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メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol.42(平成27年(2015年)3月発行)

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
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トラックナンバー11 【15分】

(タイトル)童謡・唱歌の世界

(イントロダクション)

このコーナーでは、日本で子供から大人まで世代を超えて歌い継がれてきた「童謡」と「唱歌」を毎回数曲ご紹介します。「童謡」は、大正時代に創作歌曲として生まれ、「唱歌」は、明治から昭和にかけて旧文部省が編纂し、学校教育などに用いられてきたものです。

それでは1曲目、美しい春の情景の歌です。

文部省唱歌 「春の小川」
高野辰之(たかの たつゆき)作詞、岡野貞一(おかの ていいち)作曲、林柳波(はやしりゅうは)改作

春の小川は、さらさら行くよ。
岸のすみれや、れんげの花に、
すがたやさしく、 色うつくしく
咲けよ咲けよと、ささやきながら。

春の小川は、さらさら行くよ。
えびやめだかや、小ぶなのむれに、
今日も一日、 ひなたでおよぎ、
遊べ遊べと、ささやきながら。

この歌は、大正元年の『尋常小学唱歌』第4学年用の教材として発表されました。「春が来た」、「紅葉」、「故郷」など、有名な童謡を生み出した高野辰之、岡野貞一のコンビによるものです。
歌詞は、高野辰之の家の近所にあった河骨川の情景を歌っていると言われています。河骨川とは、かつて東京都渋谷区を流れていた宇田川の支流です。「コウホネ」という名前の黄色い花が咲き、春になると「レンゲ」や「スミレ」が岸部に咲いてメダカが泳ぐ、のどかな所でした。現在はコンクリートで覆われ、川を望むことはできませんが、東京都渋谷区の小田急線代々木八幡駅近くにある歌碑が、河骨川が「春の小川」のモデルであることを伝えています。それでは、改めてお聞きください。

続いては、日本の春を代表する花の曲です。

唱歌・わらべ歌「さくら さくら」
作詞・作曲者 不詳

さくら さくら、
弥生の空は、見渡すかぎり、
霞か、雲か、
匂いぞ出づる。
いざや いざや、
見に行かん。

江戸時代末期に、琴の手ほどきのために作られた曲と言われています。昔から、桜は春の訪れを祝う花として人々から愛されてきました。平安時代には花の代表とされ、やがて、花といえば、桜の花を指すようになりました。武士の時代には、桜の花の散りゆく様が、潔さを想像させることから、大和心の象徴とまでされました。
「さくらさくら」のやさしくわかりやすいメロディは、イタリアオペラを代表する作曲家プッチーニが制作したオペラ、「蝶々夫人」で使われているなど、日本のみならず欧米人にも知られています。
それでは、改めてお聞きください。

最後に、卒業式でお馴染みの曲をご紹介します。

唱歌「あおげば尊し」
作詞・作曲者 不詳

 あふげばたふとし。わが師の恩。
教えの庭にも。はやいくとせ。
おもへばいと疾し。このとし月。
今こそわかれめ。いざさらば。

互いにむつみし。日ごろの恩。
わかるゝ後にも。やよわするな。
身をたて名をあげ。やよはげめよ。
今こそわかれめ。いざさらば。

朝ゆふなれにし。まなびの窓。
ほたるのともし火。つむ白雪。
わするゝまぞなき。ゆくとし月。
今こそわかれめ。いざさらば。

この歌は、明治17年、文部省が作った最初の音楽の教科書である「小学唱歌集」の第三編の中に発表されました。卒業式のための曲ではありませんが、叙情的なメロディと美しい歌詞で早くから卒業式の歌として定着しました。
歌詞は、1番は卒業生の斉唱で、教師に対する感謝のことばとなっています。2番は在校生の斉唱で、友情を結んだ友への感謝と、立身出世を誓っています。3番は全員の斉唱で、勉学の日々を忘れることなく、今こそ別れのときと歌い上げます。歌詞の「ほたるのともし火 つむ白雪」は、中国の故事である「蛍雪」から引用されています。
当時の日本にはなかった曲調のため、原曲は外国の曲ではないかと考えられていましたが、平成23年1月、19世紀後半のアメリカで出された「卒業の歌」(SONG FOR THE CLOSE OF SCHOOL)とメロディが同じであることが発見されました。
それでは、改めてお聞きください。

いかがでしたか。
紹介した童謡・唱歌には、さまざまな春の情景やそれを愛でる人々の心が歌われています。ときに童謡・唱歌を口ずさんで、改めて、日本の美しさを感じてみませんか。

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