メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol.44(平成27年(2015年)7月発行)

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トラックナンバー12

(タイトル)楽器で知るクラシック音楽の魅力

(イントロダクション)

中世から18世紀にかけて、ヨーロッパで生み出されたクラシック音楽は、今なお多くの人々を魅了する音楽として親しまれています。このコーナーでは、オーケストラの楽団員や演奏者がクラシック音楽を奏でる際に使用する楽器を、毎回一つ取上げてご紹介します。
今回は、オーケストラで中心的な役割を果たす、ヴァイオリンについてご紹介します。

はじめに、メンデルスゾーン作曲「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 第1楽章」から、ヴァイオリンの演奏を聴いてみましょう。この曲は、ヴァイオリンの魅力が最大限に発揮された作品で、全編に美しいメロディと詩情があふれています。ベートーヴェン、ブラームスの作品と並んで、三大ヴァイオリン協奏曲と称されています。
それではお聴きください。

音楽:♪ <メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」第1楽章>

ゆらゆらと揺れるような旋律と、哀愁を帯びたヴァイオリンの音色が印象的ですね。メンデルスゾーンの名前と、協奏曲を意味する「コンチェルト」を略して、「メン・コン」の愛称で親しまれている曲です。

ヴァイオリンの誕生には諸説ありますが、16世紀中頃には、既に現在のヴァイオリンのような完成された形であったことが、当時の絵画や文献から知られています。現存する世界最古のヴァイオリンは1565年頃のもので、北イタリアのクレモナという町の楽器職人、アンドレア・アマティの作品です。当時から、クレモナはヴァイオリンの町と呼ばれ、ストラディヴァリやグァルネリといった名工を輩出しています。

続いては、バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲 二短調 第2楽章」をご紹介します。2つのヴァイオリンがおいかけっこをするように、旋律を絡ませながら演奏します。「音の織物を織り上げるよう」と表現される構成で、バッハらしい厳粛さを漂わせています。
それでは、聴いてみましょう。

音楽:♪ <バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 二短調 BWV1043>

ヴァイオリンは、全長およそ60㎝、重さはおよそ450グラムで、ひょうたん型の本体に貼り付けられた4本の弦を弓で擦って音を出します。本体は弦や一部の材料を除けば、ほとんどが木材から作られ、釘やねじは使用していません。弓には昔から馬のしっぽが使われており、弓1本あたり、およそ150本の毛が使用されています。

ヴァイオリンは弓と弦の摩擦で、音の強弱や音の長さ、音色を表現しますが、「ピッツィカート」という演奏技法では、弦を弓で弾かず、指ではじいて音を出しています。初めて「ピッツィカート」を導入したのは、17世紀の作曲家、モンテヴェルディです。当時の演奏者たちは、弦を弓で弾くという高度な技術が発展しているのに、なぜ野蛮な演奏法で弾くのか、と反発したそうです。
それでは、ピッツィカート奏法の例を聴いてみましょう。「シュトラウス二世・ヨーゼフ合作 ピッツィカート・ポルカ」です。

音楽:♪ <シュトラウス二世・ヨーゼフ合作 ピッツィカート・ポルカ> 

ところで、「コンサートマスター」という言葉を聞いたことはありますか。「コンサートマスター」とはオーケストラのリーダーのことをいい、一般的に、第1ヴァイオリングループのリーダーが、コンサートマスターを務めると決まっています。コンサートマスターは指揮者の代理をしたり、楽団の音合わせを確認するなど、いわば指揮者の次に、音の色づけを決める権限を持っています。ですから、ヴァイオリン奏者にとって、「コンサートマスター」になることは、とても名誉なことなのです。

それでは、最後に、もう一度 メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」第1楽章でヴァイオリンの音色を楽しんでみましょう。

音楽:♪ <メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」第1楽章>

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