VOL.212 FEBRUARY 2026
CYCLING JAPAN [日本固有の生き物]シュレーゲルアオガエル

シュレーゲルアオガエルの写真

日本固有のシュレーゲルアオガエルは、体長3cmから5cmほどの小さなカエルで、本州、四国、九州とその周囲の島に分布している。水田や湿地、森林などの水辺環境を好み、昆虫などを捕らえて食べる。背は鮮やかな緑色で、黄色い斑紋が入ったり、保護色として褐色を帯びたりすることもある。腹は白っぽく、瞳は真っ黒で虹彩こうさい1は明るい黄色である。樹上生活に適した吸盤状の指先を持つのも特徴。春から夏にかけて繁殖期を迎えると、水辺の土の中や草むらに泡状の卵塊らんかいを産みつけ、孵化ふかしたオタマジャクシは雨によって水中へと流れ落ちる。シュレーゲルアオガエルの名は、オランダのライデン王立自然史博物館館長であった動物学者のヘルマン・シュレーゲル2に由来している。

シュレーゲルアオガエルの写真
  • 1. 眼の水晶体の周囲を包む膜で、目の色はこれによる。
  • 2. 江戸時代後期(18世紀末から19世紀)に医師として来日したシーボルトが、日本に滞在中に集めた標本をもとに日本の動物についての体系的な書物「日本動物誌」を著した際、その執筆にも加わった人物。「日本動物誌」は日本の動物について欧文で記載した資料であり、新種も数多く掲載された。

Photo: PIXTA

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