音声広報CD「明日への声」トラックナンバー5 vol.109(令和8年(2026年)6月発行)

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(イントロダクション:女性ナレーター)

生活の中で出たペットボトルやビニール袋などのプラスチックごみが、海に大量に流れ出し、生態系や私たちの生活に影響を及ぼしていることをご存じでしょうか。この「海洋プラスチック問題」は、世界的な課題です。これを解決するために、私たち一人ひとりにできることがあります。この音声では、「1. 海洋プラスチック問題とは何か」「2.プラスチックごみの発生源」「3.プラスチックごみの発生量」「4.私たちができること」についてご紹介します。音声は10分程度でお聞きいただくことができます。

(本文 Q.女性ナレーター / A.男性ナレーター)

Q1:海洋プラスチック問題とは、どのようなものですか?

A1:世界的に、プラスチックの生産量と廃棄量が増加する中、プラスチックの不適正な管理によって、環境中に流出したプラスチックごみが世界的な問題となっています。プラスチックは、微生物に分解されにくく、地球上に残り続け、生物や生態系、生活環境、観光、漁業などの様々な分野に悪影響を及ぼすことが懸念されています。例えば、海に流出したプラスチックごみを海鳥や海の生物が誤食したり、漁業で使っていたプラスチック製の網やロープが海の生物に絡まったりといった生物への影響のほか、プラスチックごみが漁獲物に混入したり、スクリューに絡まったりすることによる漁業活動などへの影響があります。こういったプラスチックごみによる問題のうち、特に海洋におけるものを「海洋プラスチック問題」といいます。

Q2:プラスチックごみはどこから来るのでしょうか?

A2:プラスチックごみは、家庭や工場で適切に回収・処理されなかったり、街中や河川敷、海岸でポイ捨てされたりして、風や雨によって水路や川を通じ、最終的には海にまで流れ込みます。また、5mm未満のプラスチックは「マイクロプラスチック」と呼ばれ、次の2種類があります。

  • レジンペレットといわれるプラスチック製品を作るための粒状の原料などの最初から小さなもの
  • 使用中の摩耗や波、風、紫外線などによってプラスチックが劣化し小さくなったもの

さらに、マイクロプラスチックは、海中だけでなく大気中などの環境中にも広がります。マイクロプラスチックは、ペットボトルやビニール袋だけではなく、洗顔料や歯磨き粉などのスクラブ剤や、合成ゴムのタイヤの摩耗粉じん、合成繊維の衣服などからも発生しています。

Q3:プラスチックごみはどのくらい発生しているのですか?

A3:経済協力開発機構の2022年の報告では、2019年に世界で発生したプラスチックごみは3億5,300万トンで、そのうち2,200万トンが適切に処理されず環境中に流出したと推計されています。このまま抜本的な対策を行わなければ、2060年には約3倍となる10億1,400万トンにまで膨らむとも推計されています。また、1950年代以降に海に流出したプラスチックごみの総量は、1億3,900万トンと推計され、これは東京ドーム112杯分に相当します。さらに、世界経済フォーラムの2016年の報告では、同じペースで増え続けると、2050年には海洋プラスチックごみの量が、海にいる魚の量を上回ると推計されており、早急な対策が必要です。

Q4:海洋などのプラスチック問題の解決のため、私たちができることはありますか?

A4:環境省では、プラスチックごみの問題について理解し、プラスチックと賢く付き合う「プラスチック・スマート」を推進しています。例えば、「リデュース」ごみを減らす、「リユース」繰り返し使う、「リサイクル」再生利用するというプラスチックの「3R」があります。具体的には、マイボトルやマイバッグを持ち歩いてプラスチック製品の使用を控えたり、シャンプーや洗剤などを詰め替えてボトルを再利用したりするほか、プラスチックごみを分別して再生利用するといった行動が、3Rの実践につながります。また、海や山などのレジャーや、屋外で出たごみは家に持ち帰って処分したり、河川敷や海岸の清掃活動に参加したりすることや、ごみのポイ捨てや不法投棄をしないことも大切です。このほかにも、海洋プラスチック問題についての知識や理解を深め、周囲の人たちに取組の重要性を伝えることも有益です。

(エンディング:女性ナレーター)

世界的な環境問題となっているプラスチックごみの問題解決には、私たち一人ひとりの意識と行動が欠かせません。まずは、マイボトルやマイバッグを持ち歩いたり、使い捨てプラスチックの使用を減らしたり、ごみの分別を徹底したりするなど、身近なことから始めてみましょう。小さな一歩が、未来を守る大きな力になります。詳しくは「政府広報 海洋プラスチック」で検索してみてください。

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