音声広報CD「明日への声」トラックナンバー4 vol.108(令和8年(2026年)3月発行)

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(イントロダクション:女性ナレーター) 

山火事を始めとする林野火災は、ひとたび出火すると急速に燃え広がり、特に山間部は、消防隊の立入りが難しいため、消火活動が困難な場合があります。その結果、人命が失われるおそれがあるほか、住宅等への被害が発生することもあります。こうした被害を防ぐためには、私たち一人ひとりが、日頃から山林周辺での火の取扱いに十分注意し、防火意識を高めることが重要です。この音声では、「1. 山火事が多発する時期」、「2.山火事の原因」「3. 山火事を防ぐポイント」、「4. 林野火災注意報・警報」、「5. 岩手県大船渡市での山火事の例」についてご紹介します。音声は10分程度でお聞きいただくことができます。

(本文 Q.女性ナレーター / A.男性ナレーター)

Q1:山火事が起こりやすい時期はありますか?

A1:山火事は、年間を通じて発生していますが、年明けから大幅に増え始め、特に2月から5月にかけて多く発生する傾向があります。この時期は、降水量が少なく、空気が乾燥し、強風が吹くという、火災が発生しやすい気象条件が重なっていることも山火事が多発する原因とみられています。2020年から2024年の全国の月別出火件数の平均では、出火件数の6割以上が2月から5月に集中しています。なお、この5年間における1年当たりに焼失した平均面積は752ヘクタールで、平均損害額は約3.2億円に達しています。

Q2:山火事の出火原因は何ですか?

A2:山火事の出火原因の多くは、人的要因によるものです。特に2月から5月は、枯れた草や葉を焼却するための「たき火」や、害虫駆除などを目的として草や木などを広く焼却する「火入れ」が行われるなど、火を扱う機会が増えます。その際に消火が不十分であったり、強風が吹くなどの気象条件で火を扱ったりすることなどが原因です。ほかにも、春先には山菜採りやハイキングなどで入山者が増え、たばこなどの火の不始末が発生しやすくなることにも注意が必要です。

Q3:山火事を防ぐために、私たちにできることはありますか? 

A3:屋外で火を取り扱う際には、次の6つのポイントに十分注意しましょう。

  1. 乾燥・強風の日は火を使わない
  2. たき火や火入れは複数人で行う
  3. 火から目を離さない
  4. 消火用の水を準備する
  5. 使用後は完全に消火する
  6. たばこの投げ捨て、火遊びは絶対にしない

また、近年は、キャンプや登山などのアウトドアレジャーが人気を集めており、多くの人が自然の中で火を扱う機会が増えています。安全に楽しむために、火を扱う場所の周囲に燃えやすいものがないかを確認し、必ず消火用の水を準備して、火の状況に常に留意しつつ、万が一に備えた体制を整えましょう。

Q4:林野火災注意報と林野火災警報について教えてください。

A4:2025年2月に発生した岩手県大船渡市における大規模な山火事を踏まえ、「大船渡市林野火災を踏まえた消防防災対策のあり方に関する検討会」が設置されました。ここでの議論を受けて消防庁は、市町村長による「林野火災注意報」や「林野火災警報」の的確な発令などを通じた山火事予防を推進し、2026年1月から、全国の自治体で火災予防条例に基づく運用が始まりました。

● 林野火災注意報
  • 降水量や乾燥といった条件により林野火災が発生・延焼しやすい危険な状況になったときに発令
  • その区域の人々に屋外での火の使用等の禁止の努力義務が課される
● 林野火災警報
  • 林野火災注意報の条件に加えて、強風注意報が発表され、発生した林野火災が大規模化しやすい危険な状況になったときに発令
  • 発令地域では屋外での火の使用等が禁止される
  • 違反すると、30万円以下の罰金又は拘留が科される場合がある

Q5:大船渡市での山火事について教えてください。

焼失した面積が約3,370ヘクタールになり、約60年ぶりの記録的な大規模山火事となりました。鎮火までには1か月以上を要し、15都道県から緊急消防援助隊が派遣されるなどして、延べ約34,900人の消防職員・消防団員が消火活動に従事しました。この火災により、1人が亡くなったほか、1,896世帯4,596人が避難指示の対象となり、また、226棟の建物被害が発生しました。この山火事により、産業等の被害額だけでも100億円以上に上り、地域に甚大な影響を与えました。

(エンディング:女性ナレーター)

山火事は自然災害とも思われがちですが、実際には人的要因によるものが多いことから防ぐこともできます。乾燥・強風の日は火を使用しないといった防火意識を徹底することが大切です。また、万が一火災が発生した場合や、山火事によるものかもしれない煙を見かけた場合には、速やかに119番へ通報しましょう。私たち一人ひとりの行動が、かけがえのない自然と地域の安全を守る力になります。詳しくは「政府広報 山火事」で検索してみてください。

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