本文へ移動

ここから本文です

メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol.38(平成26年(2014年)7月発行)

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
前のトラックへ 目次へ 次のトラックへ

トラックナンバー8 【6分】

(タイトル)世界の絹産業を支えた「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産へ!

(本文)

平成26年6月、群馬県にある「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録されました。世界遺産とは、国際連合教育科学文化機関、いわゆるユネスコがつくる世界遺産リストに登録された自然や文化の遺産のことです。「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、第38回ユネスコ世界遺産委員会において「顕著な普遍的価値」をもつ人類共通の財産と認定されました。
日本では、昨年、平成25年6月に登録された、「富士山‐信仰の対象と芸術の源泉」に続き18件目になります。

「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録された理由は主に2つあります。1つは、世界の中でも「高品質な生糸の大量生産を実現し、日本と世界の産業技術の交流をもたらしたこと」です。もう一つは、「世界の絹産業の発展に重要な役割を果たした技術革新の主要な舞台であったこと」です。つまり、「富岡製糸場」をはじめとする絹産業遺産群は、器械による生糸づくりの技術を革新し、それまで難しかった大量生産を実現するとともに、世界中の人々に高品質な絹を広め、生活や文化をさらに豊かなものに変えたという点が評価されたと言えます。

それでは、「富岡製糸場と絹産業遺産群」とは、どのようなものでしょうか。

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、4つの遺産からなります。
1つめは「富岡製糸場」です。「富岡製糸場」は、明治5年に、明治政府が力を注いで設立した器械製糸場です。製糸場とは、繭から取る生糸を作る工場のことです。和洋の建築技術を織り交ぜて建てられたレンガ造りの繭倉庫や、繭から生糸を作る繰糸場など、今も明治時代の建物が残されています。

また、富岡製糸場には、当時の最先端の技術や器械が導入され、製糸技術開発の中心として、国内の養蚕・製糸業を世界一の水準に引き上げました。その結果、1930年代には、日本から輸出された生糸が、世界貿易市場のおよそ80%を占めるに至りました。

2つめは、近代養蚕農家の原型になった「田島弥平旧宅」です。良質な蚕の卵を生産するためには風通しが大切です。そのために家主の田島弥平は「越屋根」と呼ばれる換気設備を瓦屋根に取り付け、近代養蚕農家の原型ともいえる住宅兼蚕部屋を完成させました。

3つめは、「高山社跡」です。「高山社」とは、繭の増産と品質向上を研究した高山長五郎の設立した養蚕のための学校です。ここでは日本国内のみならず、中国や朝鮮半島からも教えを請う者を受け入れ、技術を世界に広めました。

4つめは、「荒船風穴」です。ここは自然の冷気を利用して蚕の卵を貯蔵する国内最大規模の場所でした。冷蔵技術を活かし、それまで年に1回しかできなかったふ化の時期を複数回可能にし、繭の増産に貢献しました。

これら4つの遺産は、それぞれが技術革新の場であるとともに、相互に連携し、技術の交流を行い、良質な繭の開発・普及に大きく貢献したのです。

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、明治時代に日本で開発された養蚕製糸技術が、今日の世界の絹産業の基本となっていることを今に伝えます。世界遺産登録を機に、当時の絹産業への理解を深め、生糸が結んだ日本と世界の絆について考えてみてはいかがでしょう。次の世代への大切な財産として、「富岡製糸場と絹産業遺産群」を守り受け継いでいきましょう。

世界文化遺産に関するお問合せは
文化庁 文化財部 記念物課 世界文化遺産室
電話 代表番号 03-5253-4111へどうぞ。

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
前のトラックへ 目次へ 次のトラックへ

バックナンバー

音声広報CD「明日への声」のバックナンバーページへリンクしています。各列が発行月、各行が発行年を表します。列は空欄の場合もあります。
2019年 1月   3月     6月 7月          
2018年 1月   3月     6月 7月   9月   11月  
2017年 1月   3月       7月 8月 9月   11月  
2016年 1月   3月     6月 7月   9月   11月  
2015年 1月   3月     6月 7月   9月   11月  
2014年 1月   3月     6月 7月   9月   11月  
表の終了


ページ
トップ