VOL.211 JANUARY 2026
JAPAN AND UME
[日本固有の生き物]ニホンザル

ニホンザルは、ヒトを除く霊長類の中で世界で最も北に生息する。日本の本州から九州にかけて広く分布し、青森県下北半島がその北限である。体長は50cmから70cmほどで、茶褐色または灰褐色の毛並み、赤みを帯びた顔と尻が特徴だ。数十頭から数百頭の群れで暮らし、果実や葉、昆虫などを食べる雑食性だ。
霊長類としては珍しく極寒の雪深い地域でも生活することができ、長野県の地獄谷野猿公苑で見ることができる。寒さをしのぐために温泉に浸かるニホンザルの姿は「スノーモンキー(参照:スノーモンキー | January 2022 | HIGHLIGHTING Japan)」としても知られる。
ニホンザルは古来より人々に親しまれ、昔話や故事などにも登場してきた。「見ざる・聞かざる・言わざる」1は三匹の猿が悪事を慎む教訓として広まり、栃木県にある日光東照宮2の彫刻にも彫られている。

- 1. 日本のことわざ。他人の欠点や過ち、自分に都合の悪いことは、見ようとせず、聞こうとせず、言おうとしないのが良いという意味。
- 2. 栃木県日光市の神社。江戸幕府の初代将軍である徳川 家康(1543年生、1616年没)を祀っている。
Photo: PIXTA
