(イントロダクション:女性ナレーター)
119番通報で駆け付けた救急隊員は、傷病者の受診歴や薬剤情報などを基に、搬送先医療機関の選定や、救急車内での処置を行います。ところが、本人が意識を失い家族が動揺していたり、意識があっても処方された薬の名前を思い出せなかったりする場合、救急隊員の情報把握が難しいことがあります。こうした「もしも」のときに役立つのが、マイナ保険証を活用した「マイナ救急」です。2025年10月から、全国にある全ての消防本部(720消防本部)で一斉に開始しました。この音声では、「1. マイナ救急とは」「2. マイナ救急のメリット」「3. 事前に準備しておくこと」「4. 救急隊員が閲覧できる情報」についてご紹介します。音声は10分程度でお聞きいただくことができます。
(本文 Q.女性ナレーター / A.男性ナレーター)
Q1:マイナ救急とはどのようなものですか?
A1:マイナ救急とは、救急現場で救急隊員が傷病者のマイナ保険証を活用し、搬送先医療機関の選定などに役立つ情報を把握して、救急業務の円滑化を目指す取組です。通常、これらの情報は、傷病者本人や家族から聞き取りますが、病気やけがで苦しんでいるご本人や、気が動転している家族が救急隊員に正確に情報を伝えることは難しい場合もあります。こうした場合に、救急隊員が専用端末を使い、傷病者のマイナ保険証から医療情報を閲覧することによって、円滑な搬送先医療機関の選定や適切な処置を行うことができます。
マイナ救急は主に次の流れで行われます。
- 119番通報:指令員が通報者に傷病者のマイナ保険証の準備を依頼します。
- 同意の確認:救急隊員は、マイナ保険証を使った医療情報の閲覧について、傷病者本人に同意を求めます。ただし、傷病者が意識不明で同意の確認が困難な場合は、傷病者の生命や身体を保護する必要があれば、同意なしに医療情報を閲覧することがあります。
- 本人確認:救急隊員は、傷病者の顔とマイナ保険証の写真を見て本人確認を行います。マイナンバーカードの暗証番号の入力は原則不要です。
- 情報閲覧:救急隊員がマイナ保険証を専用のカードリーダーで読み取り、傷病者の過去の受診歴や薬剤情報などの医療情報を閲覧します。
- 処置への活用:閲覧した情報は、傷病者の円滑な搬送先医療機関の選定や処置などに活用します。
Q2:マイナ救急にはどのようなメリットがありますか?
A2:次のようなメリットがあります。
- 傷病者から救急隊に対する受診歴・薬剤情報の説明などの負担を軽減
- 意識のない傷病者に付き添う家族などが、傷病者の正確な受診歴や薬剤情報を把握していなくても情報の伝達が可能
- 救急隊が正確な傷病者の医療情報などを確認でき、円滑な搬送先医療機関の選定や処置が可能
- 事前に医療情報を搬送先医療機関に伝えることで、より適切な受入れ準備が可能
Q3:マイナ救急を利用するために、私たちが事前に準備しておくことはありますか?
A3:マイナ救急を利用するには、マイナンバーカードを所有し、かつマイナ保険証として健康保険証の利用登録が完了している必要があります。傷病者のマイナ保険証がなければマイナ救急は実施できないため、利用登録がまだのかたは、もしものときに備えて利用登録し、外出時にもできる限りマイナ保険証を持ち歩きましょう。
Q4:救急隊員が閲覧できる情報を教えてください。
A4:救急隊員が閲覧できる情報は、マイナンバーカード上に記載された氏名や住所などの情報と、受診歴や薬剤情報などの医療情報に限られます。税や年金など、救急活動に関係のない情報は閲覧できません。また、マイナ保険証を読み込んだカードリーダーとタブレット端末には、情報が記録されることもありません。
救急隊員が閲覧できる主な情報は次のとおりです。
- 過去の受診歴(5年分)
- 過去の電子処方箋情報(100日分)
- 過去の薬剤情報(5年分)
- 過去の手術情報(5年分)
- 過去の診療情報(5年分)
- 過去の特定健診の情報(5回分)
なお、過去の医療情報の閲覧履歴は、マイナポータルで確認することができます。
(エンディング:女性ナレーター)
急病になったり負傷したりすることは、誰にでも起こり得ます。しかし、そのときに、ご自身の医療情報を救急隊員に正確に伝えることは難しい場合もあります。「もしも」に備えて、マイナ保険証の登録を済ませ、マイナンバーカードを持ち歩きましょう。詳しくは「政府広報 命を守るマイナ救急」で検索してみてください。
