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メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol.38(平成26年(2014年)7月発行)

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
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トラックナンバー11 【15分】

(タイトル)童謡・唱歌の世界

(本文)

このコーナーでは、日本で子どもから大人まで世代を超えて歌い継がれてきた「童謡」と「唱歌」を毎回数曲ご紹介します。「童謡」は、大正時代に創作歌曲として生まれ、「唱歌」は、明治から昭和にかけて旧文部省が編纂し、学校教育などに用いられてきたものです。

それでは1曲目、「浜辺の歌」をご紹介します。

唱歌 「浜辺の歌」。
林 古渓(はやし こけい)作詞・成田為三(なりた ためぞう)作曲。

あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ しのばるる
風の音よ 雲のさまよ よする波も かいの色も

 ゆうべ浜辺を もとおれば  昔の人ぞ しのばるる
寄する波よ かえす波よ 月の色も 星のかげも

作詞者の林古渓は明治8年東京生まれで、古典文学者としても知られています。
この詞は、大正2年、林古渓が中学教員だった時に雑誌「音楽」に寄稿し、発表されたものです。この詞に曲がついたのは、3年後の大正5年のことでした。作曲者の成田為三が、思いを寄せる同窓の女性に、この歌を送ったと言われています。残念ながら思いは届かなかったようですが、繊細で優しいメロディは今でも多くの人々に愛されています。
また、「浜辺の歌」は歌詞に実在の地名を暗示させるものが何もありません。一説には、作詞者の林古渓が幼少時に訪れた神奈川県の辻堂海岸を思い出して作詞したとも言われていますが、真相は不明です。しかし、だからこそ、聞く人それぞれが、懐かしさや恋しさに満ちた自分だけの「浜辺」の風景を思い出し、この歌が格別に味わい深いものになっているのかもしれません。

それでは、改めてお聞きください。

続いて、陽気な夏の曲をご紹介します。

♪:楽曲「かもめの水兵さん」

童謡 「かもめの水兵さん」。
竹内俊子(たけうち としこ)作詞・河村光陽(かわむら こうよう)作曲。

かもめの水兵さん ならんだ水兵さん
白い帽子 白いシャツ 白い服 
波に チャップチャップ うかんでる

かもめの水兵さん かけあし水兵さん
白い帽子 白いシャツ 白い服 
波を チャップチャップ 越えてゆく

かもめの水兵さん ずぶ濡れ水兵さん
白い帽子 白いシャツ 白い服
波でチャップチャップ お洗濯

かもめの水兵さん 仲良し水兵さん
白い帽子 白いシャツ 白い服
波にチャップチャップ 揺れている

「かもめの水兵さん」は、昭和8年9月にできた曲です。作詞者の竹内俊子が、横浜市のメリケン波止場で、ハワイに旅立つ叔父を見送りに来たときの風景がつづられています。波間にチャプチャプと浮かんでいたカモメの群れが、船の出港と同時に慌てて飛び交う姿が印象に残り、帰りの電車の中で詞を書き上げました。すぐに、友人の作曲家、河村光陽に曲をつけるよう依頼し、その日のうちに完成したと言われています。
そして昭和12年、「かもめの水兵さん」は、作曲者である河村光陽の長女、順子が歌を吹き込みレコード発売され、童謡部門で「レコード売上げ日本一」となりました。
カモメを水兵に見立てたさわやかなイメージとカモメのコミカルな動き、チャップ、チャップという擬音語の軽快なリズムなどを見事に生かしたこの曲は、運動会やお遊戯会などでも使用され、幼児や小学生をはじめ、広く親しまれています。

それでは、改めてお聞きください。

最後に、壮大な海のロマンを感じる曲をご紹介します。

唱歌 「椰子の実」。
島崎藤村(しまざき とうそん)作詞・大中寅二(おおなか とらじ)作曲。

名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ
故郷の岸を離れて 汝はそも波に幾月

旧の木は 生いや茂れる 枝はなお影をやなせる
われもまた渚を枕 孤身の浮寝の旅ぞ

実をとりて 胸に当つれば 新なり流離の憂
海の日の沈むを見れば 激り落つ 異郷の涙
思いやる 八重の汐々 いづれの日にか国に帰らむ

この曲は、後に民俗学者となった柳田国男が明治31年、夏の愛知県伊良湖岬で遭遇した出来事が基になっています。当時学生だった柳田國男は、海岸に流れついたヤシの実を見つけ、はるばると漂着したヤシの実に驚き、その感動を作詞者である友人の島崎藤村に話しました。島崎藤村は、この話を受けてヤシの実をテーマとしたこの詞を、明治33年、「新小説」に発表しました。
その後、昭和11年に作曲家の大中寅二により曲がつけられました。
現在でも広く愛唱されている叙情歌で、時間を知らせる時報チャイムなどで曲が使用されているところもあります。

それでは、改めてお聞きください。

いかがでしたか。
夏の原風景がよみがえってくるようですね。時を経ても、私たち日本人の心に染み入る童謡・唱歌の世界に、耳を傾けてみませんか。

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