1.親に守られない子どもたちがいます
〜親との死別や両親の離婚、親の疾病、虐待など、様々な事情を抱える子どもたち

全ての子どもは、適切に養育される権利、生活を保障される権利、愛され・保護される権利、そして心身の健やかな成長・発達と自立が図られることを保障される権利を持つ、とされています(児童福祉法第1条)。
しかし、実際には、様々な事情のために、こうした権利を実現できていない子どもがいます。

例えば、親の死亡や行方不明、両親の離婚や不和、親の長期入院や精神疾患、破産などの経済的問題、そして親から虐待を受けている場合などです。
こうした、親から適切な保護を受けられない子どもを、親に代わって公的責任で養育することを「社会的養護」といいます。社会的養護は、養子縁組制度・里親制度を通じた家庭や、乳児院や児童養護施設といった各種施設により行われています。

社会的養護は、養子縁組制度や里親制度などの「家庭と同様の養育環境」において養育されることが原則とされています。
また、それが困難または適当でない場合は乳児院や児童養護施設などの各種施設で養育されることになりますが、その場合も、できる限り良好な家庭的環境で養育することが求められます。

現在、里親(ファミリーホームを含む)には約6,200人の子どもが委託されており、各種施設には約3万9,000人の子どもが入所しています。
一方、特別養子縁組制度は、年々成立件数が増えていますが、平成27年(2015)年は542件にとどまっています。
次章からは、里親制度や養子縁組制度の概要をご紹介します。
  1. 親に守られない子どもたちがいます
  2. 普通養子縁組と特別養子縁組とは?
  3. 特別養子縁組の流れ
  4. 里親制度との違い

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