VOL.199 JANUARY 2025
[NEW YEAR'S ISSUE 2025] CELEBRATING A BRIGHT NEW YEAR IN JAPAN
[政策お知らせ]日本とカリブ諸国・地域との絆をより深めるために ―日・カリブ交流年2024―

日・カリコム外相会合の様子(外務省・東京都千代田区)
Photo: ISHIZAWA Yoji
2024年は、日本とカリブ共同体*(略称カリコム)の事務レベル協議開始から30年の年であり、日本とジャマイカ及びトリニダード・トバゴ共和国との国交樹立60周年にもあたる。これを記念し設定された「日・カリブ交流年2024」の概要と日・カリコム外相会談について紹介する。
日本とカリコム諸国とのかかわり
国際連合加盟国のうち7%を占めるカリコム諸国は、政策協調を通じて国際場裡で強い発言力を持っている。また、日本とカリコム諸国は、島嶼国で自然災害の影響を受けやすいという共通点がある。環境・防災分野や気候変動分野を始めとする地球規模課題の解決に加え、自由、民主主義、法の支配といった価値や原則の共有を基礎に国際社会の諸課題に共に取り組んできたグローバル・パートナーである。2024年は、日本とカリコムの事務レベル協議開始30年目、日本とジャマイカ及びトリニダード・トバゴとの国交樹立60周年にあたり、これを記念して「日・カリブ交流年2024」に認定された。
日・カリブ交流年2024について
2014年以来2度目となる周年行事「日・カリブ交流年2024」では、日本国内及びカリコム諸国双方で交流を深めるさまざまな記念行事が展開された。
日本国内の取組としては、2024年2月に、日・ジャマイカ外交関係樹立60周年記念レセプションを実施。同3月には、バーネット・カリコム事務局長を日本に招へいし、上川 陽子外務大臣(当時)により日・カリブ交流年レセプションを開催し、日本国内のカリブ地域や中南米諸国関係者、「Juntos‼中南米対日理解プログラム**」で招へいされた若手外交官や行政官らが参加し、幅広い世代で交流を深めた。2024年8月に東京で開催された「こども霞が関見学デー」では、「遠くて近い国々、カリブを知ろう」と題してカリブ諸国の魅力や日本との共通点などを子どもたちにわかりやすく紹介するイベントを行った。その他、日本各地でカリビアン映画の上映イベントや、カリブ諸国の音楽や料理、文化を紹介するイベントも多数実施された。

Photo: 外務省

(外務省・東京都千代田区)
Photo: 外務省
カリコム諸国での取組としては、2024年1月にジャマイカで「空手日本大使杯」を実施、バハマでは日本のアニメ上映会や書道、折り紙などの文化体験を実施した。2024年2月、3月にはベリーズやバルバドス、ジャマイカ、トリニダード・トバゴの4か国で、外務省主催による日本のアニメーション製作技術についての講演会を実施。その他、在カリコム諸国日本大使館による日本の文化を紹介するイベントが、現地で開催された。

日・カリコム外相会談の開催
2024年12月12日から14日まで、東京で第8回日・カリコム外相会合とその関連行事が開催された。12日夜には岩屋 毅外務大臣主催のレセプションが行われ、共同議長を務めた岩屋外務大臣とドミニカ国のビンス・ヘンダーソン外務・国際ビジネス貿易・エネルギー大臣が会合の成果への期待を込めて挨拶を行った。

Photo: ISHIZAWA Yoji

Photo: IMAMURA Keiko
14日の本会合では、日本とカリコム諸国が「対カリコム三本柱***」の下に引き続き協力をしていくことを改めて確認。同時に、厳しさを増す国際情勢の中での国際秩序の維持や、気候変動を始めとする地球規模課題の解決といった国際社会の今日的課題においても、共通の目標の実現に向けて緊密に連携していくことを確認した。こうした成果は、共同閣僚声明の形でも発出された。詳細は外務省ホームページ「第8回日・カリコム外相会合、ワーキングランチ、署名式及び対外記者発表」で確認することができる。
* 1973年にジャマイカ、トリニダード・トバゴ、バルバドス、ガイアナの4か国で設立された地域枠組み。カリブ海に浮か小島嶼国を主要メンバーとし、現在の参加国・地域はアンティグア・バーブーダ、バハマ、バルバドス、ベリーズ、ドミニカ国、グレナダ、ガイアナ、ハイチ、ジャマイカ、セントクリストファー・ネービス、セントルシア、セントビンセント及びグレナディーン諸島、スリナム、トリニダード・トバゴの14か国と英領モンセラットが加盟する。(国名は略称表記)詳細は外務省「カリブ共同体」参照。
** Juntosはスペイン語で「共に」を意味し、中南米各国の様々な分野で日本との関係強化に貢献が期待される若者を対象に、日本に対する理解と関心を向上させて親日派・知日派の発掘、育成を目指すプログラム。
*** 2014年に安倍 晋三首相(当時)が表明したもので①小島嶼国特有の脆弱性克服を含む持続的発展に向けた協力、②交流と友好の絆の拡大と深化、③国際場裡における協力、の3点からなる。
Photo: ISHIZAWA Yoji; Ministry of Foreign Affairs; IMAMURA Keiko


