や形、そして香りの異なる多くの品種の梅を楽しめるため、花の咲く時期は見飽きることがない。

好文亭からの景色

また、花の最盛期、園内に建てられた二層三階建ての好文亭から眺める景色は実に美しい。特に、三階のからの見晴しは格別である。

偕楽園は、最近、おもてなしと憩いの空間を目指した「偕楽園公園」として周辺地域を含めて整備されてきている。今、「偕楽園」は、都市公園として新たな歴史を刻もうとしている。