メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol.41(平成27年(2015年)1月発行)

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トラックナンバー11 【15分】

(タイトル)童謡・唱歌の世界

(イントロダクション)

 このコーナーでは、日本で子供から大人まで世代を超えて歌い継がれてきた「童謡」と「唱歌」を毎回数曲ご紹介します。「童謡」は、大正時代に創作歌曲として生まれ、「唱歌」は、明治から昭和にかけて旧文部省が編纂し、学校教育などに用いられてきたものです。

それでは1曲目、「あんたがたどこさ」をご紹介します。

わらべ歌 「あんたがたどこさ」

あんたがたどこさ 肥後さ
肥後どこさ 熊本さ
熊本どこさ 船場さ
船場山には 狸がおってさ
それを猟師が 鉄砲で撃ってさ
煮てさ 焼いてさ 食ってさ
それを木の葉で ちょいとかぶせ

この歌は、手毬歌として、広く全国で歌われていました。「どこさ」「肥後さ」など、「さ」で歯切れよく終わる問答形式の歌詞と軽快なリズムが愉快で、子供たちに好まれました。成立時期は不明ですが、昭和22年から25年にかけて、北原白秋らが著した『日本伝承童謡集成』という本に、記載されています。ちょうどこの頃、ゴム毬が普及したこともあり、手毬唄として一気に全国へ広まったのかもしれません。他にも、「船場川には エビさがおってさ それを漁師が 網さでとってさ 煮てさ 食ってさ うまさがさっさ」という歌詞もあります。舞台は諸説ありますが、熊本県熊本市という説があります。歌に登場する船場は、現在も町名や橋の名に残っており、狸やエビの像が駅や橋に設置されています。
それでは、改めてお聞きください。

続いては、美しい日本の原風景がよみがえる曲です。

唱歌「冬景色」
作詞・作曲者 不詳

さ霧消ゆる 湊江の 
舟に白し 朝の霜
ただ水鳥の 声はして 
いまだ覚めず 岸の家

烏啼きて 木に高く
人は畑に 麦を踏む
げに小春日の のどけしや
かえり咲きの 花も見ゆ

嵐吹きて 雲は落ち
時雨降りて 日は暮れぬ
もし燈火の 漏れ来ずば
それと分かじ 野辺の里

この歌は、大正2年、『尋常小学唱歌 第五学年用』に発表されました。文部省唱歌として、音楽の教科書でおなじみの歌です。
1番の「さ霧」は秋の季語で、「さ霧」が「消ゆる」ですから、秋が去った冬の初め頃をさし、2番の「小春日」は現在の11月下旬から12月上旬、冬の初めの暖かい日のことをさします。3番の「時雨」も秋から冬にかけて降ったりやんだりする雨のことをさします。
1番から3番の歌詞には、時間と空間の異なる冬の初め頃の3つの情景が描かれています。1番は水辺の朝、2番は田園の昼、3番は里の夕方、それぞれを六五調のリズムで表現しています。古風な語句や、「舟に白し 朝の霜」のような倒置法を用いた歌詞が美しく、心に残りますね。「冬景色」は、平成19年、日本の歌百選に選ばれています。
それでは、改めてお聞きください。

最後に、皆さんご存知の、冬の代表曲をご紹介します。

唱歌「雪」
作詞・作曲者 不詳

 雪やこんこ 霰やこんこ
降っては降っては ずんずん積る
山も野原も綿帽子かぶり
枯木残らず花が咲く

雪やこんこ 霰やこんこ
降っても降ってもまだ降りやまぬ
犬は喜び 庭かけまわり
猫は炬燵で丸くなる

この歌は、明治44年、『尋常小学唱歌 第二学年用』に発表された文部省唱歌で、現在も各検定教科書に掲載されています。
「雪やこんこ霰やこんこ」の歌詞は、各地のわらべ唄にも見られ、古くから子供たちに歌われてきました。そのことから、この歌は、どこかのわらべ唄から発想を得たものではないかと言われています。
歌詞の「こんこ」とは、雪が降っている様子を表したものと思っている人が多いようですが、正しくは、「来よ来よ」が訛ったもので、「雪よ降れ降れ」と雪が降ることを願い、歓迎している様子を表しています。子供たちは、雪が降れば、雪合戦をしたり、雪だるまを作ったりして遊べるので、雪が降るのを待ち遠しく思っているのでしょう。心躍る冬の歌ですね。
それでは、改めてお聞きください。

いかがでしたか。
童謡・唱歌には、さまざまな冬の情景が歌われています。ときに童謡・唱歌を口ずさんで、改めて、日本の美しさを感じてみませんか。

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