VOL.215 MAY 2026
[SPRING SPECIAL ISSUE] ENJOYING JAPAN’S SPRING BY LOCAL TRAINS
[日本固有の生き物]ルリカケス

ルリカケスは鹿児島県の奄美大島とその周辺の島々の森林に生息するカラス科の鳥で、日本固有種である。体長約38cmとハトよりやや大きく、紫味を帯びた濃い青色である瑠璃色と栗色の組み合わさった美しい羽色をしている。象牙色のくちばしは硬く鋭く、雑食性で木の実や昆虫、植物の根などを食べる。ドングリの実などを木のくぼみや土の中に貯蔵する習性もあり、森の再生にも貢献している。群れで生活しており、「ギャーギャー」という鳴き声で遠くの仲間とコミュニケーションを取っている。繁殖期の2月から4月にかけては、草むらや樹洞のほか、人家や軒下などにも巣を作ることがある。美しい羽を狙った乱獲や森林伐採による生息地の減少、マングースなどの外来動物による捕食の影響などにより個体数が減少したことを受け、国の天然記念物に指定されるとともに、絶滅危惧種として保護の対象となっている。

Photo: PIXTA
