VOL.199 JANUARY 2025
[NEW YEAR'S ISSUE 2025] CELEBRATING A BRIGHT NEW YEAR IN JAPAN
[日本刀の美]短刀銘吉光(名物厚藤四郎)

国宝「短刀 銘吉光(名物厚藤四郎)」(寸法:刃長27.6㎝)
Photo: ColBase
国宝「短刀 銘吉光(名物厚藤四郎)」は、鎌倉時代*に京都で活躍した刀工、粟田口吉光による13世紀の作とされる。
粟田口吉光は、平安時代**の末期から鎌倉時代の中期にかけて京都の粟田口で作刀したとされる粟田口派の刀工で、「通称を藤四郎といい、短刀の名手として知られる。室町時代から名物として名高く、寸法が短くきわめて小ぶりであるが、刀身が極端に厚いことから「厚藤四郎」と呼ばれた。地鉄、刃文ともに抜群の出来である。」***
短刀 銘吉光は、「足利将軍家に伝わり、その後、(中略)豊臣秀吉などの所有を経て」***徳川将軍家****に伝来した。現在は東京国立博物館が所蔵している。
* 12世紀末(始期は1185年、1192年と諸説あり)から1333年までの期間を指す。
** 794年から12世紀末(*の鎌倉時代開始まで)
*** e国宝より引用。
**** 徳川将軍家…17世紀初頭から19世紀後半半ばまで約260年余にわたり、武家政権である江戸幕府の最高権力者・征夷大将軍に任じられた家系。
≪引用箇所の用語について≫
- 刀身…刀の、鞘(さや)におさまる部分。
- 地鉄…日本刀は、粘りと強度を引き出すために、原料となる玉鋼(砂鉄を原料に造られた良質の鋼材)を折り返しながら叩くが、これを折り返し鍛錬と言う。折返し鍛錬の結果、日本刀は刀身の表面に模様が現われる。この鉄の肌模様を地肌と称し、その素地を地鉄と言う。
- 刃文…日本刀の刀身に表れる白い波のような模様。日本刀の制作過程の一つである、高温状態から急激に冷やして鋼を硬くする「焼き入れ」の際に付けられる。
- 足利将軍家…14世紀前半から16世紀後半まで約240年、武家政権の最高権力者・征夷大将軍に任じられた家系。
- 豊臣秀吉…1536年または1537年生まれで、1598年没とされる。群雄割拠していた戦国時代に天下統一を果たした武将。
Photo: ColBase

