VOL.198 NOVEMBER 2024
JAPANESE RAMEN AND ITS GLOBAL EXPANSION
[私が伝えたい日本(日本人インフルエンサー)]舞妓からインフルエンサーへ:京都五花街の魅力

Photo: MOE

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日本の家庭料理を世界に広めるインフルエンサー「Kimono Mom」として活動しているMOEさん。今月号では、MOEさんに京都五花街*の魅力について語ってもらった。
私の活動名であるKimono Momは、実は私自身の歩んできた道を象徴するものです。現在、インフルエンサーとして日本の家庭料理を紹介していますが、かつては京都で舞妓、そして芸妓として日々を過ごしていました。その経験は、私の人生に深く根付いており、今の私を形づくっています。
京都の五花街、つまり祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、そして祇園東は、舞妓と芸妓がその伝統を守り続ける場所です。ここでは、若い舞妓が厳しい修行を経て、一人前の芸妓へと成長していきます。その過程で受け継がれる伝統やしきたりは、華やかさの裏にある努力の結晶です。
舞妓や芸妓が身につける小道具には、それぞれに意味があります。例えば、舞妓のかんざしは季節ごとに異なり、そのデザインは舞妓の成長を象徴します。訪れるお客様に、季節の移ろいを感じさせるための工夫が凝らされています。また、彼女たちが身につける着物は、色彩や模様、素材に至るまで、一つひとつが四季やお正月といった季節感や時宜、更には吉祥を表すなど、さまざまな物語を持っています。こうした細部にまでこだわり抜かれた美が、日本の伝統的な美意識を体現しているのです。

Photo: MOE
しかし、華やかに見える舞妓の生活には、隠れた苦労もありました。その一つが、独特の日本髪**を保つために高枕で寝る習慣です。初めて高枕***で寝たときは、何度も髪が崩れ、やり直しを余儀なくされたことを覚えています。それでも少しずつ慣れていく中で、忍耐力と細かな気配りが身につきました。このような日常の一つひとつの経験が、やがて自信へとつながり、今の私を支えてくれています。
厳しいルールやしきたりの中で磨かれるものは多く、そこには一種の達成感がありました。このような経験を通じて身につけた礼儀作法や忍耐力、美しい所作は、現在の活動にも大きな力となっています。

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海外の方々にとって、こうした日本の伝統文化はとても魅力的に映ることでしょう。私自身、この経験を通して、日本の美しさやその奥深さを改めて実感しています。今後も、この素晴らしい文化を世界に発信し続けたいと考えています。

MOE(Kimono Mom)
日本の家庭料理を世界に広めるインフルエンサー。舞妓、芸妓として京の花街の世界に身を置き、引退後は2020年2月にYouTubeチャンネル「Kimono Mom」を開設し、英語を交えて着物姿で日本の家庭料理などを紹介している。![]()
* 芸妓や舞妓が舞踊や唄、お座敷遊びなどでお客さんをもてなす「お茶屋」が集合している街の総称。京都を代表する花街は本文中あるとおり五つある。
** 日本に古くからある女性の髪形の総称。 その多くは髪を束ねて 頭上に髷をつくりあげる。
*** 日本髪の髪型の崩れるのを防ぐために用いられた枕。箱枕が代表例。
**** 日本の伝統的な打楽器の一つ。中空の胴に皮を張って打ち鳴らす。「こ」とも言う。
By MOE
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