(イントロダクション:女性ナレーター)
夕暮れ時は、一日の中でも歩行者が死亡する交通事故が多く発生する危険な時間帯です。歩行者が注意すべき点を理解し、事故の防止に努めましょう。この音声では、「1.死亡事故の多い時間帯と季節」「2.道路横断中に気を付けること」「3.道路横断中の事故の傾向」「4.外出する際に気を付けること」についてご紹介します。音声は5分程度でお聞きいただくことができます。
(本文 Q.女性ナレーター / A.男性ナレーター)
Q1:交通事故が多く発生する時間帯や時期を教えてください。
A1:2021年から2025年までの5年間における死亡事故の発生件数を時間帯別にみると、特に17時台から19時台にかけて突出して多くなっています。これらの時間帯は、季節や地域によって差がありますが、一般的には「夕暮れ時」や「たそがれ時」などと呼ばれる時間帯です。また、日の入りの前後1時間における死亡事故件数を月別にみると、8月以降は増加傾向となり、10月から12月にかけて最も多く発生しています。
Q2:どのような事故が多いのでしょうか?
A2:夕暮れ時に発生した死亡事故を当事者別にみると、約半数が「自動車対歩行者」によるもので、昼間と比べて割合が高くなっています。また、死亡事故の約9割は、歩行者が道路を横断しているときに発生しています。さらに、そのうち約7割は「横断歩道以外」で発生しており、その約7割において歩行者に法令違反がありました。
Q3:道路を横断する際に、歩行者が気を付けることは何ですか?
A3:横断歩道が近くにある場合は、横断歩道を横断するようにしましょう。横断する際には、手を上げるなど、運転者に対して、横断する意思を明確に伝えてください。その上で、安全を確認してから横断を始め、横断中も周りに気をつけてください。特に、夕暮れ時や夜間は、自動車の距離や速度が分かりにくくなることが多いので、横断するときや自動車とすれ違うときは、昼間と比べて一層注意しましょう。なお、道路の横断に助けが必要な場合には、警察官のほか、その場に居合わせた人に助けを求めてください。
Q4:横断中に避けるべき行為はありますか?
A4:道路標識などで認められている場合を除き、道路を斜めに横断してはいけません。横断距離、時間が長くなり、危険です。また、進行中や停車中の自動車などの直前、直後は見通しが悪く危険なため、横断してはいけません。
Q5:横断中の事故にはどのような傾向がありますか?
A5:夕暮れ時や夜間の道路横断では、昼間に比べて左から来る車との衝突が多い傾向にあります。特に、高齢者がこのような事故に遭うケースが多いです。道路照明などで明るい道を選び、右から来た車が止まった場合でも慌てて渡らず、左から車が来ていないかを十分に確認してから横断してください。
Q6:ほかにも外出する際に気を付けることを教えてください。
A6:夕暮れ時のドライバーは、目が暗さの変化に慣れず、速度に対する感覚が鈍ったり、帰路を急いだりしてスピードを出しがちなので、歩行者などの発見が遅れ、事故が発生しやすくなります。そのため、黒などの暗い色の服装は、ドライバーから見えにくいため、明るい色の服を着るなどの工夫が重要です。
Q7:服装以外にできる対策はありますか?
A7:反射材があります。反射材とは、受けた光を光が来た方向に強く反射する素材です。反射材を付けている部分は、自動車から見ると光っているように見えるので、付けていない人よりも付けている人の方が発見してもらいやすくなります。「反射材を着用している歩行者」は、「着用していない歩行者」に比べて、運転者から2倍以上遠くから発見されやすいといわれています。
Q8:反射材用品には、どのようなものがありますか?
A8:靴や杖、カートにつけるシールやキーホルダー、手首や足首に巻くバンド、たすきなど、様々な種類があります。また、あらかじめ反射材が組み込まれた靴、衣類、バッグなどもあります。反射材のほか、LEDライトを活用するのも効果的です。自分の生活スタイルに合わせて活用しましょう。明るい色の服装と反射材を合わせることで、ドライバーがより見やすくなります。
(エンディング:女性ナレーター)
政府広報オンラインでは、ドライバーができる夕暮れ時の交通事故対策も紹介しています。前方に横断歩道があることを示す路面のマーク、自動車のヘッドライトの上手な使い方などを紹介していますので、周りのかたにもぜひ教えてください。詳しくは「政府広報 夕暮れ時の事故」で検索してみてください。
